おっさん
逃げる坂本勇人達、果たしてどうなるのか?これからバトルものになるのか?
今はまだ誰も知らない……。
「しまった!!教師もヤバいが、運動部のいる方に三人は行ってしまった。ちくしょう! ガンテツはどうでもいいが、幸子と真由美は……?」
キャンパスの広さに思慮が足らなかった坂本勇人。しかし、坂本勇人が行った方向はもっと危険だった。
そこは、校舎裏。三流大学にもヤンキーは居て、だいたい校舎裏にいる。だが、坂本勇人は気付いていないが、そのヤンキーの中には悪霊はいない(ちゃんと学校に来てるから)が、霊能力者が徘徊している。ヤンキーがいつ悪霊になるかわからないから、見回りしているのだ。
少し霊能力について説明しよう。テレビの心霊特番のようなとこにでてくる人達は、本当に特別な力があり、現世と死後の世界を行き来でき、徐霊・お祓い等、言葉は違うようで結果は同じ、悪霊を成仏させる事もできる。
そして、ヤンキーAが「あーもうかったりーよ!!進級出来ねぇのにバイトして学費払って……」
と、呟きその他も賛同した。この時、坂本勇人は「あ、そっか一生進級しなければ、ずっと大学へ……ってかあいつらもバイトしてんだ。ぷっ」等と独り危機感を忘れていたところに、ブラックホールみたいなのが表れ、おっさんが登場した。おっさんが現れたあとゆっくり、ブラックホールは閉じた。
「なんだ?今のは」
坂本勇人はようやく気付いた、おっさんは霊能力者だと!
幸いまだ気付かれていない。坂本勇人は急いで茂みに隠れた。ところが、おっさんが、「フン!!」と言って、合掌すると、空間の歪みの輪がおっさんから中心に、坂本勇人を通り抜け、やがて消えていく……。
「む?近くに悪霊がいるな?」
おっさんに気付かれてしまった。しかし、まだ姿は見られてない。坂本勇人は「やべっ!」っと、とっさにヤンキー達に紛れた。
「お前明らかに浮いてるだろ! お前が悪霊だな?うむ霊印鑑もあるな」「どしよ……?」
ついに霊能力者と遭遇した坂本勇人!
成仏させられるのか?アレ?死んでいるから成仏しているのか?




