表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

00)無責任な者たち

「大方そろっていますね」

「そろってはいるが」

「そうそう、そろったところでどうにかなるのですか?」

「確証はないが試す価値のある提案があるものが現れたそうだ」

「誰の提案なのです?」


「は は はい・・・・わたしからの提案です・・・」


「廃棄地の娘がなんでここにいるの?」

「まあまあ、その言い方ないんちゃう。提案を聞くだけでもいいとおもいますが」

「現状を打破するには猫の手も借りたい状態だからな」

「にゃんだ、私の手だったらいつでもかすにゃ!」

「あんたは黙ってろ、話が逸れる」

「で、どんな提案だ?」


「私の世界へのパスを開いて、各世界から少しエネルギーソースを送ることです」


「バカバカしい。そんなことしてもその場しのぎではないのか?」

「それと、そうやって他の世界からつまみ食いして自分の世界のエネルギープールを増やす魂胆なのでは?」


「エネルギープールを増やしたところで私の世界は基本的に " 霊長類 " がいないのでそれほど力の成長は見込めません」


「確かに、漂流物や放浪者がたどり着きやすいお前のところの世界は " 霊長類 " の成長に適していない」

「でも、それだけだとその場しのぎにしかならないけど他に案はないのですか?」


「それだけですとそうです。なので、パスを繋いでエネルギーソースを送るついでにいくつかの世界からは " 星の導き手 " もしくはそれに準ずるモノを送っていただきたい」


「なんだって!それは世界の成長を諦めろということか!?」


「 " 星の導き手 " そのものを手放せばそうです。だから代替案を出したのです、それに準ずるものと」


「わははははは、廃棄地の娘とバカにされているようだがお主なかなかバカにできな!」

「どういうことですか?」

「あらあら、わからないの~、おバカちゃんwwww」


「で、私の提案はいかがでしょうか?」


「では全員に問う、この提案に賛成のものは・・・・・・・・うむ、7割8割といったところか。では " 星の導き手 " もしくはそれと同等のものをうけ渡しても良いと言うものは・・・・・3名か・・・」

「まぁ、失敗しそうならそれはそれで対策を考える時間稼ぎになるからいいんじゃない?」

「そうだな・・・・では、各世界に戻り次第パスの接続とエネルギーソース送付をお願いする。3名は件の跳躍を頼む。いいな!」


「は~い」「はい」「了解した」「ハイなのじゃ」「承知している」「仕方ないな」


・・・・・・・・

・・・・・・

・・・・

・・


「やれやれ、3名だけか。あれだけ下手に出たのに。まぁ、0じゃなかっただけ上出来かな。これでこっちの世界にまともに " 霊長類 " が根ずく土壌ができればいいけど。でもまずは " 剪定者 " の件を解決しないと全部が水の泡だけどね。



名のある者たち、ようこそ名も無き世界へ



アハハ!アハハハハハハ!!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ