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ロイの冒険 世界最強の男、美少女しかいない異世界に行く  作者: 灼熱ひまわり
1章 いざ美少女しかいない異世界へ
3/33

3

タイジュと別れ、そのマジックアイテムが逃げたとされる世界へと向かう。

行く方法は特殊な門を使う。

別の世界へと繋がっている門だ。

もうすぐタイジュからつかわされた道案内が来るはずである。


「はじめまして、ロイ様、道案内係のミスティアです」


巨大なリュックサックを背負った、クラシックなメイド服を着込んだ女が現れた。

人型をしているが包帯のようなもので口から上、額までを覆っている。

その上から更に髪飾りがあり、そこから一枚の布が垂れ下がっていて、その布には大きくディフォルメされた1つ目の絵が描かれていた。


遠くから見ると1つ目に見える。

メイド服の単眼ちゃんである。


「はじめまして」


とりあえずこっちも挨拶しておく。

ミスティアがグイグイ近寄ってくる。


「ええ、よろしくお願いします。今回はNNN72の討伐ということで、その場所までの道案内を任されました。ロイ様程ではありませんが一応武術の心得はありますので、足手まといになることはないつもりでいます。私のことは親愛を込めてミスティアとお呼びください」


「こちらこそよろしく」


武術の心得のあるらしい単眼っぽい見た目のメイドさん、ミスティアが仲間になった。


「ロイ様、我々は戦闘力の数値化ということを模索しています」


ミスティアが唐突に何か言い出した。


「戦闘力の数値化?」


「はい、その通りです」


戦闘力というのは容易に数値化できるようなものではないと思う。

握力が何キロとか100メートルを何秒で走れるかとかボールをどれくらいまで遠くに投げられるかみたいなことは数値化できても戦闘力の数値化というのは一体どうやるというのだろうか?

武器を持ったら能力は上がるだろうが、使いこなせなければ意味はない。

使いこなせない武器を持つくらいなら何も持たない方が強いがこの場合は能力はどうなるんだろうか。


軍隊とかだったら総兵数とか装備とかである程度戦力を数値化できるんだろうが、これはあくまで目安であってこれだけで勝敗が決まることはないと思う。

来そうに無いと思ってたらいざとなったら駆けつけてくれる援軍の存在、地理の条件(大寒波、大熱波、大雨、台風、その他色々)、天才軍師が現れる、戦力バランスを塗り替えるような新兵器や俺のような規格外の戦闘力を持つ存在の突然の出現。

あらゆることが考えられる。


ちなみに俺のような規格外の戦闘力を持つ奴が敵陣営に居るならこっちもそういう規格外の戦闘力を持つ奴を用意しないとマズイ。

1対1で戦ったら俺が世界最強だけど特殊能力とかマジックアイテムの相性次第では撤退した方がいい場合もあるし。

俺が言うのもなんだけどそもそも1対1で正々堂々と戦わなくてもいいと思う。


ミスティアが何故かちょっと嬉しそうに語る。


「まだまだ改良の余地はあると思いますが、これらの項目を使って戦闘力を総合的に数値化しています」


そう言うとミスティアは何かが書かれた紙を差し出してきた。


STR/Strength

物理的な力の強さ、筋肉


DEX/Dexterity

器用さ


VIT/Vitality

丈夫さ、生命力、物理的な強度


AGI/Agility

敏捷さ 回避能力や素早さ


INT/Intelligence

知力、主に魔法攻撃力、頭の回転の速さ


MND/Mind

精神、主に魔法防御力、精神的な強度


LUK/Lucky


CHA/Charisma

カリスマ、魅力、容姿


chaos

性向

カオス(混沌)・ニュートラル(中立)・ロウ(秩序)

グット(善)・ニュートラル(中立)・イビル(悪)


「そしてこれが私の数値です、STRとかDEXとか馴染みがない人が多いので筋肉や器用さとかで表しています。


名前・ミスティア

種族・人間

年齢・18歳

性向・ロウ(秩序)・ニュートラル(中立)

死亡回数・6回


筋力・18

器用さ・16

生命力・15

敏捷性・16

知力・8

精神・15

運・20

容姿・15


「ええっと」


俺が何か言おうとしたが遮られた。


「ちょっと待ってください、知力だけ低いところを解説だけさせてください。」


「はい」


「自分で言うのもなんですが私は思考力や知識量はそれなりにありますが……魔法攻撃力となるとかなり低いのです。知力の項目はペーパーテストも含まれますが魔法攻撃力も含まれますので、総合的に8になります」


ひょっとして知力のところが低いのを気にしているんだろうか。

死亡回数6回のところも気になるけど、無難なところを聞いておくか。


「耐久力というか生命力と言ったほうがいいのかな、これは7くらいだとどんな感じなの?」


「そうですね、7で寝たきり状態、10で健康体、15ある私はトライアスロン・ロングで約200キロメートルを完走できました、4キロ泳いで、180キロ自転車こいで、42キロ走るアレです」


「俺の器用さとか図れる?」


「器用さの数値一つ出すにしてもいくつもの器用さ検査を受けなければならないので今すぐに測るのは難しいかと……今は使命があります、さあ、いきましょう」


生命力が7で寝たきりで10で健康体で15でトライアスロン完走できるなら運が20って凄くない、運の数値化というとそれこそどうやって算出しているのか謎だが。



3のサイド


どうもー、私はミスティアでーす。

この度は武闘大会で一目見て、それからずーっと憧れてたロイ様と一緒に異世界? に行って冒険できるということになって超嬉しいですね。

ちなみにロイ様は武闘大会には出場しておらず、主催のタイジュ様と席を並べて観戦してました。


ああ、ロイ様美しい、近くで見るとなお美しい。

ロイ様には恋愛感情とかそういうのは存在するんでしょうか?

なんかもう雲の上の存在過ぎて同じ人間枠だということを忘れそうになります。

なんかもうとち狂ってロイ様ずっと憧れてました、好きです結婚してくださーい。

と、衝動的に大声で叫びたくなってしまいますが私ごときじゃ確実に釣り合わないでしょうし、そもそもロイ様が私に惚れる理由が思い浮かびません。


タイジュ様はNNN72のことをかなり警戒していたのでカーマイン様を道案内に指名するんじゃないかと思いましたが、私の予想は外れてカーマイン様はこっちに残るということになりました。


私の予想なんてのは毎回のように当たらないので別に外れたところで驚かないというか何時も通りかなーって感じです。

私の予想は大抵の場合ハズレる、これは自覚しておくと便利なので予想が当たらないことに定評がある人はこれを自覚しておきましょう。


さてこの世界の魔法とかそういうのについてちょっと解説しておこうと思います。


ええっとそうですねえどこから説明しましょうか。


私達は魔法ランクという呼び方で呼んでる魔法の影響力が強いランクがあるんですね。


ロイ様が昔居たという地球は魔法ランク2です。

魔法物質や魔法生物は形を留めて存在するということができず魔法も発動できません。

世界そのものに魔力が無さ過ぎて、流石に消滅はしないんですけど魔法物質として存在できないしマジックアイテムも効果の大半が消えちゃうんですよね。


それでも魔力が籠もったナイフだとか宝石だとかという形で魔法物質は存在できます。

わかりやすい火の玉飛ばすみたいな魔法が使える人は居ないです、というか無理です。

でも、霊能力者とか超能力者とかそういう感じで呼ばれる我々が言うところの魔法使いは一応存在しているみたいですね。


警察の捜査で未解決事件の最終手段として超能力者が出てくる、みたいな話がありますね。

超能力捜査官が未解決事件を解決! なんてのはフィクションでしょ、現実的じゃないよという意見もまあまあありますし私もあんなに魔力の薄い世界で魔法に分類される力を使うなんて無理なんじゃないかと思います。

できる人ならできるかもしれないなあというそんな感じですね。


千界とこれから行く世界は魔法ランク3の世界です。

ここは魔法物質も魔法生物も普通に存在できてマジックアイテムも普通に使える世界です。

魔法も普通に使える世界です。

もちろん向き不向きはありますがあらゆる魔法が使えない人というのはむしろ珍しい存在です。


魔法ランク3の世界の戦士というのは魔法攻防のことばかり考えちゃう傾向があります、遠くから魔法攻撃するのは当然ですが全身をすっぽり覆う透明なオーラ型バリアみたいなのと身体能力強化が無いと接近戦闘もできません。

それもあってとりあえず魔法を覚える、敵の魔法を防ぐ、ということに重点が置かれます。


銃みたいな魔法とは違う攻撃に対する対策がいまいち疎かになりがちなんですよね、オーラ型バリアといっても強度は人によりますが厚さ3センチから5センチくらいの木板程度です。


銃なら撃ち抜けますね。


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