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アナザーワールドへようこそっ!  作者: mitsuzo
第四章「夏期(サマーシーズン)へようこそっ!」 【069】
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第四章  【075】




  【075】




「マルコ・デルフォード――たしか『デルフォード家』は『レッドフォード家の分家貴族』……だと記憶しているが?」

「……は、はい。その通りです」


 ジュリア・フランヴィルの追及に、マルコの表情が険しくなった。


「『レッドフォード家』と言えば、『北地区ノース・エリア』の『王立北地区魔法アカデミー(ノース)』に通っているものだと思うのだが、なぜ、お前はこの『王立中央魔法アカデミー(セントラル)』に在籍している?」

「そ、それは……」


 マルコが話しにくそうにしている。


 しかし、ジュリア・フランヴィルの追及は終わらない。


「答えよ、マルコ・デルフォード!」


 ジュリア・フランヴィルの声が一段また厳しさを増す。


「は、はい! じ、実は……」


 周囲の空気も「緊張感」を増す。


「わ、わたくし、あまりにも魔法が未熟なものでして、ハハ……。そ、それで、『名門貴族のレッドフォード家』と自分の家である『デルフォード家』から『王立中央魔法アカデミー(セントラル)』で修行してこい! と、それはそれは厳しく言われまして……」


 一同……ガクッ。


「そ、それって、つまり……」

「は、はい……。本当はこんなこと滅多にないのですが、『レッドフォード家当主様』から王立中央魔法アカデミー(セントラル)のアカデミー長であるカルロス・ワイバーン様に直々に頼み込んで何とか入れてもらえた次第です」


 悲しい顔でそう告げるマルコ・デルフォード。そして、そんなマルコを見て、申し訳ないことを言ったと反省顔のジュリア・フランヴィルがそこにいた。


「な、なんか……すまん」

「あ、べ、別に、大丈夫……です」


 周囲の空気は「緊張感」から「やっちまった感」に早変わりした。


「よ、よーし、皆の者! わらわたちグループは、これより『マルコ・デルフォードを支えること』を主眼として実習を始めるぞ、よいな?!」

「「「は、はあ……」」」


 隊長ジュリア・フランヴィルのその一言は、ただただ余計に傷口を広げる形となり、そしてそのまま幕は閉じた。


 マルコ……なんて不憫な子っ!?






  「更新あとがき」




おはようございます。


今日から9月 でも沖縄まだ暑い~、


mitsuzoです。



短いですが、更新しました。


プチ更新です。


最近、プチ更新ですみません。



というわけで、本日も読んでいただき、ありがとうございました。


<(_ _)>( ̄∇ ̄)


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