1/4
序章
目の前に広がる光景は、崩壊した建築物の残骸。
逃げ惑う人々。
まさか自分がこんな地獄絵図の一部になるとは思わなかった。
突如現れ、世界を襲い始めた未確認生命体「Ⅹ」。奴らは無差別に地球上の人間を襲う。中には人の姿をし人間と同じ言語を喋る者もいれば、怪物のような見た目に、理性がなくただ人を襲うだけのものもいる。
奴らが現れてもう三〜四年たつが、いまだにわからない事のほうが多い。
唯一無二、わかっているのは奴ら。。。
いや、彼等が俺たち人類を滅ぼそうとしているってこと。
物思いにふけっていると目の前が暗くなった。
なんだ。。?
俺が顔をあげるとそこには、人間の何倍もある大きな体をした怪物。。「Ⅹ」が立ち塞がっていた。
考え込んで目の前の状況を忘れていた。
そう。。。以前にこの近くの町が「Ⅹ」に襲撃されたとNEWSで見たが、まさか自分の町が襲われるとは思わなかった。
突如として空からいくつもの黒い塊が降り注ぎ、落ちた黒い塊がゆっくりと動き出し,円形だった黒い塊は人間の3~4倍はある巨体の生物になった。
それを見ていた人々は気づいた、それが「Ⅹ」であると。