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「睡眠魔法」
相手との同意が無いと効かない上に本来1対1で使う魔法を無理やり広範囲にかけた。
それでもバタバタと倒れて眠っていく、少なくとも5時間くらいは起きないと思う。
みんな眠ってスカスカになった防衛陣の中を俺たちは堂々と歩いていく。
「ま、待ちなさい」
眠ってない相手が出てきた。
ビキニアーマーを着ている、他の下っ端兵士と比べるとかなり豪華な感じだ。
「ミスティア、試しに撃ってみて」
「了解」
結構離れたところに居るがミスティアは狙いをつけるでもなく構えると同時に銃を撃った、銃弾はビキニアーマーを着た兵士の顔面に命中。
直撃した部分を押さえて数歩後ずさる。
かすり傷一つついてないが顔面に当たると少しは衝撃がくるらしい。
「そんなものこのキルレインに効くと思ったら大間違い」
剣を抜いて斬りかかってきたがミスティアの銃が更に命中する。
こっちに到着するまでの間に7発、顔面に銃が当たると流石に倒れた。
「これで勝ったと思うなよ……がくぅ」
どうやらあのビキニアーマーには全身をすっぽり覆うオーラ型のバリアを強化するような効果があるようだ。
そんなことはありつつも、無事にトンネルに到着した。
トンネルは崩れていた。
正規軍はあまりにもあっさりと壊滅した。
「崩れてるじゃん?」
「ええ、崩れてますね」
「ソフィア用にモンスターを仲間にするのは隠れ里に到着してからでもいいかと思ったが、森を突っ切りながらモンスターを仲間にしていくか」
「ええ、そうしましょう。森には強いモンスターが居ますがロイ様が居れば問題ありません」
こうして俺たちは森へと入っていった。
ソフィアは訝しんでいる。
「それにしてもなんでトンネルを破壊したんでしょうね、トンネルを抜けないと隠れ里には行けないはずだし出てくることも出来ないのでは」
「トンネルを掘って里と繋げるということはトンネルを通らないと出てこられないだろうから、外に出てこられないんならもう倒したようなもんだろ」
ミスティアも続く。
「トンネルの爆破はかなり新しくて恐らく数時間前だと思うので、ひょっとしたら我々の足止めがしたかったのかもしれませんね」
森へと入る。
するとスライムが現れた。
人の顔くらいの大きさで、緑色で、半円で、地面をズルズルと動いている。
ミスティアが声をあげた。
「あっ、あれはこの世界では超強いと有名なモンスター、スライムですよスライム」
「スライムって強いの?」
「強いですよ、打撃や斬撃が効かないのは勿論、火にも冷気にも雷にも強くて、純粋な魔法攻撃にも高い耐性があり、なおかつ力も強くてトゲトゲになって体当たりしてきます、数が多いと大変なことになりますよ」
そんなことを話していたらスライムが止まった。
「あっ、忠誠を誓ってくれるみたいです。なんか念話みたいなのが飛んできました」
ソフィアが嬉しそうに言った。
その後も森の中を進むがほぼスライムしか出てこない、そして出てくる度にソフィアに忠誠を誓ってくる。
凄まじい頻度で出てくるのであっという間にその数は1000に届こうとしていた、一体どれだけの数のスライムが居るのか?
「そろそろ数が集まったので進化しますよ」
「へー、進化とかするんだ」
スライムが進化? どういうことなのかいまいちピンとこない。




