表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/26

貴方の望みを叶えます

 「当たったって……何が……?……というか、どちらさまですかっ?」

 りょうの口から次々と発せられる質問。だが目の前の白い顔は、現実感のない薄っぺらな笑顔から変化しない。

 「何とか言ったらどうですか……」

 できるだけ落ち着いた声で、嶺は問いかけた。

 すると、訪問者はようやく口を開いた。

 「貴方の望みを、叶えます」

 「望みを、叶える……?」

 「そう、貴方の望みを、叶えます」

 白い顔はゆっくりと、繰り返した。

 「貴方の望みを、叶えます」

 

 「変な宗教ならば、帰ってください」

 気味が悪くなった嶺は、なるべく静かに、言った。

 次の瞬間……

 「!?」

 嶺は声にならない声をあげた。

 目の前では、先ほどまで笑っていた男の顔が醜くゆがんでいる。まるで嶺に恐怖を味わわせようとしているかのように。

 

 ……………………


 しばしの沈黙の後、男は再び、口を開いた。

 「貴方の望みを、叶えます」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ