光かがやく町
僕らが願おうとする居場所はきっともうあるのかもしれない。
息を大きくすって空見上げて流れる雲を見て、ここは世界の一部で宇宙のひとつなのだと理解する。
区切られた部屋の中で苦悩する自らの苛立ちに頭がいっぱいでここがどこかわかっていなかったようです。
流れる雲はどこへいくのかわからない。空はどこまで続くかわからない。でも僕らは光を求めて空を見上げる。
なにもない喧騒した深夜街 走り続ける少女 見守るだけの少年は何を思っているのだろう。ただだどりつくこともない道に途方もない絶望と空への期待、はたまた闇に光る鈍いものを掴みたいと足を向かわせる。期待通りにいかなくても、さよならを言えなくても自分に問続ける。私を愛するように、なもない星をつかむみたいに空気を大きく吸う。叫び声を空へ放って世界に伝わりもしない感情をぶつける。そしてまた旅に出る。今日を愛し明日をいきる。雲が流れるように時の流れを愛して進む。
少女は空を見上げ笑った。少年は顔を上げ目をつぶった。