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私、勉強に励みます。


ふ、と目が覚めるとそこは、それなりに高そうな家具や可愛いぬいぐるみが置かれた部屋だった


ここは…私の部屋か…


メイリーン・アルミスとしての記憶がよみがえる


まだ違和感はあったが、何とかやっていけそうだ


コンコン


「お嬢様、身支度のお手伝いにあがりました」


『入っていいですよ』


そう言いながら立ち上がり、体を伸ばす


「失礼します」


ガチャリ


「今日のお召し物はどれになさいますか?」


召使いのメアリはそう言いながら、クローゼット(部屋1つ分ぐらいの大きさ)を開いた


『…今日の予定は?』


「今日は、朝食の後、旦那様からのお呼び出しがあります」


『それだけ?』


「はい」


『なら今日は書庫に行くわ。だから、本が読みやすい服にして』


「分かりました」


メアリは急いで探しに行った

あれだけあれば探すのは大変だろう


と、思っていたらすぐに戻って来た、早いな


メアリが持って来たのは、少しフリルがついた白いワンピースだった


可愛い


私はそれを着ると、自室で朝食を取った、家族は皆忙しく、朝食と昼食はいつも各自部屋で食べているらしい


そして今は、お父様の部屋に向かっている途中


昨日の話かな?


さっき思い出した事だが、どうやら私は昨日誕生日だったらしい


誕生日パーティーの途中、外で休んでいたところを攫われたらしい


考え事をしている間に着いてしまった


コンコン


『お父様、メイリーンです』


「あぁ、入れ」


ガチャリ


「君はさがっていていいぞ」


「はい」


メアリが出ていくと、お父様は私に座る様に言った


私が座ると、早速話を切りだした



「メイ、昨日の事を覚えているかい?」


『はい、お父様』


「君は魔法を使っただろう?」


『?はい』


「あれはね、本当ならあり得ない事なんだ」


そう言ってお父様は私に全てを話した


……やっぱり、いきなり魔法を使ったのはまずかったか


いやでも、命が危険だったのだから仕方ない


お父様はまた、話しだした


「本来なら、魔法を使える貴族は魔法学校に通わなければならない。

だが、私はメイにあんな所に行ってほしくない。

だからメイには、これから17歳になるまで、魔法の事をこの家の者以外の誰にも言わずに生きて欲しいんだ、いいかい?」


……つまり親バカか


『分かりました、お父様。絶対、誰にもばれない様にします!』


「そうか、よかった。それじゃあもう戻っていいよ」


『失礼しました』


ガチャ…パタン


ふぅ、と一息ついて部屋に戻る


魔法学校なんてものがあったなんて


まぁ、面倒くさいからラッキーだけど



部屋に戻るとメアリがいた


「お嬢様、今すぐ書庫に向かわれますか?」


『あぁうん、すぐ行くわ』



書庫に着くと、思わず目を見張った


たくさん並んだ本棚にぎっしりと詰められた本

図書館1つ分ぐらいあるのではないだろうか


お父様の趣味か。それとも、貴族ならこれくらいあって当然なのだろうか


どちらにしてもこの量は凄い!


私は圧倒されながらも、必要な書物を読み漁った


魔法についてやこの世界の階級について


そして、すべてを読み終えた後、私はそれを整理した


そして、その整理したものがこれだ



次話に続きます

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