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異世界から来た美少女と自宅でまったりダンジョン運営する話  作者: 猫野 ジム


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第40話 国選パーティーとコメント欄

 国選パーティーが炎に包み込まれた宝箱を見て、驚きの声を上げている。


『な……なんだこれは!?』


『えっ!? 宝箱が燃えてるの?』


 国選パーティーのメンバーは若い男女二人ずつの合計四人。有名ゲーム風にいうなら、男勇者・男戦士・女僧侶・女魔法使いといった感じで、バランスの良さそうな組み合わせだ。


 宝箱の大きさは横1メートル・縦80センチくらい。そこまで巨大じゃないけど、そこそこデカい。そんなものが目の前で燃えていたら、けっこうな迫力があると思いそのサイズにした。



377:名無しの冒険者

何だあれ。もしかして新しいタイプの罠か?


378:名無しの冒険者

宝箱の中じゃなくて外に仕掛けるとはなかなか斬新だな


379:名無しの冒険者

いや俺Aランクだけどあんな風に外側に何か細工してる宝箱なんて、天然ダンジョンでしか見たことないな


380:名無しの冒険者

それって人工ダンジョンには無いってこと?


381:名無しの冒険者

少なくとも俺は見たことない


382:名無しの冒険者

そうなのか。どうしてなんだろうな



 そうなのか。俺としては天然ダンジョンにはあるってのが初耳だ。それはますますエリンのマスタースキルが重宝されるってことじゃないか。


『なあ、これ早く消さないと燃え尽きたりしないか?』


『いや待ってくれ。もう少しこのまま様子を見よう』


 そして5分が経過。


『もうすぐ5分経つよー? この炎、全然消えないねー』


『よし、そろそろいいだろう。頼むよ』


『はーい』


 魔法使いの女の子が青い宝石がはめ込まれた杖をかざすと、宝箱の上から大量の水が降ってきた。

 すると宝箱を包んでいた炎が瞬く間に消えて、赤地に金の装飾がされた宝箱が姿を現す。


『意外とあっさり消えたな』


『それはまあそうなんだけど、大事なのは宝箱の外側に仕掛けがあったということなんだ。まさか人工ダンジョンで見かけるとは思わなかった』


『そうね、天然ダンジョンで見かけることは何度もあったけど、人工ダンジョンで見かけたのは初めてかもしれないわね』


『間違いなく初めてだよ。私覚えてるもん。リーンベル家はこれを意図的に作り出したということになるね』



383:名無しの冒険者

なんか凄いことっぽいな


384:名無しの冒険者

だな。国選パーティーがそう言うんだからそうなんだろう


385:名無しの冒険者

俺にはよく分からんな。宝箱を炎に包めるからって特に凄いとは思わんのだが


386:名無しの冒険者

俺もそう思う


387:名無しの冒険者

なあ、国選パーティーはなんでわざわざ5分くらい待ったんだ?


388:名無しの冒険者

寒かったんじゃないの?


389:名無しの冒険者

炎のダンジョンなのに?(笑)


390:名無しの冒険者

火を見ていたかったんじゃないの? 火のゆらぎとパチパチ音って、なんだか不思議と落ち着いたりしない?


391:名無しの冒険者

あー、分かるかも。夜の野営で一人で見張りしてる時なんかにふと焚き火を見ると、思わずボーッとしてることある


392:名無しの冒険者

だよね。分かってくれる人がいて嬉しい


393:名無しの冒険者

俺はそもそも日帰りできるクエストしか受けん


394:名無しの冒険者

それもいいけど、それじゃDランクになるのは難しいぞ


395:名無しの冒険者

なぜ俺がEランクだと? 正解だけどよ……。誰か俺とパーティー組んでくれよ


396:名無しの冒険者

嫌われてるの?



『リーンベル家が作り出した、か。でもまだそうと決まったわけじゃないよな? ただ単に誰かが宝箱に火をつけただけかもしれない』


『そうだな、普通に考えるとそうだろう。でも今このダンジョンを探索しているのは僕達とクアーク家の探索者だけだから、誰かが火をつけたとは考えにくい』


『それならモンスターがつけた可能性は? ここまで来るのにも火属性モンスターがたくさんいたんだから、一匹くらいそんな悪さする奴がいても不思議じゃない』


『確かにそれもそうなんだけどねー、でも天然ダンジョンでも宝箱って壊されたりしてるの見たことないじゃない? なぜかモンスターは宝箱に手を出さないんだよねー。ま、そこも含めて未解明なことが多いんだけど』


『それにほら見て。この宝箱、赤色で金の装飾があるから分かりにくいけど木製なのよ。そんなものが長い時間炎に包まれていたらどうなるかしら?』


『なるほどな、燃えカスになってるはずだ』


『そう、だからこれはリーンベル家が意図的に作り出したということになるんだ。しかも燃え尽きない』


『地味なようで本当に凄いことなんだよー。さあ中身は何かなー? あっ、指輪だー!』


『なるほど、アイスリングか。装備するだけで火属性に耐性ができる指輪だな。このダンジョンだけではなく、この先ずっと使えるアイテムだ』


『剣も入ってるじゃねえか。宝箱の大きさから考えて、何かの武器だろうと思ってはいたが』


『アイスブレイドだな。剣はもっとも使われている武器だ。どのパーティーでも、パーティー内の誰かは使える人がいるだろう』



397:名無しの冒険者

なるほどなー、だからあえて待って燃やしてみたってわけか


398:名無しの冒険者

宝箱を木製にしたってのも、こうなることを計算してのことなのかもしれないな


399:名無しの冒険者

もしそうだとすると、リーンベル家はなかなか考えてるな。自分達のアピールポイントの見せ方ってのが分かっていそうだ


400:名無しの冒険者

>>396

なんでそうなるんだ(笑)。ただギルドの掲示板に今はパーティーメンバー募集が無いだけ。だから個人的に声かけないといけないけど、それでもなかなか見つからない



 よしよし、俺の狙い通りだ。とにかくエリンの評判を上げることが最優先。そろそろ俺も探索に集中するか。あと400番の名無しさん頑張って。


 実は俺の探索を中継している画面のコメント欄に、さっきからちょくちょく『リーンベル家の探索者のイケメン、たまに立ち止まってるよな』というような書き込みが来ている。


 それはもう一つの中継画面を見ていたからなんだけど、それで万が一にも『ボーッとしている』みたいなコメントが来たらいけないので、ここからはプレイ画面に集中しよう。


 そしてスタートしてから2時間くらい経過して、俺はボス部屋の前へとたどり着いた。

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