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第73話 聖地巡礼

 柏木さんと岸本さんの所には女性が2名加わって、相変わらずの女子会モードになっているようだ。

一方の飛鳥馬さんは島津部長と周辺のメンバーとドイツの話で盛り上がっている。オレはお腹が空いてるので、出てきたばかりの熱々のピザを食べていた。

そこへ一人の女性がやって来た。

「あの、下田さん。わたしもノンアルコールなんですけど、ご一緒して良いですか? 皆さん楽しそうなんですけど、なんだか自分だけ素面なのが気になっちゃって。」

「あ、もちろん。オレはそもそも未成年なんで飲めないから、その辺はあまり気にしてもしょうがないんですけどね。」

「え?下田さんって未成年なんですか? わー、独立小隊って、そんな若い人が居るんですね。皆さん東中大大学院卒って話だったので、もっと年上かと思ってました。」

「あ、オレ、飛び級してるので、年齢はまだ未成年なんですよ。」

「そうだったんですか。飛び級で大学院までって、やっぱりうちの独立小隊って凄い人達なんですね。ちょっと、誇らしくなっちゃいます。」


うーん、この東中大大学院卒って設定はかなり無理がある気がするんだけどな。逆にいっそのこと、年齢も22歳位って設定にするべきなんじゃないだろうか?


「いや、たまたまです。はい、たまたま。ところで、すみません、まだお名前覚えてなくて・・。」

「あ、ごめんなさい。わたし、通信課の安西美樹です。」

「オレは下田です。ってご存じでしたね・・。安西さんも未成年なんですか?」

「あ、いいえ、違いますよ、今23です。ただ、体質的にアルコールが本当にダメで、奈良漬けでも、ウィスキーの入ったチョコでも、すぐ顔が真っ赤になっちゃうんですよね。特に生活上困ることはないんですけど、こういう席では、なんか損した気分にはなります。」

「そうだったんですか。オレは飲んだこと無いんで、飲んで楽しいって感覚も解らないんですけど、特にウチの酒豪族を見てると楽しそうだな、とは思いますよね。」

「酒豪族?ですか?」

「あ、この2人です。この人達、ザルなんですよ。ただ、本当に楽しい酔っ払いなんで、一緒に居て凄く楽しんですよ。」

オレは、飛鳥馬さんと柏木さんと指さした。


「あぁ、確かにすごく楽しそうですよね、お二人とも。」

「オレ達先週、北海道にトレーニングで出張してたんですけど、二人とも毎晩、地酒飲んでましたから。」

「へぇ。ところで、お酒飲む人って夜はお酒飲むの楽しみにしてる人が多いですけど、飲まない下田さんとか、いつもなにしてるんですか?」

「オレは、大抵アニメ見てます・・・。」

「えー、そうなんですか。実はわたしも相当アニメ見てますよ。わたしは涼宮ハルピシリーズ推しです。あとはレールガン系も。もちろん、自衛官なので、定番のゲート、ジパンク、まそたそは激熱ですよね。」

「オレはかなり雑食なんで、何でも喰い散らかしちゃうんですけど、昨日は『薬瓶のひとりごと薬瓶のひとりごと』見てて、今はなぜか急に『コードキアス』が見たい気持ちでいっぱいなんで、今日、インバドに来てなかったら、たぶん、ずっと『コードキアス』見てたと思うんですよ。」

「あー、それ分かる気がします。ルルーシュ、たまにすっごい見返したくなりますよね。あとハイフリも、もう何回見たかわからないくらいしょっちゅう見返しちゃんですよ。」

「ハイフリ、タマちゃんが良いですよね、うい、ういって。他にはガルパンの秋山さん、パンツァーハイだけど、直ぐに素に戻ってごめんなさいするところとか、あの気配りとか良いですよね。」

「ガルパン、わたし、大洗行ったんですよ。駅前と港、もう興奮しちゃいましたよ。あと、冬行ったんで、あんこう鍋も食べました。」

「えー、いいなぁ。オレ、聖地巡礼したことないですよ。いいなぁ、行ってみたいな。」

「他には、けいおんの豊郷小学校も行きましたよ。すっごい人多かったですけど、あの部屋の中の小物とかも置いてあって、楽しかったですよー。」

「えー。それ、マジで行きたいですよ。でも、聖地巡礼じゃ、外出許可下りないかな。」


この後もずっと安西さんとアニメトークで盛り上がってしまった。

ネットのチャット以外で、こんなにアニメの話したのは初めてかもしれないな、それも女子と。オレってば確実にリア充の仲間入りしてるよね。

でも、そんなことより、聖地巡礼行きたいな。特に食べ物は気になるよな。あんこう鍋って食べてみたいぞ。そうか、柏木さんが土鍋買うとか言ってたから、冬になったらみんなであんこう鍋できないかな?


22時、閉店の時間になった。

「みなさん、今週も有益なミーティングが出来ました。また来週の水曜日、しっかり練習して、またミーティンをやりましょう。では、お疲れ様でした!」


飲み会やってるけど、ここは飲み屋じゃなくて、食堂なので、22時には閉店ってことで、お開きも早かった。

オレ達3人は、研究所に住んでるが、みんなは通勤組なので、電車の時間も考えるとちょうど良い時間に終わったってことかもしれないな。


オレは部屋に戻った後、まだ少し小腹が空いてるので、菓子パンを食べながら予定通り『コードキアス』を見始めた。


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