主人公が主人公になる為の物語
おおおお楽しみっく、ください!
正義とは 『思想体系が真であることとしての、社会制度の根本的な徳である』(ジャン・ロールズの思想)
しかし現代で正義を自ら語る者は居ない。其の為今では正義とは笑いの種である。
正義とは片側から見た、ただの満足感にすぎないのかもしれないこれが現代の大抵の人による考えである。しかし異なる意見、偏見を正義について持っている人も多く居ることはご存知の通りだろう。
正義、平和そんな甘ったるい言葉はこの世界にはいらないのかもしれない、この腐った平和とは程遠い世界に______
藤沢要はどこにでも居るような中学二年生だった、そうだったのだ・・・・・・
そして此れは彼が一般人と呼ばれる者から英雄と呼ばれる者になるまでの英雄記
*
「やっぱオンラインFPSだよな〜!」
独り言を零しているのは藤沢要だ、
「おーい、時間は大丈夫か?」
下の階から父の声が聞こえてきた。
「あれ?時間は・・・・・・。」
気になって時計を見てみたら七時五十分だ、学校までは八分はかかる。此の儘行けば間にあうが、準備と飯で二分はかかる。だから遅刻せずに怒られない代わりに飯を食べることができない、が
「俺は敢えて怒られ、飯を食べていく方を選ぶ!」
と大声で叫びながら、階段を走り下りていく。
*
「おっまえは馬鹿かーーーーー!!!何で毎日毎日遅刻してくるんだ?俺に何の恨みがあるんだよ?!!」
あー、面倒くさい。
「大体お前のせいでなー・・・・・・
そして約一時間こってり絞られた。
「はぁー説教のせいで授業を一時間無駄にしたじゃないか。」
今そこに居ない教師にぶつくさと文句を吐いている。
「お前も毎日遅刻し無いようにすれば良いのに、」
親友の日野光輝が呆れて溜め息をつきながら話しかけてきた。
白い雨が降っている。天が泣いている様だ。
「あ、雪だ。」
「おい、聞けよ・・ってそういえば今日はクリスマスイヴだったな。」
「え?」
「えっ?て何だよお前ずっと家に居るせいだろうが。」
そういえばずっとゲーム三昧だったな・・・・・・
「流石FPSオンラインの天才、別名『神の玩具様』だな。」
そう、俺はゲームをしすぎてゲーム上でトップの成績を残し続けているらしい。
いまいち知らないんだが・・・・・・
そしてクリスマスイヴという一年で一日しか無い大切な日も簡単に、直ぐに過ぎていってしまう。
*
『ここは?』
『ここは君が作成した世界の一つミズガルズ、様々な世界の中央の囲い、この世界は全てで有って中心である。』
よくアニメとかである真っ白な世界だ、本当に真っ白で霧見たいのも出ている
『力を持たない者が正義を語ってはならない、いや正義を語ることは誰でも難しいのかも知れない。
正義を語るには君が、人が人間として生きていてはいけない。もしかしたら君なら・・・・・・』
『お前は一体?』
姿も見えない話し相手に問う。
『僕には名も姿も無い、だが存在している不思議な生き物だ。』
『今言っていた事で僕に何を伝えたかったんだ?』
『其れは・の・・が・・・・・
ラグで言葉が聞きづらい。
『え?なんだって?』
『き・・・
其処で目が覚めた、何時も通りの天井だ。
「珍しい夢を見たな・・・・・・って時間は?・・・あれ?何時もより早いだと、有り得ねえ。」
まあ、いいや飯食おう。階段を急いで落ちかけながら下りていった。
「おはよう」
「おお要、おはよう・・・・・・っては?何で起きてるの?」
実の父親に何で起きてるの?って言われたんだけど。悲しい、泣いてないよ。ただ心の中で大洪水。
「変な夢を見たせいだよ。」
「ああ、夢のおかげか。」
やっぱ酷いは此の父親。
「今日は雨降ってくるかもしれないってよ。」
「TVつけて父さん。」
「おーー。」
そういった瞬間TVがついた。誰かがつけたのではなくついたのだ。
「なっ?」
即座にテレビの中に居る人に注目してしまう。勝手についたテレビの中に居たのは、白衣を羽織った男だった。
「初めまして、私は菊地未来だ!!」
大声で叫んだ者は迚も楽しそうな性格だなと暢気に考えている間に何を伝えたかったのかを教えてくれた。
「今、君達は何が起こっている?と戸惑っているだろう。其れは私が未知の領域に踏込んだ為で有る。君達が解る用に云えば、私は新たな武器、日本を世界と戦わせれるように成る程の力を見つけたのだ。此の武器を今から転送する。其れが君にあった武器だ。後で説明するが一時停止だ。」
新たな武器?力?今一理解できない要だが此の後解る用に成る。
*
「これは・・・・・・刀と果実?」
これがさっき未来が云ってた新たな武器なのか、と要は疑問に思う。すると恰も其の疑問に答える様に携帯に一通のメールが来た、其れと同時にテレビでも未来が現れた。
「君達に届いた其の薬と道具等は、僕が先ほど云ったように元々の私達では考えられ無かった様な途轍もないそう、『人器』正に人間が踏込んで行けない様な領域の力を持っている。その力を使い、此の世を欲望でリセットして魅せろ。その戦いの勝者が新たな世界の神、英雄、王になる。さあ、今から狂いだせ、今から此の世は消失へと走り出す。」
未来は然う言って消えた。
「というか此の刀と薬は凄いのか?」
そうして此の答えは後に皆に知れ渡る様な程有名になる。
*
「最近ずっと雨だな・・・・・・」
あのプロメーテウスのギフトから五ヶ月と数日が経った。あの後世界は発達した。学校では本格的に『神器』を使う授業になってきた。其れと『神器』には合わなかった、相性が悪かった人の為に『人工の神器』即ち『人器』が有るらしい。学校には『神器』を持っている人が、というより世界でも人器を持っている人の方が多いらしい。其れと『神器』、『人器』を手に入れた人、『イリヤ』は魔力を持ち、魔法を使える様になった。
「おーい要、外に龍でも居たか?」
「居ませんよー恵さん。」
此のクラスの教師の荒井恵輔が、僕に普通では有り得なかった質問をしてきた。
有り得なかった、そう『神器』には龍がいる、『魔法』にも『全属性』で『召喚』の『喰魔の従龍』が良い例だ。学校の数人意外は僕が日本特殊連合軍の大将を任されているという事は知らない。まず兵士になる事自体が難しいらしいが・・・・・・
まあ、ある程度のことが無い限りは大じょ
「じゃあ次の授業は戦闘訓練なー。はい解散。」
うぶで有ってほしかった。
*
正直不味い。
「どうしよう?」
「そんな事言われても・・・・・・そうですね・・・・・・いっその事本気を見せても良いんじゃ・・・・・・。」
と馬鹿な答えをしてくる隣の少女は、日本連合軍通称『日軍』の中将。そして俺の部下であり右腕?とも言える大切な存在だ。確かに本気出さないと起こられる可能性がある。それに______
「今度テレビで君の事紹介しないと行けないから、本気を出しても良いときがあったら本気を出して噂になっておいて、お願いだから。」
と『全知全能』の称号を持っている神ならぬ身の大将が言っていた気がする。うん、たぶん言っていたはず。
「あー、面倒臭い。ま、皆を驚かしてあげようかな」
そのとき僕はフラグを建てていた事に気づいていなかった。
アドバイスや誤字について教えてください!
よろしくお願いいたします。