第五章までの登場人物紹介&幕間 ※登場人物はネタバレを含みます。初見の方はご注意ください。
※こちらは簡単な登場人物紹介になります。ネタバレが気になる方は飛ばしてください。
主に名前と愛称、更に下級精霊を付け加えました。
ひとこと自己紹介です。
登場人物紹介のあとにちょっとした幕間を挟みますので、おまけ的な感覚でお読みください。
<精霊使いの卵>
桧山 晴(愛称:ハル)
ゲーム世界ではライバルポジション。地味系黒髪男子なこの物語の主人公(受け)
適度な距離感を模索中。
リュカティオ(愛称:カティ)
ゲーム世界では主人公ポジション。妹がキャラメイクを考えた妹の理想の受けちゃん。
炎の精霊と仲良し。
【精霊&下級精霊】
<土>
グラウディ(愛称:ラウディ)
土の精霊。心を閉ざしており、会話をするのは下級精霊のみ。この物語の攻め。
最近少し変化が? 好感度変化アリ?
土の下級精霊 モグ
モグラの下級精霊。独特なしゃべり方をする愛らしいモグラ。お世話好き。
いつもグラウディの肩に乗っている。グラウディの言いたいことを代弁する役。
<水>
リバイアリス(愛称:イアリス)
水の精霊。優しい性格。風の精霊ウィンドライとは兄弟で兄。
ハルには愛称呼びを許す。内部好感度上昇中?
水の下級精霊 ユニコ
ユニコーンの子どもの下級精霊。可愛らしいが礼儀正しいユニコーン。
角で器用に水やりをするのが得意。
<風>
ウィンドライ(愛称:ウィン)
風の精霊。マイペース。水の精霊リバイアリスとは兄弟で弟。
誰に対してもフラットなタイプ。
風の下級精霊 バード
青い可愛らしい鳥。精霊使いの卵へ運ぶ料理担当。心配性で優しい性格。ウルフと仲が良い。
<光>
アウレリオル(愛称:レリオル)
光の精霊。厳格な性格。ハルを警戒しており、何か勘ぐっている?
カティとの内部好感度はそこそこ?
光の下級精霊 フェアリー
三色のフェアリーで、名前はそれぞれイエロ、ピンク、グリン。明るい性格。
一人の姿に変化することができ、背中に透けた羽の生えた黄色と緑とピンクが混ざったロングの髪の青年の姿になる。青年の姿の時の名前はフェアラ。
<闇>
オブディシアン(愛称:シアン)
闇の精霊。好戦的な性格。
ハルのことは気に入っているらしい。
闇の下級精霊 カラス
普段は鍛冶場で武器を作っている寡黙な職人。長い黒髪を一つに結わい、背中に黒い羽を生やした青年。
下級精霊の中でも力が強く、オブディシアンと共に戦うことができる下級精霊。
<炎>
ヴォルカング(愛称:ルカン)
炎の精霊。猪突猛進タイプ。ハルのことは敵視している。カティとの内部好感度が高い。
炎の下級精霊 ウルフ
炎で燃える毛を持つ炎の狼。ヴォルカングとは性格が違い、気遣いのできる兄貴肌。
ハルのことを気に入っている。炎の毛は全く熱さを感じないが、逆に程よく温めることも可能。
+++
<幕間 その二 妹SIDE>
ハルの妹である哩夢は、イベントを存分に楽しんだあとまたスマホをチェックする。
しかし、兄からの既読はいつまで経ってもつかない。
「いつまでシカトする訳? そんなにゲームに熱中してるとかある?」
「単純に気づいてないだけでしょ。じゃあ、またね」
「うん! 帰ったらまたメール送る!」
友人と別れて帰宅する哩夢。
部屋の電気はついておらず、怒り気味に電気をつけながら部屋にいるであろう兄に文句を言ってやろうとズカズカと部屋へ向かう。
「お兄ちゃん、ちょっといつまでシカトしてるつも……」
部屋のドアを乱暴に開く。相変わらずカギはかかっておらず、兄はテーブルに突っ伏していた。
傍らに哩夢のゲーム機があることから見て、どうやらゲームをしながら寝落ちしてしまったらしい。
「寝てるの? もう、ちゃんと攻略してって言ったのに……ちょっと! お兄ちゃん?」
哩夢はゆさゆさと思い切って兄を揺さぶる。が、兄は目を瞑ったままピクリとも動かない。
何度も声をかけ続け、バンバンと背中を叩いてみるが変化はない。
兄は机に伏せた状態で、両目を瞑ったままだ。
「え……? なんで……お兄ちゃん、まさか?」
青ざめた妹は慌てて兄の口元に手をあててみる。手には柔らかな空気があたり、兄の身体は暖かいことを改めて確認する。
どうやら、最悪の事態ではなさそうだ。
「でも……こんなに起きないことってある? ねえ、お兄ちゃん! 起きてってば!」
力いっぱい身体を揺すり、暫く声をかけ続けるが体勢は全く変わらず兄は起きる気配がない。
「なんでなんで? 意味わかんない! ちょっと、お兄ちゃん? どうしよう、どうしよう……」
哩夢はまだ高校生だ。両親は二人とも海外に出張していて、連絡の取れない場所に行くと言われていたのだ。
最初は親もいないしやりたい放題だと喜んでいたのに、頼りにしていたはずの兄は眠ったまま動かない。
哩夢にできることは、友人に助けを求めるくらいだ。
先ほど別れたばかりの友人へ震える手で電話をして、助けを求めるのだった――
おしまい。




