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第57話 北海道合コンあるある?

 「あーおもしろかったー。ねるとんごっこなんて、大学生の時の合コンでやって以来だわー。懐かしいわー。」


「合コンってねるとんごっことかするんですか? 私、あんまり合コン行かなかったんで、これが初めてです。」


「そうなの?橋田さんって合コン行かないで何してたの?」


「合コンじゃないですけど、サークルの飲み会には行ってました。でも、同じサークルで、皆知り合いだから合コンではないですよね。」


「あー、なるほどね。でもサークルの飲み会だって、男子も居るでしょ?」


「もちろん男子も居ましたけど、飲み会っていうか、どっちかって言うと、BBQ行ったりとか屋外イベントが多かったですね。あと、雪合戦大会もしましたね。」


「合コンで雪合戦?戦っちゃってどうするのよ?」


「だから合コンじゃなくて、サークルの集まりですって。」


柏木さんと橋田さんの話に店長も加わった。

「雪合戦、僕もやったなー。最後全身びっちゃびちゃになっちゃって、体冷えちゃうから、すぐお開きになっちゃって、ちっとも盛り上がらないんだよね。これ、北海道の大学生あるあるかな?」

あ、店長も北海道の大学出身なんだな。


「北海道の大学生あるあるって言えば、新歓コンパとかを北海道ビール園とかでやっちゃってさ、若者どもだからガッツリ食べちゃって二次会でカラオケボックスとか行っても、何も食べられないし飲めないし、おまけに全員ジンギスカン食べた後だから、カラオケボックスの部屋がジンギスカン臭くなっちゃってさ、中に居るとわからないんだけど、トイレとかで部屋でて、戻ってくると、これがクッサイのよ。」

店長が続けた。


「やだそれー。そんな部屋入りたくないよー。」

柏木さんが笑い転げてる。


その後も、店長と橋田さんの北海道あるあるで盛り上がった。


「失礼しまーす。」

スタッフが引き戸を開ける。

「店長、刺身のオーダー入りました、お願いしまーす。」

「おー、了解! 直ぐ行くよ。」


そうだった、店長は仕事中だったんだな。


「厨房戻らないといけないんで、ここで失礼します。いやぁ、今日はほんとに楽しかったです。ほら、普段体力お化け達のマッスル飲み会みたいのしか見てないんで、こんな笑った宴席は初めてですよ。じゃ、ごゆっくりどうぞ。」


飛鳥馬さんが呼び止めた。

「あ、私も刺身食べたいな。盛合わせみたいなの出来ますか?」

「はい、よろこんで、良い所選んでお持ちしますね。」


店長が出て行った。


「はぁ、なんだか笑い疲れちゃったよ。ねるとんとか、ネットでは見てたけど、こんな風にやるんだね、面白いよ。」


「え?飛鳥馬さんも合コンとか行かなかった派ですか?」

「行かなかったっていうか、田舎の大学だったからね。JRのターミナル駅まで車で1時間とかだよ。そこまで行ったって、他の大学なんか数校しかないんだから。基本は、大学近くでサークルとか学内の友達と飲んでたんで、ねるとんとか成立しないでしょ。」


「確かに。知り合い同士でねるとんやってもしょうがないよねー。じゃ、どんなことしてたんですか?」


「そうだね、酔っぱらってきたら、なまはげゲームとかしたかな。」


「え?なまはげ、ゲーム?」

「なんですか?それ?」

柏木さんと橋田さんが首を傾げる。オレもそんなの聞いたこと無いし。


「あれ?なまはげゲームしなかった? ほら、じゃんけんしてさ、負けた人がなまはげ役になるの。 それで、わりーごわいねがぁ?(悪い子は居ないか?)ってやるの。」


「いや、知らないし、それ、面白いんですか?」

柏木さんが相当困った顔をしてるぞ。


「じゃ、やってみる? はい、じゃんけん、ぽん!」


柏木さん、橋田さん、オレがチョキ。飛鳥馬さん、パー。

「あれ? いきなり負けたよ。なんだよ、これ。 しょーがない、じゃやるよ。」


飛鳥馬さんが軽く首を傾げて、怒ったような妙な顔で、両手をゾンビみたいに前にだして、

「わぁりぃごぉわいねーがぁ?」


あはははは。あまりにもくだらなくて、逆に面白い。


「あららら、これは、つまらなさすぎて、逆に面白いわー。もっとやろー。」

「ばかばかしくて、面白いですよ。」

柏木さんも橋田さんもツボに刺さったようだ。


とはいえ、結局、全員がなまはげをやり終えると、新鮮味が無くなって面白くなくなっちゃったので、終わりになった。これは、一回こっきりしか使えないネタだよね。


「お待たせしましたー。」

スタッフが刺身の盛り合わせを持ってきてくれた。


大皿に、まぐろ、甘えび、ほたて、サーモン、イカ、ヒラメとしめ鯖がきれいに盛り付けられていた。


「北海道でしか食べられない地魚が多いかと思ったけど、案外王道を行くような刺盛だね。ま、ここは隊員クラブだから、北海道の味を求めてきてる客じゃないから、当然かな。でも、これめっちゃ新鮮そうで絶対うまいよ。あ、これはあれしかないな・・」

飛鳥馬さんがひとりごちてるけど、次に何を言うかはなんとなくわかったぞ。


「すいませーん、利き酒セットくださーい。」


やっぱりな。

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