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ロイの冒険 世界最強の男、美少女しかいない異世界に行く  作者: 灼熱ひまわり
1章 いざ美少女しかいない異世界へ
8/33

8

そうして歩いているうちに迷宮の外に出た、外は鬱蒼とした大森林となっている。


「ここまでくればもう大丈夫ですね、すぐ近くの村からには駅もありますからそれで町に戻ろうと思います」


そう言うとレティカは頭を下げた。


「そうですか、では我々はまだまだやることがあるのでここでお別れですね……ということでいいですよね、ロイ様」


「ああ、そうだな」


俺とミスティアはレティカと別れて歩き出した。


「駅とか言ってたけど、この世界に鉄道とかあるの?」


「ありますけどこの先の村には無いですね、ここの駅っていうのは町や村を繋いでいる馬車です。この先の村には20人くらいの村人が住んでます」


「20人くらいか……少なくない?」


「少ないですね、村というより森の中の住めそうなところにちょっと丈夫なテント建てて住んでるみたいな感じでしょうか、駅は定時に出るというのではなく、町に行きたい人が出てきたらお金貰って馬車を走らせるという形のようです」


「へー」


「まあもっとも我々のターゲットとは関係ない話ですが」


そう言うとミスティアはこっちをチラッと見てきた。


「マジックアイテム・NNN72は任せましたよ、そこまでは送りますんで」


「ターゲットの居場所まではあとどれくらいだ?」


「このまま歩いて3日くらいですね」


「結構あるな」


「向こうのポジションは王様ですからね、千界からの刺客を警戒しているでしょうし、主な交通路にはこの世界の正規兵が村人に変装して立ってると思っていいです、地図に無い獣道を不眠不休で3日歩いて王都へと向かいます。私ならなんともない道のりですが、ロイ様は大丈夫ですか?」


「俺も平気、3日間歩こうか」



8のサイド


どうもーみんな大好きミスティアです。

今はロイ様と2人で城まで歩いています。

今日はこの世界についてすこーしだけ解説しようと思います、ほんの少しだけですよ。


まずこの世界に存在している人間はみんな美少女だけなんですが、これは本当の人類ではないからです。

かつて本当に存在していた人類は遠い昔に滅びてしまっていたんですよねえ……ですがコンピュターだけはちゃんと生きてて「完全な人間の作成計画」みたいなのを人類が滅んだ後もずーっとやっていたんですね。


この世界のコンピュターって凄いですねえ、永続機関みたいなのもあったのでしょうか?

それとも魔法が普通にある世界なんで魔法の力を使ったんでしょうか?


そこまで私にはわかりませんが、とりあえずコンピューターが頑張って滅びた人類をもう一度作ったようです。


つまり人造人間ですね。


その人造人間の数がなかなか凄い、少なくとも50億は居るんじゃないかという数です。

その1個体1個体がかなり違う個体というのも驚きです。


その数をどうやって作ったのかも気になりますがそこは調査中です。なおそのコンピュターが何処に有るのかというと色々なところにありました。

少なくとも人造人間の体内には有ります、1人1台ですね。

もっと大きいマザーコンピューターみたいなのもあるかなーっと探しているんですがどれだけ探しても出てきません。


色々と調査中です。


さてさて、この辺りでは1万人くらい住んでる村があって、10の村々が各自腕に自信のある人を100人くらいを出し合って総兵数1000人くらいの軍隊を作り戦争をする。


これがこの辺りでの戦争の全てでした、戦い方は棍棒とか投石での混戦ですね。

それだけ聞くとショボイような気がしますが、武力に自信のある1000人が棍棒とか持って混戦するのはなかなか見応えがありますよ。

いや、わりとマジで。


闘球やアイスホッケーの試合を間近で見るよりもっと迫力があると思います。


そんな中、NNN72が侵入したと思われる辺りから体制が変わってきました。


村長から権利を奪い、1万人の村10個は、総人口10万人の国家に変わりました。

戦争になると集められる1村あたり100人の戦士は一箇所に集めて1000人の常備軍に変わりました。


自給自足から貨幣経済の導入により「全員農家」から農業をしないで一部の人がとても一人じゃ食べきれない大量の食料を作り「貨幣で食料を買う」ように変わりました。

農家も土地持ちとそこで作物を作る人へと別れ、土地持ちと土地貸しへと別れ、農家はただの農家と農作物を加工して長期保存可能にする加工業に別れ、加工食品を流通させる流通業者とそれを店頭で販売する小売店に別れ、小売店を調べてきちんと衛生管理しているかどうかを管理して販売許可証を出す行政へと別れ……。


全員農家からの変化が余りに速すぎるのでこれは確実にNNN72が潜んでなんかやってると睨んでいます。


それはそうと、農業をやる時期は戦争出来なかったんですが1年中戦える常備軍のおかげで1年中戦えるようになったようですね。


最初は1000人だった常備軍は周辺の村々をあっという間に併合していき大勢力となりました。


戦争も様変わりしましたかと思いきや兵器はそんなに変わってないようです、ぶっちゃけ生身で装甲車より丈夫な人居ますし、生身で空を飛ぶどころかテレポート使う人まで居ますし、ダイナマイトみたいな威力の爆裂ファイヤーボールを投げつけてくる人も居ますので。


ただ戦闘方法は結構変わっているようです、具体的に言うと軍人は分隊に加入します。6人で1分隊ですね。


5分隊が集まって1小隊(30人程度)を作り、1小隊単位で任務を任されるようです。

偵察小隊とか戦闘小隊とかまあ色々あるみたいですね。


小隊が10個集まって中隊(300人程度)。

小隊が100個集まって大隊(3000人程度)になります。


これから忍び込むお城……というか要塞ですね。見た目だけ宮殿で中身は軍事基地です。

そこには城内だけで1個大隊が常時つめてます、速やかにNNN72を捕獲して帰れなかった場合2人で一個大隊を相手にバトルすることになってしまうでしょう。


ロイ様はともかくとして私は本当にただの人間なので正直危ないかもしれません。


ベニア板よりは丈夫な透明なオーラ型バリアや愛用の銃はありますが、私を殺す方法なんかいくらでもありますからね。


例えば呼吸不要じゃないから、もし水中に引きずり込まれて10分くらい呼吸ができない状況に追い込まれたらそれで死にます。

水じゃなくて毒ガスみたいなのでもヤバイですね。

油断せずにせずにいきましょう。

そうして歩いているうちに迷宮の外に出た、外は鬱蒼とした大森林となっている。


「ここまでくればもう大丈夫ですね、すぐ近くの村からには駅もありますからそれで町に戻ろうと思います」


そう言うとレティカは頭を下げた。


「そうですか、では我々はまだまだやることがあるのでここでお別れですね……ということでいいですよね、ロイ様」


「ああ、そうだな」


俺とミスティアはレティカと別れて歩き出した。


「駅とか言ってたけど、この世界に鉄道とかあるの?」


「ありますけどこの先の村には無いですね、ここの駅っていうのは町や村を繋いでいる馬車です。この先の村には20人くらいの村人が住んでます」


「20人くらいか……少なくない?」


「少ないですね、村というより森の中の住めそうなところにちょっと丈夫なテント建てて住んでるみたいな感じでしょうか、駅は定時に出るというのではなく、町に行きたい人が出てきたらお金貰って馬車を走らせるという形のようです、あるところには大陸間を繋ぐカプセル・テレポート駅とか恒星間宇宙船とかそういうのもあるんですけどね」


「恒星間宇宙船?」


「ええ、ここで空に光ってる太陽みたいなのは太陽じゃありませんよ、我々はR2と呼んでいます、この世界の科学技術力を持ってすれば太陽系惑星である地球まで1秒で行けますよ、光の速度を超える技術まで完成しているようですからね、まあもっとも我々のターゲットとは関係ない話ですが」


そう言うとミスティアはこっちをチラッと見てきた。


「マジックアイテム・NNN72は任せましたよ、そこまでは送りますんで」


「ターゲットの居場所まではあとどれくらいだ?」


「このまま歩いて3日くらいですね」


「結構あるな」


「向こうのポジションは王様ですからね、千界からの刺客を警戒しているでしょうし、主な交通路にはこの世界の正規兵が村人に変装して立ってると思っていいです、地図に無い獣道を不眠不休で3日歩いて王都へと向かいます。トライアスロン・ロングを完走できる私ならなんともない道のりですが、ロイ様は大丈夫ですか?」


「俺も平気、3日間歩こうか」


3日後。

俺たちは王都についた、王都という割にはちょっと大きい町くらいのサイズに見える。

町には入りたい放題だが、城は城壁に囲まれている。

水をはった堀と高い壁、堀にかかった橋を渡ると大きな木製の門があり、兵士と思われる人たちが出入りチェックしている。

結構高い壁の上には人が立っていて辺りを見回している。

そろそろ日が暮れてきた。

よし、やるか。

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