1話
~エリア013~
簡単に説明すると戦うためにあるエリアだ。生きて帰れる保証も無い一種のギャンブルだ。たまに命乞いする奴もいるが殺されるか下僕として生きるかの道になる。まぁ単純に言えば勝てばいいんだ。勝てばな
「なぁ、お前・・・行く気か?」
隣にいる多少弱気な相方がいる。実力はあるだがその実力を出さないせいで弱い。追い詰められたらさすがに強くはなるがな
「ん?俺か?この日のために俺はひきこもりになったんだ」
今日は四年に一度の戦争ださっきも言ったが俺はこの日のためにひきこもりになった
「もうちょっとマシな言い方ってのがあると思うんだが・・・」
「マシな言い方ね・・・自宅警備員とか?」
相方は大きなため息をついた俺なんか変なこと言ったか?
「・・・もういいや」
「そうか、じゃ行くか」
「了解」
~受付の場所~
「二人で参加ね・・・見たところ指定した年齢を達して無いようにに見えるが気のせいか?」
受付の人は普通の四十くらいのおっさんか・・・戦う前くらいは気分の良くなる物を見たかったな
「年齢制限みたいなのってあるのか?」
「十八歳未満は参加不可能だお前らの年齢は?」
「どっちも二十歳だ」
「把握、じゃ生きて帰って来いよ」
おっさんがそう言うと鍵を渡してきた一つだけってことは待機中は相方と一緒か。まぁ知らない奴と一緒は御免だからな
「行くぞ」
「了解」
そう言って鍵に書いてある番号を探す・・・あった
~部屋:96~
「何だれ?空かないぞ」ガチャガチャ
開かない・・・この鍵壊れてるのか?
「ちょっと鍵見せろ・・・ここ何番だ?」
「96だが」
「・・・中に人いないよな?」
「いなさそうだが・・・もしかして間違えた?」
「正解、お前見方間違えてるぞ」
「・・・ってことは俺らの部屋は69か」
間違えやすい数字だな96と69って。そこの見てるお前も気をつけろよ
「そうゆうことだ、行くぞ」
「うえぇい」
~部屋69の近く~
「・・・・!」
ん?何か声が聞こえてくるな気のせいかな?
「ここは警戒するところか?」
「ちょっとだけ警戒した方がいいな」
ちょっとだけね・・・俺微調整苦手なんだよな・・・
「とりあえず俺が行ってくるわ」
「喧嘩売るようなことするなよ」
「相手によるな(笑)」
男性だったら話は違うぜ
「お前・・・警戒して無いだろ」
「ばれたか」
「もういい、行ってこい」
「把握っと」
ここは・・・普通に動くかゆっくりと動くと警戒されそう・・・てか近づく時点で警戒されちまうか
「貴様!何者だ!」
あ、ばれた。もうちょっとだけばれないで行く方針だったんだがな
「何者も何もそこの部屋は俺の部屋なんだけどな・・・」
「?貴様、何を言っているんだ?ここは俺の部屋のはずなんだが」
これはまさか・・・俺のさっきやらかした事をやっているな!
「とりあえず顔が見えないしこのまま警戒しあっても意味が無い、一回顔を見合わせようじゃねぇか」
「・・・分かった」
意外と簡単に行くもんだな。後ろからはとんでもない気を感じるがどうせ相方だろうな
「・・・こいつぁ予想外」
「何が予想外なんだ?」
どうやら俺の頭の仲の思考は結構古いらしいな
「ぃぃゃ、こっちの話。とりあえずちょっとあんたの鍵貸してくれないか?」
「断る、俺はそこまで貴様を許したわけではない」
「じゃぁ・・・見せるd「断る」
・・・やっぱ交換条件じゃないと駄目なのか?なんとしても納得させて退かせたい所だが・・・あ、思いついた
「所でこの鍵を見てくれ、こいつをどう思う?」
「凄く・・・おって違う!何を言っているんだ!俺は!・・・今のことは忘れてくれ」
意外と話の合いそうな相手だな今度余裕が合ったら誘ってみよう
「了解しただが交換条件だ鍵見せて」ニヤニヤ
「分かった、だが顔が笑っているんだが気のせいか?」
駄目だ、話が合うと思うとニヤニヤがとまらない・・・!
「おっと失礼、とりあえず鍵の番号は・・・やっぱりか」
「?何だ69じゃないのか?」
「こいつぁ96だよちなみに96はもうちょっと上だ」
「そうか・・・感謝する」
と言いながら女性は俺の目からいなくなったそして後ろからこっちに来る足音が・・・
「シャー!」
「シッショー!!」
蹴られた。ダッシュ付だから結構痛いやべぇこの痛み・・・筋肉痛並にいてぇ・・・!
「結構長かったな、さっきの巫女姿に近い格好の女性は誰だ?」
「あぁ、さっき俺らの部屋の前にいた人だよ」
「ふーん、んじゃ部屋の中にでも入るか」
「ここまで来るのにどんだけ時間食ってるんだ俺らは」
~部屋69~
「意外とシンプルだな二人だと結構広いくらいだ」
「ベットを見る限り四人用の部屋だな」
「四人・・・用?」
一人用にしてはでかいベットがある・・・本来は一つのベットに二人入るのか・・・嫌だな
「ん?何か紙が・・・」
{緊急のメンテナンスのため戦争は明日からにします}
「メンテ?」
「とりあえずあれだ、戦争は明日からだとよ」
「なん・・・だと・・・!」
高性能のエリアにもやっぱりメンテって必要なんだな・・・だからって今日やら無くても・・・
「時間が時間だ、今日は寝るぞ」
「把握、鍵は閉めたか?」
「ガキなら昨日シメた」
「そうか、じゃ俺は先に寝る」
「了解っと・・・」
何も突っ込まれなかった・・・