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5日後

「・・・春花さん」


「なんですか?ティアルさん」


外の大雨を眺めながら私は隣にいる女性と話をしながら針を動かす春花さんに声をかけた。


「私、一応誘拐された被害者ですよね?」


「・・・そうですね」


「・・・何故私はこの里の奥様方と裁縫をしているのでしょう?」


「・・・えっと」


「そりゃあ私たちがあんたと話がしたいからさ!」


春花さんの声を遮ったのは私の周りに陣取っていた女性陣だった。私位の歳の人もいれば故郷にいるおばあ様位の年配のご婦人もいらっしゃる。皆周りに黄色の虎を寝傍らせて刺繍や裁縫など思い思いに作業をしていた。


「あの、脳筋の若様が初めて連れて帰った女の子!」


「しかも、とっても美人!」


「それに物腰も和らげなお嬢様!」


「さらに面倒見のいい良い子ときたら!」


『会うしかないでしょう』


最後は全員がハモった。思わずのけぞる。


「それにこの事態、ティアルさんのせいでもあるんですよ?」


春花さんのつぶやきに私は頭を抱えた。





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