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ロイの冒険 世界最強の男、美少女しかいない異世界に行く  作者: 灼熱ひまわり
3章 猛撃のNNN72
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5

とりあえず何かソフィア用に武器か防具無いとマズイかもしれないということになり、ミスティアが巨大なカバンの中から折りたたみ式の大盾を取り出して渡した。

軽くて折り畳めるから持ち運びしやすい両手で持つ巨大な盾である、全身をすっぽりカバーしてくれる。

小さなのぞき穴があるので横から顔を出さなくても前が見える。

玩具みたいな短弓なら防げるが強い弓は防げないとのこと、勿論銃弾は無理。

魔法を無効化したり反射したりということはできないが、相手を直接見ないと効かないタイプの魔法とか、離れた距離で爆発した爆裂ファイヤーボールの衝撃波を止めたりとか、大盾は魔法が相手でも結構使えるとミスティアは言っていた。


この世界で、ここまで魔法が使える数名と戦ったが大盾持ってればなんとかなる奴なんか居なかったような気がする……。


「ちょっと俺からも、折角なんでミスティアにも」


俺はそう言うと手元にあった紙と鉛筆を使い、紙に絵を描いていく。


「それは?」


「お守りだ、とりあえず持ってて」


「さて、話を戻すけどこれからどうする?」


偽王様ソフィアも仲間になったということでこれからどうするのか改めて話し合う。

最終目標はNNN72の捕獲か封印か抹殺だが当面どうするか?

真正面から俺が城に突撃して王座まで行くことは可能だが、似たようなことを先日やって逃げられてるので同じことをしてもしょうがないだろう。


「はい」


「はい、ミスティアどうぞ」


ミスティアが挙手する、俺はミスティアに発言を促した。


「最終目標はNNN72ということは確定事項で、NNN72がまだ王城に留まっている可能性は高いです。何故なら人間の戦力を強化していて千界からの刺客に対応できるように組織だって動いているからです。何人もの影武者を用意できるような今の地位を捨てるとは思えません。ロイ様なら正面の城門から王の部屋まで単独で突撃しても王の部屋まで到達できるでしょうが、ただ勝てばいいというものではなく逃げられては駄目なのです……以上のことを考慮しまして」


ミスティアはそこで言葉を区切り、再び口を開いた。


「こちらも組織を作ってはどうでしょうか? 人間界で活動するにあたってタイジュ様の部下とその息がかかった者が来ていましたが実際に来ていた千界の者は私を含めても5人しか来ていません、残りは身分を隠して接近した、この国の王様に不満を持つ者達です」

散々大規模ミッションみたいに言ってたのに千界から5人しかきて無かったんかい。

と、思わずツッコミを入れたくなるが話は続くようなので聞いておく。

そもそもタイジュの懐刀とか伝家の宝刀とか直属護衛戦士とか呼ばれてるカーマインが動いてないしな。


「恐らく私以外の4人のうち誰かが見つかって倒されたので撤収したのだと思われます、行き来できなくなる結界を貼られるとまでは思ってなかったとは思いますが。とりあえず王様に不満を持つ者達をロイ様の元に集結させてはどうでしょうか」


「何か用意してあったの?」


「はい、王様の活動がおかしい。王様は何者かに乗っ取られたのではないかと我々とは別に秘密裏に調べていたラムーウ軍師が王様から因縁をつけられるという事件がありました、しかりラムーウ軍師は人望が厚く功績も多く処刑すれば他の家臣団からの反発は確実いうことで両腕を斬り落とされ両手代わりとなる口のきけない娘1人をだけを連れて殆ど誰も住んでない辺境の領主に追いやられました……我々はそのラムーウ軍師と接触し、同じく王国に不満を持っていた反乱分子やお金さえ払えば何処とも戦ってくれる傭兵団などを集め、様々な活動をしていたのです、ラムーウ軍師のところに行きましょう」


人間界で色々やっているんだろうなあとは思っていたけど、そんな人まで居たのか。

これは会っておいたほうがいいかもしれない。


「そのラムーウ軍師は何処に居るのかな?」


「はい、隠れ里がありまして、そこに居るはずです」


「よし、そこに行くか」


千界の治癒術士を連れてくればラムーウ軍師の両腕を新しく生え変わらせることも可能では?

と、ミスティアに聞いてみたところ、それは到着したその日に打診してその日のうちに両腕を新しく生え変わらせたとのこと。

口のきけない娘も喋れるようになったがずっと喋らないで暮らしてきてそれに慣れているので、普通に喋れるようになっても滅多に喋らないとのことだった。

口のきけない娘は今ではただの無口な人になっているらしい。

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