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第67話 診療室

 「あ、そうそう。今朝、島崎さんから届いたんだよ、これ。」

柏木さんがスマホの画面をオレに向けた。

写真の1枚目、島崎さん、馬場さん、本郷さんが、陸自制服姿の大勢の人と一緒に横一列に並んだジャンプショットの写真だ。

2枚目、たぶんジンギスカンだろうな。馬場さんが肉を掴んだ箸を本郷さんの口の前に出していて、本郷さんが大きな口を開けている写真。

3枚目、馬場さんと本郷さんが腕をクロスさせてビールジョッキを飲んている写真。

4枚目、ビールジョッキを持って仁王立ちしている島崎さんの周りで、隊員さん達が島崎さんに向けてビールジョッキを掲げてる写真。


Bチームはオレ達のチームとは雰囲気が違うんだな。これも含めてチーム編成がされたってことなんだろうな。


「これ、島崎さんが女王様的な写真ですか?」

オレは4枚目の写真を指さした。

「ねー、皆ノリノリだよね。見てよ、この島崎さんの表情。どうやったら、こんなにザ・女王様みたいな顔ができるんだろうね。 ハハハ。」

「1枚目、3枚目は、自衛隊の飲み会っていうか、体育会系の飲み会ってイメージですよね?」

「あ、下田くんも気が付いた? 実は、あの2人は体育会系なんだよね。たしか、馬場さんは大学まで野球やってて、本郷さんは高校までサッカーって言ってたかな?だから、正解。隊員クラブで盛り上がってた系のノリだからね。で、島崎さんはコミュニケーションお化けなんで、あの3人はノリが良くて楽しいよー。」

「柏木さんも、ノリ良い派ですよね?」

「いや、わたしは、あまりそっちノリじゃないのよ。別に嫌いじゃないけど、ずっと続くと疲れ来ちゃうかな。だから、このチーム分けって、よく出来てるなって思ったもん。」

「あ、オレも同じこと思いました。」


「ま、なんにしても、あの人達もエンジョイ出来てるみたいで良かったよね。外出どころか、北海道行くなんて、こっちの世界来てから初めてだろうしね。まぁ、わたしもそうだったけど。」

「面白かったですよね。これからはもっと違う所にも行ってみたいですよ。」

「そうだよね。ただ、明日飛鳥馬さんがチーム編成について太田部長と話をするって言ってるから、今後どうなるかは、まだ分からないけどね。少なくとも、偶には外に出られる体制だと嬉しいよね。」


しばらく、デザート食べながら雑談をしていたが、イチゴパフェを完食した柏木さんが手をあわせて、ごちそうさま、と言った。

「うん。満腹、満腹。余は満足じゃ。さて、と次は仕上げのデザートと行くかな。じゃ、わたしも下よって部屋戻るね。」

「下で買い物って、飛鳥馬さんと同じ理由ですよね?」

「そりゃそうでしょ。仕事頑張ったらビールって国連憲章にも書かれてるのよ。」

「書いて無いですよ・・。」

「あ、ビールじゃなくって、生ビールって書いてあったかな?」

「ハイハイ。オレは教えて貰ったマッサージ行ってみます。」


柏木さんとはエレベーターホールで別れて、診療室に向かった。


コンコン。扉をノックして診療室に入った。

ここへ来たのは入省した時に健康診断で来た時以来だな。

「はい、あら、独立小隊の下田さんですよね? どうされましたか? 先生はもう帰らてしまってるのですが、緊急でしたら直ぐに対応できますのでご安心下さい。」

白衣の看護師さんが対応してくれた。

「あ、いえいえ、緊急じゃないんです。ちょっと情けない話なんですけど、昨日、ソファーで寝落ちしちゃって、そのまま朝まで寝ちゃったんで、身体中がバッキバキになっちゃって、ここでスポーツ整体が受けられるって聞いたんで来てみました。今から受けられますか?」

「あらあら、なるほど。わかりました。今連絡してみますので少々お待ち下さいね。」

看護師さんがどこかへ電話を始めた。

電話を終えるとオレの方を振り向く。

「今から10分、15分で来られるそうですので、準備しながらここでお待ちいただけますか? あ、折角ですから、体重と血圧も測りましょうね。」


最初に体重計に乗って、そのままベッドに横になって、そこで血圧を測られた。

看護師さんはPCでオレのカルテを出しているようだ。

「今日の体重、血圧も記録しておきますね。 血圧は正常の範囲なので問題無いですね。 あれ?体重増えましたね。前回は、あ、入省時の計測ですね。その時より5キロ増えてますよ?」


え?5キロ増えてる?なんか身体のキレが悪いとは思ってたけど、そういうことか。

「先週、北海道へトレーニング派遣だったですけど、食べ物が何でも美味しくて、ちょっと食べ過ぎたのと、身体動かす機会が少なかったんで、それが理由かもしれないです。」

「そうですか、北海道。それは食べ過ぎても仕方ないですね。でも、これから少しジム行くか、なにか身体を動かすことをお勧めしますよ。」

「ハイ・・。」

「私、研究所のバドミントンサークルに入ってるんです。毎週水曜日の夜、ここの体育室で練習会があるんですけど、今度一緒に参加しませんか?」

身体動かさないとダメだよね。ジムって、どうも気が乗らないんで、皆と一緒のバドミントンの方が続くかな?

「あ、オレも行って良いんですか?」

「もちろん、私も居ますから大丈夫ですよ。」

「あ、じゃ行ってみます。」


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