最終話:めぐりあえた奇跡
明は精一杯の字で手紙を書いた。書き終ると同時に明は意識がまたなくなった。 正人にも病院から電話があった
「正人さんの携帯ですか?」
「はい、そうですが」
「こちらは明君が運ばれた病院の者ですが」
「明に何かあったんですか?」
「はい。今すぐ病院の方に来てもらえませんか?」
正人は課長に事情を説明して病院に向かった。 病院には明の母さんもいた。正人は明の母さんと何度か会っていた。 母親は明の過去を語りだした。話を聞いていると何度か“恵理”と言う女の子の名前が出ていた。 正人は“恵理”と言う人が気になっていた。そこに正人の携帯が鳴った。
「はい、正人です。」
「正人さん?麻美です」
電話は麻美からだった 「明さんは大丈夫?」
「それが意識がまたなくなって危険な状況が続いてる」
ここで麻美に“恵理”について聞いた
「“恵理”っていう子知ってる?」
「うん、知ってるけどどうしたの」
「“恵理”っていう子は明の元カノなんだ、恵理ちゃんの居場所知らない?」
「梓のことか」
そこで正人は全てを知った。
「とりあえずまた電話する」
と言って電話を切った正人は明が居る個室の部屋にむかった。 正人は明の母さんに
「今日は帰って休んで下さい。私がもう少し見てますから」
「分かりました」
正人は病院を後にした。母親も病院を後にした。 明は心なかで(俺もう持たないなぁ、最後に恵理に会いたかったなぁ)この時明は長くは持たないと分かっていた。最後の力を振り絞ってナースコールに手を伸ばした。ナースコールに呼ばれて看護士さんが来た。 明は文字で看護士さんに訴えた、白い紙に
「今年のX’masにこの手紙を渡して」
看護士さんは頷いた。看護士さんは明が渡そうとしている人がもう分かっていた。 それが明の最期だった。翌日に明の知り合い全てに明の死を告げた。
明がこの世を去って三ヶ月が経った。
そして明日がX’masだ。 正人は麻美とX’masを過ごす事になっていた。恵理は一人で家にいた。 そしてX’mas当日 恵理は仕事が終わり誰もいない家へと帰った。ポストに手紙が入っていた。手紙をみた恵理はその場に座り泣き始めた。 手紙はあの明からだった。“恵理メリークリスマス恵理がこの手紙を読んでるときは俺はこの世には存在してないと思う、でも最後に恵理の顔見たかった。
梓が恵理って知った時はビックリだったよ。
あの時恵理がやり直そうって言ったのは正直嬉しかったよ、やっぱり恵理に会えて良かったよ明”恵理は一番下に何か書いてるのに気付いたそこには“めぐりあえた奇跡を大事に”と書いてあった。 それから三年の月日が流れた恵理は結婚して幸せな家庭を持っていた。恵理はいつも明の手紙をみていた 完




