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ロイの冒険 世界最強の男、美少女しかいない異世界に行く  作者: 灼熱ひまわり
4章 ロイの帰還
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1

こうして俺のNNN72捕獲作戦は終了した?

いやいや、まだである。

NNN72を封印したこれを千界まで持って帰ってはじめて終了である。


「というわけで、これを見張りながら一ヶ月程過ごそうと思う」


「結局一ヶ月待たないと千界には戻れなそうなのか?」


「無理やり結界を解くと千界とこの世界を繋ぐルートが消滅してしまう、そうなるとまたつなぎ直さないといけないんだがそれをやるには二ヶ月くらいかかるので」


俺は目の前の軍師ラムーウとレティカを前に話している。

ミスティアは寝てる。


軍師ラムーウはよく話すがレティカはどこか呆然としている。

まるで俺とミスティアが普通にここに戻ってきたことが信じられないことのように。


「レティカさん、呆然としてますけど何かあったんですか?」


「あっ、いえ、なんでもありません」


レティアは視線を逸した。


「そうだ、良かったら、一ヶ月あるんでしたら……この世界を見て回ったらいいんじゃないでしょうか、良かったら案内しますよ」


「そうしたいのは山々なんだけど、どっかでNNN72を封印したのを落としたりしたら困るのでこの森の中で大人しくしていようと思う」


「ああ、そうですね。良かったら今度はバカンスとかで来てくれたら歓迎しますね」


「それはそれはどうも」


俺のやることは一ヶ月NNN72を封印したこれを見張ることである。


唯一気になるのはレティカである。


最初にレティカを見捨てて逃げた重装甲達は何処で仲間にしたんだろうか。

ここラーミアの里にずっと居たらしいし。


一回それとなく聞いてみたがはぐらかされてしまった。

強く聞くというのもやりずらい、そもそもそんなことを話す義理はないだろうし。

この世界のモンスターであるラーミア達はレティカに忠実だし。


そもそもなんでレティカはモンスターを操れるんだろうか?

そしてなんで千界とこの世界を繋いでいる門がある迷宮に居たのだろうか?

この世の全てを支配する魔王になるとか物騒なことを言っていたような気がするがあれはなんなんだろうか。


わからないことは多いがそのうちわかることもある、無理に答えを求めてもしょうがない。

何か果たさなければならない使命とか志のようなものがあって、というのなら話も変わってくるんだろうが。


改めてラーミアの里を見てみる。

大型の台風でも来たらそのまま吹っ飛んでいきそうな、大型テントを木材で補強したような家が沢山ある。

千界に協力してくれた人たちの隠れ里が襲撃されると軍師ラムーウが前もって察知したので、大移動してきた人たちである。


クレイドル王国から追放された軍師ラムーウについてきたり、同じく追放された者も居るが殆どは行き場の無い人が少しでも人の多いところに来ればなんとかメシにありつけるかなとやってきた人のようだ。

軍師ラムーウはそんな人達を散々こき使って井戸を掘ったり、畑を作ったり、地図を作って道になる場所に砕いた石を敷き詰めて舗装したりと色々やっている。


森から通行人を襲う強力なモンスターが消滅したことで軍師ラムーウが内政をしているこの村と商売をしたいという行商人が来るようになった。

商売が大きくなると裁判を行う移動裁判官などもやってくるようになり、専門の裁判官が裁判しなくてはならないような難しい裁判をやる為の牢屋付きの建物もできた。

人が増えて商売も多くやるようになると複雑で難しい犯罪も増えてくるものらしい。

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