泣きたい夜に。
荒む 荒む 血の 流る 心臓
ただ ただ 虚し 電子 画面
泣く こと せず 夜は 長い
傷む 心の 酸素 薄く 眩暈
血の 味を 咥内 共に 錠剤
疼く 疼く 骨の 肉の ああ
ああ、独り泣きたい夜にやさしい言葉は身に滲みてそれは痛み伴う人間の真ん中の空っぽの黒いところに深く
深く、繋ぎとめる糸も無く散らばるように壊れてしまうばらばらと誰か誰かと手探るもつかむ感触は得られず
ただ、飾りとしての顔面を安く売れば皆同じような言葉を打つその電子画面にどんな期待をしていたのだろう
荒む 荒む 血の 流る 心臓
この 夜も 独り 抱く 両腕
弱い 弱い 自己 顕示 遺す