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肛門平滑筋は歳とともに機能しなくなる
肛門平滑筋の主な役割は、便の垂れ流しを防ぐ事。内と外に分かれる平滑筋だが、外は自分の意思で、内は内臓の一部として自立して締めることが可能になっている。
やばい!出そうっ‼︎となるのは内の方の平滑筋が緩んで起きる生理現象である。
ちなみに、子供の大便が太いのは、肛門平滑筋が発達してい無いから……なんて知ってますよね。
とまあ、それらは置いておいて。
老化によって肛門平滑筋が緩むのは仕方ない事。
漏れていると臭くて大変な事になるし、老人ホームは集団生活である事に間違いは無いので、もし便の漏れが確認された場合すぐにオムツの交換をしなければならない。
「平気ですか?」
なので毎回聞くのだが。
「大丈夫ですよー」
と答えが返ってくる。
「でも一応確認しましょうね」
「大丈夫ですよー」
とりあえず確認すれば、オムツに茶色の跡がちらりと。
「ごめんなさいねー」
ばれたく無いよね、よくわかるよ、おばあちゃん。