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幻影世界のカタストロフィー

作者: 久光月夜

これは筆者の夢のため、短い上に未完です。

世界が幻影世界という名のオンライン4Dの世界と重なりあう実験として、先鋭的な都市AKINOは学生たちに幻影世界を義務化した。学生都市としても有名だったそこはもともと電子に強い生徒が多く、4Dの世界をすんなりと受け入れた。そして、与えられたスキルシステムや能力に一喜一憂しつつ、勉学とレベル上げと呼ばれるスキルアップを同感覚で行っていた。

はじめはただのゲームに近かったそれは、徐々に序列を生み出し、強さを求めた若者たちはゲームシステムにゆるされる範囲での戦闘をすることが、当たり前になった。幻影世界のモンスターを倒すことでのみ得られるポイントを奪い合う姿は戦闘というより

戦争であった…。


奈須野さやかはレアスキルをもったがために、各派閥に取り込まれそうになり、通常の学生生活に支障をきたしていた。

戸惑う彼女は女神と呼ばれる生徒に助けられる。そして彼女の派閥に入ることになった。

紆余曲折を経てその派閥が見つけた事実はバトルシステムではないスキルアップの存在であった。そして彼女らは能力発現の仕組みにたどりつく。

二人のレアスキルもちのいる派閥にはとある理由から女性のみが集まり、片手ほどある有名な派閥に次々と取り込まれそうになりつつこの世界の平和を望んでいる。


「だいちぃ。この世界は本当に面倒だよね」

「まぁ、リアルにゲームをもちこんだりするからな」

「ホント…ゲームにコンバートしてない時まで仮想モンスター追っかけて二重にレベル上げさせるなんてめんどーだよー」

「効率重視のオタクどもが多いからな」

「ちみも人のことはいえまい…昨夜のログイン時間ぱないでしょ」

「…三時間は寝たさ」

「ガリガリになっちゃうよ?」

「そのときはよろしく」

「もう…ばかなんだから。そういえば週末の事件の話はきいた?」

「そもそも不文律だったキャラネームと本人の検証に手を出したからな。やられても文句は言えないんじゃないか」

「あ~、学生都市から出ていくまでに至ったストーカーくん…彼だって相当なスキル持ちだったからいかせばよかったのにね」

「オマエならいかせたかもな」

「だいちぃもいかせるでしょ」

「オレは悪用しかしないよ」

「だいちぃ…聞きたいことがあるんだけど…」

プルルルン♪

「ごめん、呼び出し昼寝室にこもるね」

「いってら」


コンバートまでお待ちください…♪…


「美代っちどうしたの?」

「ラグナロクのやつに熱烈なプロポーズされて困ってるところマップはリアルワールドのE-4あたり」

「わかったすぐいく」

転移リアルワールドへ移行いたします…♪…

「しつこいと嫌われるわよ」

「まぁ、君の力がほしいことは否定しないよ。でも話だけでもきいてくれないかな?」

「まえ、一時間ほどお話を聞いたことわすれてますよ」

にっこり笑って牽制するが、退く気はないようだ。

ピシリ

「ち、もうきやがったか」

「ナンパは相手を選んでしなさい。姉様に手を出したこと後悔するといい」

「クソゲーかよ?転移陣がない!」

「次から逃げ場は確保しときなさいね」

ピシリピシリパシャーン

ポリゴンが砕ける音とともにそいつは消えた。

「あなた陣まで消せるようになったの?」

「まさかリアルワールドの物質はいじれないもん!普通に持って動かしたよ❗️」

「クスクス」

「あらま、デートのお誘いがまた来たみたいだよ」


「オーディーン…」

「姉様走って」

「つれないなあ」

ピシリパシャーン

こいつと私の能力は相性が悪い。

「君にも話があるんだ。ちょっときてくれる?」

「う…」

すぐに距離を詰められるこれは勝てそうにない。

「君の力でお願いしたいところだけど…まーむりかな。ちょっと乗って」

「へ?」

リアルワールドは幻影世界でもやりづらさが半端でない世界。持ち込める能力は限界突破したもののみで、ステータスは持ち込めないしペナルティはデカイしやりこんだプレイヤーしかこない。

そこに車があるのは非常におかしい…能力?

「いや!」押し込まれた。


「人さらいをするとはきいてない」

「ハーミット君は優しいね。…それとも彼女だからかい?」

「…」

「いずれにせよ。事実を知らせる必要がある。特に彼女たちは僕らは知らないことを知ってるからね。情報交換したいだけさ」

「私たちは別に隠してることはないわ。聞きたいなら聞いてちょうだい」

「ほう…モンスターを倒していないのに上限突破した君のお姉さまは何をしたか?でも答えてくれるのかい?」

「いいわよ、隠してないもん!姉様は癒したからそれにポイントが加算されたのよ。私達は隠れポイントと呼んでるわ。モンスターを狩ることしかポイントにならないなんておかしい…他のゲームをしたことあるなら思うでしょ。すべての事象がスキルアップにつながるのよ」

「それはいい」

「じゃあ帰ってよろしいかしら」

「だめだよ。ハーミット僕は降りる。この子アジトまでよろしく」

「…」

カチャリ

暫く走ってシートベルトを外される

「ありがと」

転移ポータルの目の前である

これは逃げろということだろう。


ログアウトまで少々お待ちください…♪…


「だいちぃ」

「おか」

「はやかったね」

「あぁ」

「…どうして?知ってたんでしょ私のこと!いつから?」

「幻影世界で助けられた時に気付いた」

「そんな前から?」

「オマエまんまだもん」

「いや見た目とかアバター結構違うよ!?」

なぜばれたんだ!

「現実でもオレを助けたのはオマエだけだった」

「いや、現実であんなぼろぼろの人はじめてみましたよ…」

「ほうっておけないところがまんまなんだよ」


普通はそうはいかない

危険なことに自ら足を踏み入れるなんて出来ることじゃない


「いくらなんでも大手クランのNo.2ならホウレンソウが必要だとおもうのだよ」

「おい、自分は棚上げかよ(笑)」

「え?大手でもNo.2でもないよ」

「(これだから無自覚は…)客観的に自分をみることをオススメする」

「え!まじで大手だったの、うちらが!」

「どう考えてもそうだろ」

「チートだ~とか!お姉さま目当てーとかでかなりバッシバッシやっつけたからかな」

「しそうだな(笑)」


「だいちぃ。これは私たちの終焉かな」

「…」

「ラグナロクはこの世界の終わりを目指してるって聞いたんだ。それは私の方向とは真逆なんだよ」

「世界平和だっけ?はっ!片腹いてぃわ」

「…」

「この世界は異常だ。この都市はおかしい。この空間さえも」

ピシリ

「何をいってるの?」

「この能力今発現してるのはどうしてだ?現実だろ?」

「それは仮想現実システムでそう見えるだけ…」

「この感触は?」

「それもシステムでそう感じるだけで…」

「わいてた現実のモンスターは?ケガ人もでてる」

「仮想でビビって転んでケガしたって」

「じゃあ癒しの魔法は?何で効いたんだ?」

「仮想のケガは仮想の癒しでなおるからでしょ…何を言いたいの!言おうとしてるの?!」


「ここは現実じゃない」ピシリピシリ


二重展開すべての事象から隔離します…♪…



「マザーズシステムのことを知ってるのね」

「オマエもわかってた。だからいまバリアを展開した。オレが強制退去させられないように…だろ」

「ここは現実じゃない。私たち学生都市の学生はみんなカプセルに入れられているわ。知ってるわよ。マザーズに言われた」

「ならなおさら、何で世界平和なんてかかげられる?」

「この世界は私たちの世界例え3年だけでも、その時を刻むのは私達、終わらせられないのよ。」

「…夢はいつか覚める」

「夢じゃないわ、ポリゴンで出来ているとしても本物でないとしても。大地あなたと会ったこと嘘にはならないよ」

「…マザーズに踊らされていいのか」

「好きでしてるのよ」

「雅の病気を気遣ってるつもりか…」

「…それも知ってるのね」

「癒しをあそこまで求めるのは異常だ」

「あなたは逃避を求めてる私は隔離を求めてる能力に基づいた人間のデータ化によればね」

「…読んでたか」

「あのストーカーさんを強制退去させたのはやっぱり大地ね。私たちの個人情報を保護してくれてありがと…やりすぎだともおもうけど」

「優しいなどうせ本当の体じゃないのに」

「私…この世界はなくてもいいなんて言えない…この世界が好き」

「マザーズが好きなんだろ」

「うん、この世界を作ったコンピューター人格さん、神様だね」

「バカだなあ」

「うん、バカなの」


涙が勝手に落ちてくる。ここでお別れだから


「マザーズを壊して目を覚ますことが正しいのかな?正しいと大地あなたは理性で考えた」

「…」

「でも私はそう思わない、思えないあんな現実の世界に戻りたくない…大地あなたは最初捨てられた野良猫みたいだったよ。そんな…人を野良猫みたいな気持ちにさせる世界に戻ってまた苦しむのが目に見えてる!!」

「だろうな」

「傷つきたくない!!私はもう誰も傷つけたくない!!ここにいればそれは叶うわ」

「いや、ここにいても争いは起きるし、俺たちの体は弱っていくばかりだ」

「弱ってはいかないわ、今の技術では止めるのが限界だけど…筋肉だって振動で鍛えてるのよ

「本気でいってんのか?」

「…」

「そこに少しでも違和感を覚えるならこの世界は終わらせるべきものだ」

「大地…あなた戻ってどうするの」

「くそみたいな世界でクソつまんない人生をおくるんじゃね?」

「退学扱いされたら就活に響くよ?

「でもオレは自分を騙していきつづけることは出来ないたちなんだ」

「そうだね…大地はそうだろうね」


「終わらせようか」


聞きたくないセリフだ。特にあなたの口からは

「まってぎゅーさせてあとちゅーあとデートコースが3箇所しかなかったのは不満だし、あと大好きあと愛してるあと好きすぎて辛いあと…」

続きは言わせてもらえなかった。


涙とあともろもろの赤みが引くまで二人はくっついていた。


「手加減しそう。大地ぃは優しいから」

「え?おれ欲しいものがあるときは容赦しないよ」

「クスクス」

「むしろオマエ傷つけたくないって泣いてたたかえないんじゃね?」

「あ、それはない。女は覚悟決めたら強いのだよ」

「フ」


二人は信念に基づいて生きないと生きていけないから

お互いが辛くないように、幸せになれるように

たたかう…



幻影世界のカタストロフィー


1終末世界に何を思う

2終末世界に何を得る

3終末世界に何が在る

4終末世界で何故戦う←いまココ

5終末世界で何故生きる


読んでいただきありがとうございました。

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