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第74話 モーニングコーヒー

 木曜日の朝、今朝も食パンを軽くトーストして、目玉焼きを作って朝食とした。くどいようだが、目玉焼きには醤油をかけるんだよ。

 研究室へ入ると、まだ真っ暗だった。オレが一番乗りか。電気を点けて空調のスイッチを入れて、とりあえずカウチに座る。


ガチャ。

「おはよう。お、下田君、早いんだね。」

飛鳥馬さんが入って来た。


「おはようございます。いえ、いつも通りなんですけどね。」

「そう? あぁ、私がいつもより遅いのかな。今日の豆を選んでたらちょっと悩んじゃってね。」


「おはようございまーす。」

柏木さんだ。

「おはよう。」

「おはようございます。」


飛鳥馬さんはコーヒーメーカーの前で準備を始めたので、オレも、柏木さんもコーヒーメーカーの前に集まった。


「今日はね、悩んだんだけど、昨日クセ強いイエーガー飲んだから、今日はシンプルにガブ飲みできるコーヒーにしてみたよ。これはね、ブラジルのピーベリー。」


コポコポコポ。 コーヒーメーカーが音を立てる。

「うん、確かに、よく言えば、これぞコーヒーって感じの香りね。逆に言うと、昨日のグアテマラみたいな特徴的な香りがないのね。」

「そうだね、これは味わいもあっさりしてるらしいしね。」

「とにもかくにも毎日違うコーヒーが楽しめるなんて、素敵な職場ですよね。」

「おー、下田くん、良いこと言うねー。」


飛鳥馬さんが3人のマグカップにコーヒーを注いだ。

確かに、これはコーヒーですって感じの香りだね。飲んでみよう。

「うん、ほんとにあっさりしてて、ゴクゴク飲めるコーヒーですね。」

「軽くて良いわー、これ。」

「うん。そうだね、こういうのもありだね。」


「そういえば、昨日のインバド、面白かったですね。オレは毎週参加しようかと思ってるんですよ。」

「えぇ?それって安西ちゃん狙い? ずっと二人で話してたもんねー。」

「違いますって。運動の方ですよ、ミーティングじゃなくて。」

「へぇ、じゃミーティングは行かないの?」

「うーん、それはまだわかりません。当日の気分次第ってことで。」

「あー、なるほど。練習に安西ちゃんが来てたらミーティングにも行く、と。」

「だから違いますって、もー。昨日話してたのも、アニメで、あの人、聖地巡礼で色んなところ行ってるんですよ。その話聞いてたんです。あ!そうだ、そういえば、柏木さん、土鍋買うって言ってませんでしたっけ?」

「ふぁ?藪から棒になんでいきなり土鍋なの?確かに買おうと思ってるけどさ。」

「『ガルパン』ってアニメの舞台が茨城の大洗なんですよ。で、そこの名物があんこう鍋で、安西さん、冬にそれ食べに行ったそうなんです。オレも食べて見たくて。」

「私もガルパンは見たよ。で、聖地巡礼って訳じゃないけど、大洗には行ったことあるんだよね。目的は北海道行きのフェリーに乗るためだけどね。でも、フェリーの出航が夕方なんで、朝大洗に行って、夕方までは軽く聖地巡礼したんだけどね。でも、昼飯で鍋ってのもちょっと違うと思って、あんこう鍋は食べなかったんだよね。確かに私もあんこうなべ食べてみたいな。」


「へぇ、飛鳥馬さんも見たことあるアニメなんですか。わたしは見てないなー。今後見て見ようかな。で、あんこう鍋、わたしも食べたこと無い。鍋だし、やっぱり冬の食べ物よね? 冬になったら土鍋買うから、みんなであんこう鍋しましょうか。」

「はい、やりましょう。」

「いいね、やろうよ。鍋あるなら、私は京都から豆腐届けてもらって、うまい湯豆腐も食べたいな。これはもう熱燗にベストマッチなんだよ。」

「あー、それも良いですねー。うん、絶対土鍋買いますよ、わたし。」


「さてと、そろそろ仕事しますかね。今日も一日頑張りましょ。あ、そうだ、今日の午後はチーム編成の件で太田部長と話してきますね。」

「あれ?まだ話してなかったんですか?」

「太田部長が月曜から出張中で昨日帰って来たんだって。」

「あ、なるほど。チーム分け制度止めたら止めたでプリズンの外に出る機会が減っちゃいますよね。でも、1チームだけじゃキツイし、悩ましいですよねー。」

「各部隊の練度の底上げも急務だから、トレーニングは無くならないと思うけどね。ま、目的は対応体制の維持だから、チーム編成の見直し以外で対応策があるかもしれないしね。そこも含めて相談してくるつもりだよ。」


それぞれが自主練を開始する。オレはハンコンのトレーニングをしていたが、30分位したときだった。


「ブァー、ブァー、ブァー。至急、至急、ネット侵犯発生、第二防衛線が突破された。電脳研究所独立小隊へ防戦要請発令。繰り返す、ネット侵犯発生、第二防衛線が突破された。電脳研究所独立小隊へ防戦要請発令。」


3人がエレベータ―ホールで緊急呼び出しボタンを押すとエレベータが直ぐに到着して、ドアが開く。乗り込んで、緊急用作戦室行きのボタンを押す。


「また定例じゃない時間に来たね。今日もイレギュラー対応なのかな?」

「ほんと、C国は何を試したいんでしょうね?」

「今日は連戦で来ないことを願いたいです。


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