動物村
この物語は、フィクションであり、実在の人物、団体、事件等とは、一切、関係ありません。
サバンナにある動物村には、いろいろな動物たちが暮らしていました。
「今日は、暑いな~。」
ゾウは、鼻で、水を汲み上げで、体にかけていました。
「おっと危ない!?」
ゾウが足下を見ると、ネズミが一匹、駆けて行きました。
「全く、何で、あんなにうろちょろしているんだ。みんなの迷惑じゃないか。」
ゾウは、ネズミにぷんぷんしながら、水を浴びていました。
「ガオー。」
ライオンがネズミを追いかけて行きます。すんでのところで、ネズミは、穴の中に隠れました。
「ふー。よかった。それにしても、何で、あいつは、僕のような小さなやつを追いかけるんだろう。あんな、立派な爪と牙があるのだから、もっと、大きなやつを捕まえればいいのに。」
ネズミはぷんぷんしながら、穴の中で、ドングリを囓っていました。
「お腹すいたな…。」
ネズミを取り逃がしたライオンは、しょんぼりとしながら、サバンナを歩いていました。すると、木の下で、トラが、シマウマを捕まえて、食べていました。
「何で、あいつは、このサバンナにいるんだろう。あいつが、いるおかげで、俺の獲物がなくなってしまうじゃないか。」
ライオンは、ぷんぷんしながら、サバンナを歩いて行きました。
「あ~。お腹いっぱいだな。」
食事を終えたトラは、喉が渇いたので、川に水を飲みに行こうとしましたが、川では、ゾウが、一生懸命、鼻から、水を汲み上げて、水浴びをしています。
「あ~。まだ、やってる。何で、彼は、いつも、あの川を独り占めしているんだろうか。みんなの迷惑じゃないか。全く。」
トラは、水を飲むのを諦めて、ぷんぷんしながら、木の下へ帰って行きました。
今日も、サバンナにある動物村では、いろいろな動物たちが暮らしています。