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アナザーワールドへようこそっ!  作者: mitsuzo
第四章「夏期(サマーシーズン)へようこそっ!」 【069】
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第四章  【081】

  【081】




 俺は、明確なイメージと覚悟を持って『神通具現化ディバイン・フォース』を発動した。


「「……!?」」

『グゲギョッ……?!』


 フレンダとマルコが俺の『変化』を見て驚く。同時に、襲ってきた獣人族たちも俺の『変化』に驚いたのか、皆、足を止めていた。


神通具現化ディバイン・フォース』発動直後、俺の身体から『金色のオーラ』が突如放出される。


 さらに、オーラだけじゃなく、俺の髪の毛の色もオーラと同じように『金色』に変化。


 そして、『金色のオーラ』の周囲にはバチバチと小さな電気が放電している状態で包んでいた。


 そう、まるで…………『スーパーサ○ヤ人』のように。


 隼人がイメージした『防御魔法』……それは『アニメのヒーローそのもの』になることだった。


 ちなみに、今回の『なりきりアニメヒーロー』は、『七つの球を集めて、龍が願いを叶えてくれる』という、日本国民ほとんどの子供が影響を受けたであろう『アレ』だ!


「い、いや~、こんなにも、うまくいくなんてな~。そ、それにしても、まさか、ここまで厳密に『具現化』できるなんて……」


 俺は、自分でやったこととはいえ、ここまでの『イメージの完成度』にビックリしていた。


「な、なるほど! そうか! 『神通具現化ディバイン・フォース』……これは、こういう使い方をするのか!」


神通具現化ディバイン・フォース』……シーナの説明では『神の力を具現化するもの』って言っていた。最初は、イメージが掴めなかったけど、今回、『アニメの主人公』を『想像・具現化』してみて、はっきりとわかった。つまり、『神の力』ってのは、『神の力=思い通りの効果を発動させる力』ということ。それはつまり……、


『想像を創造する力』ということなんだ!


 それは、俺が、地球で、大きな声を出して言えなかった、この『趣味アニメ・ゲーム』が、ここアナザーワールドで、神通具現化ディバイン・フォースを使用する上で……、


 超、活かせる!……ってことじゃないか!


 ずっと憧れていた『アニメやゲームの主人公』に、俺は……俺は、なれるのか!!


 な、なんて……、


 なんて、素晴らしい力なんだぁぁぁぁああああぁあああぁぁあぁあぁぁぁあぁぁ~~~~~~!!!!!


 ありがとう~! ありがとう、神様~~!!


 わ~ん、信じられな~い! どうしよう、どうしよう!


 ヤバイ! なんだ?! この『ワクワク感がぱないのっ!』状態は!


 おら、ワクワクすっぞ!


――閑話休題。


『フレンダとマルコ』、そして『獣人族』を完全に置いてけぼりにし、一人、『喜び超爆発ビックバン』を力いっぱい展開していた俺に……、


「あ、あのう~……ハ、ハヤト、様」

「ん? 何、マルコ?」


 俺は、マルコの声に反応して『喜び超爆発ビックバン』から戻ってきた。


「いや~、わりい、わりい……。ちょっと、自分が生きてる間に『趣味アニメ・ゲーム』が役に立つ日が来るなんて思っていなくてさ……つい……へへ……うれしくなってさ……」

「は、はあ……」


 俺はマルコに対して、少し涙ぐみながら答えた。まあ、当然、マルコからしたら涙の理由は『?』だろうな。


「あ、ごめんごめん。で、何? 何か用事?」

「えっ?! い、いや、ハヤト様、用事というか、その……今、我々は」

「えっ? 何?」

「ハ、ハヤト?! あ、あなた、ハヤトですのっ?!」

「フレンダ……? 何、言ってんだよ、当たり前じゃないか」

「『当たり前じゃないか』じゃないですわよ! な、何で、そんな、いきなり、髪もオーラも金色になってるんですの!」

「えっ? あ、そうか。ごめん、ごめん、そうだったな、忘れてた」

「ハ、ハヤト、あなた、何、呑気なこと言ってるんですの! 今、どういう状況かわかってないのですか?!」

「えっ?……………………あっ!」


 俺はフレンダの身体の指摘でやっと現実に戻った。


 目の前の現実では、およそ二万もの獣人族の大群相手に一戦交えることになった状態。そう、戦闘開始直前の状態だったんだ。


 さっきまでの俺なら、恐れや不安に捉われて戦闘なんてマトモにできなかっただろう。


 さっきまでの俺なら、自分の無力さに嘆いていたことだろう。


――しかし。


 今は違う。


神通具現化ディバイン・フォース』の力の使い方を理解した今の俺には、恐れや不安などはもうまったくない。それどころか、『アニメの主人公』みたく『みんなを守れる力』が自分にもあることがわかり、ものすごい興奮と自信に満ち溢れていた。


「アニメの主人公って、みんな、こんな気持ちだったのかな……。本当に『ワクワクすっぞ!』て感じだ」

「? ハ、ハヤト?」

「? ハヤト様?」


 俺は、深呼吸を数回して、改めてフレンダとマルコに声をかけた。


「すまん、驚かせて。もう大丈夫だ。ここは、俺が何とかするから、俺の後ろに隠れていてくれ」

「「えっ……?!」」


 二人は、隼人の言葉に……さっきまであれだけ不安だらけの顔をしていた隼人の言葉に、ただただ呆然としていた。


「ここからは、俺にまかせろ」


 自信に満ち溢れた瞳で、隼人はフレンダとマルコに力強く宣言した。



  「更新あとがき」




おはようございます。


今日の沖縄は台風接近……だったのですが、少しそれたのでホッとしている、


mitsuzoです。



記事更新しました~。


ついに、やっと、『隼人の神通具現化ディバイン・フォースの理解』を書くことができました。


予定では、もっと早くここまで来る予定だったのですが、更新が滞る時期が多かったので、まあ、はい……言い訳ですww


でも、ここからはいろいろと書きたい内容が始まるので、自分的にも楽しみです。


あっ!


あと、『あらすじ』も更新しましたので、良かったら見てね。



というわけで、本日も読んでいただき、ありがとうございました。


<(_ _)>( ̄∇ ̄)

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