表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アナザーワールドへようこそっ!  作者: mitsuzo
第三章「春期(スプリングシーズン)へようこそっ!」 【行間2】
57/104

第三章  【054】




  【054】




誘惑誘引テンプテーション』――、


 それは、隼人が『神通具現化ディバイン・フォース』を、自分の持っている許容量キャパシティを超えたときに現れる現象で、それは『隼人から神通具現化ディバイン・フォースを奪う現象』である。具体的に言うと、隼人が『神通具現化ディバイン・フォース』の力を得るため、神と『媒介役メディエーター』の契約をした際、人間が持っている『五大欲』のひとつ、『色欲(性欲)』を封印した(シーナが勝手に選んだ)のだが、『誘惑誘引テンプテーション』とは、その『色欲(性欲)の封印を『破ろうとする力』、『こじ開ける力』のことである。


『色欲(性欲)の封印を破ろうとする、こじ開けようとする力』とは、つまり……、


「つまり、『お兄ちゃんを誘惑して力を奪おうとする力』なの…………て、聞いてない……わね」


 シーナはアイリに『誘惑誘引テンプテーション』のことを説明していたが、アイリは、ずっと隼人のほうを見て『うわの空』だったので、説明を…………諦めた。


「はあ、それにしても、この『誘惑誘引テンプテーション』って、ここまでの力があるんだ…………『指導者ガイド』になって初めて見たけど…………圧倒的ね」


 シーナは、そう、ため息をつきながら、一人ボソッと呟いた。


 まるで、『他人事ひとごとのように』。


「お、おい、シーナッ! 何、他人事ひとごとのようにボケッとしてんだ! な、なんとかしろーーーっ!」


 見ると、隼人が、サラ・スカーレットの『だいしゅきホールド』から抜け出し、シーナのほうへと走ってきていた。



「お、お兄ちゃんっ……!」


 シーナが、『他人事ひとごと』からハッと我に変える。


「ハ、ハヤト……くんっ!」


 アイリが、うっとり顔から『くん』付けで隼人に声を掛ける。


「ハ、ハヤト…………くん?」


 隼人が、『くん』付けで声を掛けたうっとり顔のアイリを見て思わずドキッとする。



「お、お兄ちゃん、アイリ…………こっちっ!」


 シーナ、隼人、アイリの三人は、とりあえず、そのまま走って体育館から外に出た。


「ハ、ハヤトくん、大丈夫? 痛いところ……無い?」

「ア、アイリ……ど、どうしちゃったんだよ?」

「えっ? 普通だよ、わたしは……何、言ってるの? ハヤトくん。でも、そんなハヤトくんも、かっこいい…………って、キャッ! 言っちゃったーーっ!?」

「ア、アイリ……?!」


 アイリのあまりの『変貌ぶり』に、あまりの『デレデレぶり』に、隼人は胸をドキドキさせていた。


 あ、あれ?


 アイリって、結構…………かわいかったんだ。


 すると、アイリは、隼人の側にスッと身を寄せ、


「ハ、ハヤトくん、あのね、わたし……実は、最初に会ったときから、ハヤトくんのこと……す、す」

「えっ? えっ……?」


 ちょっ、ちょっと、ア、アイリさん?


 すると、シーナが横からサッと隼人の腕を掴み、再び、走り出した。


「シ、シーナッ……!?」


 驚く、アイリ。


「ごめん、アイリ!……ちょっとお兄ちゃんと話あるから、アイリはそこに居てっ!」

「えっ……?」

「お兄ちゃん……!」


 すると、シーナが隼人の耳元に顔を近づけ指示を出す。


「わ、わかった……!」

「お願いっ!」


 すると、隼人がシーナの腕を掴み直し、そして叫ぶ。



神通具現化ディバイン・フォースっ!」



 すると、隼人とシーナの身体が空中へと浮き上がり、ぐんぐん上がっていく。


「シ、シーナ! ハヤトくんっ!」


 アイリが、『わたしも……』と言っているように、隼人とシーナのいる空へ両手を広げ叫ぶ。


「ごめん、アイリ……今は、二人にさせて! 大丈夫……それは、しばらくすれば収まるからー!」



 そう言い残して、二人はさらにスピードを上げ、『第一体育館』からあっという間に離れていった。







  「更新あとがき」




こんばんわ。



「春のセンバツ」始まりましたね。沖縄尚学、美里工業、がんばれっ!


mitsuzoです。




今回は、少し、文字数少なめの更新となります、すみません。


少し、更新に時間がかかるかもしれませんが、今後もよろしくお付き合いの程、お願いいたします。



というわけで、本日も読んでいただき、ありがとうございました。


<(_ _)>( ̄∇ ̄)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ