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疑問にも思わない

蝉が出す音 を、人間のこの私が、この体で出すことができればきっと、その音は数十倍で、きっとこの声は、あなたにも届いていたでしょう。


あの時あんなに好きだった音楽も、あの時あんなに好きだった映画も、めっきり触れなくなっていました。


玄関のドアには会社のカレンダーがセロハンテープで、貼ってあり赤丸で囲ってある週は夜勤なんだけど、それが今月は昼勤より3日も多かった。

アパートの部屋の電気がほぼ点いている暗がりを会社に向かう道のりほど憂鬱なことはなかった。

夜勤が始まる時間は20時15分で、ライン工場なので1グループ7~8人に別れており、ラジオ体操の後今日の目標、注意事項などが班長から告げられる。

この時私は、班長の方向はなるべく見ないで、洗濯はしてきてある作業服の取れない油のシミを手で擦りながら、当てられるのを避ける行動をとってしまう。

班長も望んではいないはずだ、心のない私の、言わされているだけのただの言葉を。


ラインの自分の持ち場につくと、そこは1人なで気持ちが落ち着いた。



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