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第46話 格納庫

 昼食を終えて、食堂でコーヒーを飲みながら少し時間を潰して、1300に司令部庁舎入口に出ると、既に橋田さんのジープが待っていてくれた。


最近定番の席順である、助手席に柏木さん、後ろにオレと飛鳥馬さんでジープに乗り込む。


「今日の昼食はザンギでましたね。私、スープカレーと同じ位ザンギ好きなんですよ。どうでしたか?」

うわ、橋田さん、いきなりザンギ来たよ。オレと飛鳥馬さんが思わず顔を見合わせてしまった。


「やっぱりザンギ美味しいよねー。北海道きたらザンギ食べないとねー。」

凄い、柏木さん、大人のかわし方だ。

そして、本当に北海道の人はザンギにこだわりがあるんだね。


ザンギ褒められた橋田さんは、ちょっと上機嫌になったのかな?

「最初に格納庫へ向かいますね。今日はエンジンの定期点検中なので、試験の様子も見て頂けますよ。」


ジープは滑走路の端をぐるっと半周して、格納庫へ着く。ジープを降りて、橋田さんと格納庫へ入ると、つなぎ姿のエンジニアが待っていた。


「こちらが独立小隊の皆さんです。こちらが整備班班長の長友3尉です。」

橋田さんの紹介の後、整備班長が続けた。

「お疲れ様です、長友です。お待ちしておりました。今日は最新鋭のF35A戦闘機と、多用途支援機、U4のエンジン点検の様子をご覧頂きます。ちなみに、このU4は、明日、皆さんを横田基地までお送りする機体です。」


「あれ?電脳研究所までは、往路と一緒のヘリじゃなかったですか?」

橋田さんが長友さんに尋ねた。

「あ、その説明がまだでしたね。実はヘリが急遽別基地での緊急運用の支援にアサインされてしまって、明日の移動に使えなくなってしまったんです、すみません。そこでU4で横田まで移動して、そこからは横田のヘリで研究所まで移動して頂くことになりました。ちょっとお手数ですが、ご理解頂ければと思います。」

「いえいえ、どんな方法だろうが研究所に戻れれば問題ありません。移動なんかより、実務優先は当然ですから。」

飛鳥馬さんが答えた。そうか、明日は飛行機とヘリに乗れるんだな。


「それでは、早速ですが、皆さんの目の前にあるのが、F35Aです。これが昇降ラダーで、これでコックピットへあがります。順番にコックピットに座ってみますか?」


「え?コックピットに座って良いんですか?」

軽くミリオタ入ってる飛鳥馬さんの目が輝いている。


「もちろん、どうぞ。ただ、ラダーが急で、足元も悪いので十分気をつけて下さいね。」


トップバッターとして飛鳥馬さんがコックピットに乗り込んだ。

コックピットに座ると、敬礼をして写真に納まった。

続いて柏木さん。柏木さんは身体動かす系は強いので、飛鳥馬さんより、スムースにコックピットに乗り込んだ。もちろん、敬礼して写真撮影。

最後にオレがラダーを上ったが、こんなのラダーでもなんでもなくて、垂直棒に手足をかけるところがついてるだけで、めっちゃ上り辛いじゃないか。引篭もり系のオレにはきつよなこれ。隊員さんに支えて貰ってようやくコックピットに座った。うん、座るとカッコいいよね。敬礼して写真を撮ってもらった。これは貴重な体験だよ。ただ、下りる時は上るときより大変だったけど・・。


続いて、F35Aの下をタイヤを触ってみたり、翼を見上げたりぐるっと一周した。

飛行機を真下から見る機会なんてめったにないから、興味深々だった。特にこれ、戦闘機だしね。


続いて、またジープに乗り込み、エンジン試験場へ移動。ここには小さなプライベートジェット機のような機体がある。

「これが、これからエンジン試験を行う、明日、皆さんが乗機される多用途支援機のU4です。エンジンの定期点検が終わったところで、いまからエンジン試運転を行います。皆さんはこれを使って下さい。」

長友班長からイヤーマフが手渡された。お、これ、空港に居るエンジニアって感じだよね。


「では始めますね。音も振動も凄いので気を付けて下さいね。はい、開始!」

長友班長の指示で、エンジンが始動した。


確かにジェットエンジンが動き始めると、イヤーマフがあっても、もう他の音は何も聞こえないくらい凄い音だ。更に徐々にエンジン出力があがっていくと、音が凄いだけじゃなく、体中がビリビリ震えくる。

ぐおぉぉぉぉ、エンジン音が徐々に大きくなってくる。もうエンジン音しか聞こえないし、全身、頭の中までエンジン音に包まれてる感じで、何も考えられない感じ、エンジン音に全集中みたいになっちゃうね。身体も共振してるみたいにブルブルしてくる。これは大迫力だ。

きゅううううん。エンジン音が下がり始め、しばらく一定出力で動いた後、停止した。

音は止まったが、耳はまだ他の何の音も捉えられない。


長友班長がイヤーマフを取り外したのにあわせて、オレ達もイヤーマフを外した。

「すごい迫力ですね!心の底から震えました!」

飛鳥馬さんは絶賛大興奮中だ。


最後は長友班長以下エンジニアの皆さんと一緒にU4前で記念撮影をして終了だ。

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