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異世界から来た美少女と自宅でまったりダンジョン運営する話  作者: 猫野 ジム


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第19話 強そうに見せたい

「ミカゲッ! 貴様に初心者狩りの排除を命ずる!」


「無理です」


「貴様に拒否権は無い!」


 とんだパワハラ剣聖がいたもんだ。別に俺はアナスタシアさんの部下でもなんでもないし、従う理由は無いんだけど、野放しにはできないとも思う。


「そんなこと言われても、どうすればいいのか分かりませんよ。俺はそちらへ行けないし、むしろアナスタシアさんの役目なんじゃないですか?」


「もちろん私もできる限りのことはする。だが私だってずっとここに居られるわけじゃないんだ」


 現実問題としてそうなるか。ましてや剣聖ともなると、いろんなとこから引っ張りだこなんだろう。


「そこでミカゲの出番というわけだ。どうせ毎日ヒマなのだろう?」


「バリバリ働いてるわ!」


「エリンのためになるんだぞ?」


 そう言われると弱い。俺だって断りたくはないけど、その方法が無いんじゃどうしようもない。


「それはもちろん俺だって協力したいですよ、でもどうやって?」


「エリンと一緒にいるのに分からないのか? ダンジョンマスターのスキルを使えばいいじゃないか」


 ああ、そうだった。エリンが作った初心者ダンジョンを、ゲームみたいにキャラクターを操作して探索したんだっけ。


「私が居られない時間はそちらに任せるから、初心者狩りを見つけ出してくれ。エリン、頼めるか?」


「もちろんですお姉様! 私だって人を傷付ける人、許せませんっ!」


「やっぱりエリンは本当にいい子だな! どこぞの極悪ナンパ男とは大違いだ」


 酷い言われよう。まさに今俺が傷付いてるんですけど……。


「昼間は私が引き受けよう。そのほうがそちらにとって都合がいいのだろう?」


「そうですね。昼間は俺が仕事だからエリンが一人になりますからね」


 そしてアナスタシアさんは早速行動を開始した。今は深夜だから、明日の夜まで頑張ってくれるらしい。


 俺はそれまでに準備を進める。何をするのかというと、キャラクターメイキングだ。

 確か初めての時は片手剣と盾の冒険者で、装備品は基本的な物だったんだよな。それを考えるとFランク冒険者という設定だったに違いない。


「初心者狩りっていうくらいなんだから、それなりに強い奴なんだろうな。エリン、何か知ってる?」


「私が聞いたことあるのは、Dランクの人が一番初心者狩りをしてしまう傾向があるということですね」


 Dランクか。7段階のうちの下から3番目。なんだか分かる気がするな。


 おそらくだけどよっぽどじゃない限り、ほとんどの冒険者がDランクまでは割と辿り着けるのだろう。だがその先となると思うようにいかない。

 でも全くの初心者ではないというプライドがあるから、挫折を認めたくない。だから安心するために初心者狩りをしてしまう。そんなところだろう。


「だったらステータスをそれなりに上げておかないと、万が一返り討ちにあうといけないな」


 俺はエリンに頼んで、操作するキャラクターを最初から作ることにした。まずは性別。これは絶対に男だな。


 次は年齢だが、うーん、若者かオッサンか。相手の年齢層が分からないし、ここはナメられないようオッサンにしとくか。オッサンだからナメられるということも考えられるが、それはそれで、少しざまぁ感があっていいかも。


 次は顔、と。俺の中のイメージだけど、怖いといえばスキンヘッドだな。パーツは……、目力MAXにしておこう。残りはまあそれなりにイケメン過ぎずブサイク過ぎず、漢らしい顔立ちにしておく。


 あとは……、なんだこれ? へぇー、傷跡も設定できるんだ。おっ? 傷跡が片目をまたがるようにすることもできるのか。十字傷なんてのもあるがなんだか恐れ多いので、右頬に5センチくらいの剣傷を入れた。箔がつくと思ったからだ。


 装備は、と。ジョブによって基本スタイルがあるんだな。ジョブねえ……、重戦士にしとくか。とにかく強そうにみせる!


 そして出来上がったのがコチラです。スキンヘッドに、睨まれると石化でもするんじゃないかというほどの目力。漢らしい顔立ち。


 全身を重厚感のある銀色の鎧で包みつつ、顔はしっかりと見せる。筋肉アピールのため胸や腕の露出も考えたが、統一感が無くなるので泣く泣く断念した。その代わり身長は190センチに設定。


 武器はデカい斧にした。大剣と悩んだが、斧は使い手が少ないというエリンからの情報で決めた。


『いくつもの修羅場を経験してきたベテラン冒険者』がコンセプトだ。


「今日はとりあえずキャラメイキングだけを行って、探索は明日だな。エリン、遅くまでありがとう」


「いえっ! マスターといろいろ考えるの、楽しいですっ!」


 それから束の間の睡眠に入る。どうやら嫌じゃないということなので、ベッドはエリンに譲った。エリンがいてくれるだけで、毎日を頑張れそうだ。

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