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世界は…… 上級民と天才達に支配されていた。


「クソ…… お前を見た時にうっすらと思っていたけどよ…… まさか、ゲームの世界に転生するとは…… しかも、廃棄したはずの初期バグアバターでかよ……」


俺は…… うさみみ幼女と外の景色を見て、今が現実だと受け入れた。


「ごしゅじんさま?」


「お、落ち着け俺…… 先ずは状況を理解して、次にやらなきゃならない事を考えるんだ」


俺は、どうしてこうなったかを考える……


俺のいた世界…… 地球は、上級民と天才達によって支配されていた。


切っ掛けは、スマホよりも高性能な通信器機が登場した事だった。その通信器機は、今までの電話や無線と違い…… 小型なアクセサリーの様な形をしていた。


最初は、ディスプレイのモニターすら無い事に戸惑っていたが…… 実はその通信器機は生体認証する事で、脳に直接データを送れるシステムを採用していた。


このシステムにより、情報を映すモニター機能や入力などの手間を省く事ができたので、通信器機の本体はかなり最小化された物になっていた。


何よりもこのシステムを喜んだのは、身体的な障害を持つ人々だった。


脳に直接データが送られるので…… 全盲の人には目が見える様な周囲の映像データが、聴覚障害の人にはクリアな音が…… さらには、通信器機から脳の指令を送り、それを受信しては本物の様に動く義手や義足まで発売された。その事で、この通信器機があれば健常者と同じ状態になれると、身体的な障害がある人々は我先にと使い始めた。


さらにその通信器機は…… 驚く程に通信料金が安く、発売からすぐに世界中に広まった。


そして…… 通信環境強化の名目で、その通信器機を開発した会社は次々に人工衛星を打ち上げた。


そして…… 世界は支配された……


それの人工衛星には、強力なレーザー兵器が搭載されていたのだ。


事の露見は…… とある大国が隣国に侵攻した事だった。


大国が通信を遮断しようと、通信器機会社の施設にミサイルを打ち上げ様とした時…… 通信器機会社の人工衛星からミサイル発射施設にレーザーが照射された。


そこから、通信器機会社の侵略が始まった……


独裁的で通信器機会社に圧力をかけた国々が軍事的に問題を起こしてる地域に、人工衛星で国々の軍事施設を狙い打つと……


通信器機会社が密かに開発していた新型軍事兵器を投下、軍事施設が在った地域を瞬く間に制圧してしまったのだ。


そのあまりに圧倒的な性能と頭の上にある衛星兵器に…… 世界の国々は平伏した。


従来の国の体制を保ちながらも、通信器機会社に逆らえない国々の構図に……


世界は、表面的には平和に見えた……


しかし、その世界には…… 通信器機会社の天才達と国々の上級民、それ以外の者達と言う明確な格差が支配する世界だった。


俺は…… それ以外の者達でも底の底にいる40台の男だった。


世界が通信器機会社に支配されてから、国々の制度も変わった……


俺のいた日本は…… 生活保護の名目で無職の人間達を集めては、とある施設に送り込んだ。


その施設での生活費を稼ぐ為に…… 俺達は戦争をさせられた。


通信器機の性能向上…… それを御題目にして作られた仮想現実世界……


そこは…… 戦場だった。


通信器機から読み取った生体データを元に作られたアバターで、通信器機会社の新型兵器に乗る兵士として仮想現実の別惑星の国家戦争の戦場に送られた。


多くの人々が…… そのリアル過ぎる戦場に耐えきれずに去っていた。


感覚はもちろん、痛覚に嗅覚…… リアルな土地の臭いに…… 戦場に舞う血肉や糞尿に腐敗臭…… その全てが自分が戦場にいると自覚させた。


その環境に耐えきれずに精神を病んだり、戦場である程度の金額を稼いでは、施設を去るのがほとんどの環境だったが……


施設を出ても稼ぐあての無い俺は…… 戦場に立ち続けていた。


噂では、ある程度の痛覚や嗅覚を軽減したアバターで、通信器機会社の天才達と上級民が参戦していると聞いたが……


たぶん、名持ちと言われる特殊な機体のパイロットの事だろう…… 俺の様な底低はオンボロに傷付いた量産型をだましだまし使うしか無かった…… 最初の支給品以外は弾薬も自分持ちの戦場がほとんどで、それが嫌で接近戦で死んではアバターを何度も作り直している猛者もいた。


そう、死んだらそのアバターも死ぬ。アバターが死んだら、そのアバターの拠点や装備に金などは仮想現実世界に残るが…… 大概はハイエナの様に他の奴に奪われるし、アバターでも腹が減ったり怪我や病気もする。


それに、現実世界(こっち)にいる間にアバターが殺されるなんて事もざらだった。


だから、自然と自衛する為に仮想世界の人物を仲間にしたりする様になっていった。


結局、俺達は現実世界の人間が信用でき無かったのである。


「そして、俺は…… 部隊の連中に殺された」



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