表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

4杯目 身体の声

意外と体の不調というのは精神的な理由ではないこともあります。少し重い内容なので、気分がいい時に読むことをお勧めします。

4杯目 身体の声



 きーんこーんかーんこーん〜。

小学校に鳴り響くチャイムに合わせて起立!例!と代表委員が挨拶すると、勢いよくランドセルを背負い学校の目の前にある自宅まで急いで帰る。

家に入る前に一度深呼吸をして扉を開くとおかえりーとだるそうに母親の声がする。ただいま〜と精一杯の掠れた声で返すとまた無視かよとぼそっと声が聞こえてくる。はぁ〜と私はため息をつくと部屋に篭る。

母親は暗い私が母親としてこんな娘がいることが恥ずかしいとよく言われる。虫の何所が悪いと暴言だけでなく暴力もしばしば。

それから荷物を下ろして机のパソコンを開くと大好きなアメリカのドラマと韓国のドラマを見ていくのがルーティンだ。今日はアメリカのロックバンドのドラマを再生した。

私は口下手で、表情がなく、感情のコントロールができず癇癪を起こしたり、コミュニケーションができないから両親からは嫌われていて、家事くらいは役に立ってくれと忙しいが口癖の母親に言われて習慣的に家事をやっていく。そんな中での癒しの時間があと少しで終わる。16:00朝、昼の食器を洗ってしまうとシンクの掃除をしてリビングと廊下のフローリング掃除。17:00洗濯物を取り込み乾燥機に回すものは回していく。乾いたものは畳んでから片付けていく18:00洗米をして米を炊く。母親の調理を手伝って20:00浴槽を洗い風呂を沸かす。沸いたあと夜の食器を片付けシンクの掃除をしていく。父親が帰ってくると米を茶碗に乗せて食卓に並べて、食事が終わると片付ける。父親は当たり前じゃない私にキツく当たる。怖いけど顔色伺いながら付き合うしか無い。22:00入浴をしてガスを切ると23:00部屋に戻り音楽を流しながら宿題を片付けていく。25:00就寝。就寝と言ってもここ数年、眠れた日はなくて気づいたら朝になってる。7:00起床、朝の調理の手伝いをして、通学準備をして家を出る。こんなさ、自分の時間もないし、、。

限界がくると窮屈で恐怖で苦しくて自由を夢見て晴れきった空を眺める。鳥になって何処か飛び立ちたいなと涙を流す。怖くて逃げれないや、づきっと痛む背中がまるで鎖のように重く縛り付けられてるようだった。

 高校生になり健康診断が始まった。今までなかったなと新鮮な気持ちで身長、体重、と普段病院でやるようなことをした。三年生になる今年からは心電図もするらしく、机に横になると看護師が慣れたように私の体に機械を取り付けて行き、終わると一言。

「不正脈ですね。何か病気とかありますか?」

「いや、無いですよ?」

「そうですか、たぶん大丈夫かもしれませんが時間があったら循環器内科へ行くといいかもしれませんね。」

「はい、、。考えておきます。」

不思議だった、、。こんな健康的なのに。

 ある日ネットで調べて近所の循環器内科へ受診をした。「次の方〜!」

元気そうな大きな声で男性の先生が私の名前を呼ぶとはい〜と小走りで診察室へ入った。

 「今日はどうされました?」

メガネをかけてふくよかな体型をして優しい笑顔で問診が始まった。

「あぁ〜、、。そうだね、雑音があるね。」

聴診器を心臓に当てながら先生は深刻そうな顔で話すと私は緊張が走った。

「っえ?!」

「う〜ん、、エコーとるか。じゃあ隣の部屋へ行って看護師の指示に従ってね、あとで僕が行くから。待ってね。」

「は、はい。」

移動をして数分後に先生が入るとジェルを心臓に当てるとゾワゾワと大きな脈拍が聞こえる。

「やっぱり、、。よく生きてこれたね。」

「どうしてですか?」

「だってさ、心臓の弁が二つ動いてないのよ。疲れやすいとか吐き気とかさ眩暈とかなかった?今まで。」

「ありました。けど、体力がないからとよく家族とか言われていて。気にしてなかったです。」

「そうなんだぁ〜。我慢強いんだね、よく頑張って生きてこれたよ、何もなくさ。心臓発作とかあったかもしれないのにさ。」

「っえ、、?」

「でも大丈夫。これからは薬飲んで生活すれば過ごしやすくなるし、経過観察して行くといいねこれは。将来的に手術が必要になるだろうからそれまでは変わらず生活できるように薬で脈拍の調整して行こうね。心臓に負担をかけるのは良くないことだからさ。」

「はい。」

検査と診察が終わると支払いをして薬局へ向かう。

生きたかったんだ。ずっと。ずっと。爆弾を抱えていたのに爆発しないようにしていたんだ。涙を流しながら薬局に着くと、待合室の椅子に座るとリストカットで傷だらけの手首を眺めた。バカだなぁ。本当にバカだ!私は。


身体はこんなにも生きたがっていたのになかなか逝けなくて。悔しくて、、。はぁ〜。


名前が呼ばれて受付へ行き薬を受け取った。


 

いかがでしたでしょうか??


よく生きてこられたねは、生きる資格ないと思い込んで生きて来たから報われた気がしたんですよね、当時。

薬は今でも飲んでいて、太りやすいからそれが嫌なんですよね、、。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ