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0・プロローグ
はじめまして、赤金えんたです。ど初心者でつたない文しか書けませんが…。誠心誠意やっていきますので、何とぞよろしくお願いします。
私は毎日が退屈だった。満ちる月を見上げても、香る季節がやってきても。心は震えることはなかった。明日も変わらぬ今日がくる。変わらぬ景色と共に退屈な今日がくる。
あたしは毎日に満足していた。特別良いことはないけれど、見える景色が変わらなくても、自分が特別でないのだから平凡な日々は当たり前だ。だから良いのだ。退屈な明日で丁度良い。
だから私は想うのだ。誰かがこの退屈を打ち壊し、私をまたあの激動の世界へと誘ってくれないかと。
でもたまに、あたしは考える。あたしが誰よりも特別で、景色の違う明日がくるなら、あたしはきっと望むのだろう。手の届かない自分の知らない世界を見たくて。
私は
あたしは
明日を願う
あの懐かしき激動の日々を
見たこともない景色を
もう一度、
一度だけ、
私は
あたしは
目を閉じる
届かぬ明日を夢見て…