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異世界から来た美少女と自宅でまったりダンジョン運営する話  作者: 猫野 ジム


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第26話 特徴的にしようと思う

 アナスタシアさんの話によるとエリンが日本に来た原因は、転移魔法の研究中に起こった事故なんじゃないかということらしい。


 今日も遅い夕食を二人で食べながら、今更な質問をしてみることにした。今日のメニューはハンバーグ・サラダ・コンソメスープ。


 夜10時を過ぎてから食べるにはなかなかにハードだけど、俺一人では絶対に用意できないメニューだ。それに俺の場合は食べたいものを食べるから、栄養バランスとかは特に考えてない。


 もはやエリンは俺の心身の健康を維持してくれる存在になっていた。特に『心』。人は一人じゃ生きられないって聞くけど、今は全くもってその通りだなあと実感している。

 エリンが来る前は「一人? 余裕余裕!」だとすら思ってた。


「そういえばエリンは家を出てどこに行こうとしていたんだ? 確かダンジョンマスターとしての修行をするためと言ってたよな?」


「王都にいるダンジョンマスターのところへ行く予定でした」


「リーンベル家とは別ってこと?」


「はい。ダンジョンマスターとしては最も歴史が長く、人工ダンジョンにおける国内シェア率ナンバーワンなんですよ。さらに他の国の人達でも知っているほどに有名です」


 エリンが住んでいる異世界は、冒険者という職業がある世界。エリンが住んでいる国はそんな世界で一番大きいらしく、そこのシェア率ナンバーワンで他国でも有名だなんて、いわば世界的な大企業じゃないか。


「それってリーンベル家としてはどうなんだ? なんというか競合他社みたいなものだから、何かと面倒が起きてもおかしくなさそうなんだよな」


「どうなんでしょう? 確かに初めてのことだったそうですけど、お父様が先方と話をまとめてくれたと聞いています」


 お父様、か。実際エリンのことをどう思ってるんだろうな。18歳になってもマスタースキルを使えるようにならなかったエリン。


 そんな我が子に失望したのか、それとも明るい未来を願ったのか。アナスタシアさんが言うには、お父様だって本当はエリンに家を出て行ってほしくないってことだったけど。

 そうだよな、娘に不幸になってほしいなんて思う親がいるわけない。


「ごちそうさま。今日も美味かったよ」


「よかったですっ!」


 割ると中からジュワッと肉汁が出てきて、口に入れるとジューシーな旨み広がるハンバーグ、食べやすいサイズになった野菜が彩りよく丁寧に並べられたサラダ、口の中をサッパリとさせてくれるスープ。


 そして俺が食べてる様子を嬉しそうに見つめるエリン。絵に描いたような幸せとはこのことなのか? 


 エリンが見事に全て空になった食器を見て、弾む声を出す。作った人に喜んでもらいたくて、俺は必ず料理の感想を伝えることにしているんだ。


 幸いなことに、俺はまだエリンが作った料理をイマイチだと思ったことが一度も無い。

 お返しといってはなんだけど、俺も時々はエリンに手料理を振る舞っている。カップラーメンという名の手料理を。だってエリンが来た初日に食べてめちゃくちゃ感動してたから。


「さてと、これからどうするかな」


 アナスタシアさんは引き続きダンジョン作りをしてくれと言っていた。でもいざダンジョン作りと言われると、どんなものを作っていいのか悩むな。


「アナスタシアさんから何か言われたことはない? 活動方針というか、やみくもにダンジョンを作るってのも逆に難しい。テーマでもいいや」


「テーマですか? それって初心者ダンジョンみたいな、ダンジョンの方向性のことでしょうか?」


「そうそう、そんな感じ。例えばだけどAランク向けとか、出てくるモンスターがゴブリンしかいないとか、特徴的なダンジョンにしても面白いんじゃないかなって」


「確かお姉様は何かに特化したダンジョンはそれだけで価値がある、というようなことを言ってました」


「特化型か。世界に一つだけのダンジョンを作れたら、きっと話題になるだろうな」


 世界に一つだけのダンジョンか……。もしかして作れるかも? エリンのマスタースキルを使って見たことないモンスターを配置すれば、Sランク冒険者にとっても経験値アップにつながるはずだ。


 初見殺しダンジョン、考えてみるか。

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