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幼女(仮)の恩返し  作者: そよら
序章
2/5

「っ!!」



勢いよく起き上がると、知らない部屋に知らない置物、知らないベッドに――知らない人。


...人?私が今寝ていたのであろうベッドの近くにしがみつくように熟睡している...メイドさん?



これは...どういう状況...??

少し頭を動かすと髪が前に揺れる。

桃色の髪が。


私は生まれたときから銀髪である。


丁度大きくて長い鏡が置いてあるので、そっとベッドから降りる。


...足の傷が治ってる。どころかまったく痛くない。

あの王子に裸足で歩かされたのに...。



来ている服はとっても肌触りが良くて、やわらかい。

そして、ひらひらしてる。神殿に洗礼を受けに来る貴族の子どもたちみたいな。

でも、これ......パジャマ?


鏡の前に立つと、驚愕の事実が分かった。




――私は夢を見ている。


そうして布団に戻り、もう一度寝ることにした。

きっとこれは走馬灯。





(いやこんなリアルな走馬灯があってたまるか!!)



本日二度目の起床。


私は生まれたときから銀髪である。

そして瞳はよく綺麗だねと言われていた。


それはとても...『目にオーロラのような光が入ってるなんて――高く売れるぞ』とかね。



私は生まれたときから銀髪である。


もう一度いったのには理由(わけ)がある。(三回目)



鏡に映る人物は、私より短いふわっとした桃色の髪をなびかせ、瞳は深い、紫寄りの――青色の少女...というかもはや幼女である。

これでもかという細い腕にピンク色どころか青い頬。


ていうかこの子に青い部分がありすぎてトラウマの海を思い出すからやめて欲しい。



一回状況を整理しよう...。




「...んぅー?」


「...!!」



すぴーとまた寝息をたてて寝ることにしたらしいメイドさん。

起きるかと思った...。

というか、まさか寝たふり...?


(ツンツンしてみたが、普通に寝てた。)




私、オーロラ(元聖女)はあらぬ罪を王子にかけられ、崖から落とされ、そのまま...。


でも、どうして目覚めたら幼女の姿に?

死んだら、天国に行って女神様にでも褒めてもらえると思っていたのに...。


神殿で10年以上暮らしてきたけど、あまり信仰心は高くない。空を飛んだとか人をつくったとか科学的根拠もないわけだし...。

でも、治癒の力を見たら、信じるしかないよね...。


聖女は女神の意思を継ぐ者と言われ、崇められていたけど、その〝意思〟がそもそもわかっていないのである。



私に冤罪をかけたルーカス王子殿下は第一王子であり、正当な皇后の血を引く王太子。


年々、神殿の権力が大きくなっていることは王家も頭を抱えていただろう。

それに加えて、神殿は王家の申請である『聖女である婚約者』という王命も無視してきた。


やがてその話は国の各地に行き渡り、さらに神殿が力を持つきっかけとなってしまった。

(王命を無視できるなんて、すごい!的な)



私の代もそうなると誰もが思っていたが...

ついに王家も堪忍袋の緒が切れたらしい。


私も私で、歴代の聖女よりほんの少し、聖女の力が強いというだけで選ばれてしまった。

反対してくださっていた教皇様も、もういない。


その役目を淡々とこなすしかないと思っていたけど...。


偽ったですって?


ふざけるのも大概にしろ、あの王子!!!

何のために、村から首都に出て、聖女になったと思っているわけ!?


そう。

私は元々平民である。


平民でも神聖力が少なからずあれば神官になれる。

そんなことはどうでもいいが。



今まで話し方を矯正されいたせいであまり悪口や文句が言いにくい口調になってしまった。

しかし、ここはどこか分からないし、聖女を追放されたし、もうみんなのお手本になる必要もない!!!



【彼女の頭はオーバーヒートを起こしていた】



今までどれだけ王家に尽くしてきたことか...。


私の夢はこの小さな力でみんなを助けること。

人々の傷を治したい一心で、町に出かけていたのに王子の代わりに公務を任され、諦めることになった。



(...涙がでてくる...)



ていうか、今思えば、全部あの何もしなかった王子のせいでは...?

王家も王家よ!!意味のわからない王太子を置いて、どうして私が貴族の会議に参加しなければならないわけ!?


おかげで貴族(みんな)とは仲良くなれたけども!!


本当にここはどこなのよ!!



大きなベッドに、清潔なカーペットに塵一つない窓際。

古い神殿とは比べ物にならないわ。


って、どう見てもえらい貴族の屋敷か別荘!!


そして音もしず、一人小さな女の子が!!



分析した結果...



(ここはロリータコンプレックスが所持する屋敷なんだわ...。)

という結論に至った。


とにかくここから逃げなきゃ...!!



幼女は丁度良い窓を見つけた。



(ナイス!!)



って高!!

町に出たときによく見た首都の塔に似てるわ...。


じゃなくて!!



なんとかよじ登り、窓を開ける。

下は見ない。

怖いから。


今更、崖から落ちたやつが何言ってるって?

怖いものは怖いのよ!!


目線の少し先に見える庭には小さな花がたくさん咲いてる。


...あそこが出口ね。



ここで死ぬか、ロリータコンプレックスと暮らすくらいなら、飛び降りてやる!!


そう思い、身を投げ出した幼女であった...。

読んでいただきありがとうございました!

思ったより長くなってしまって、内容が入りきりませんでした...。

3話でお会いしましょう!

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