Psychopath 特殊用語解説
さいこぱす特殊用語解説
【注意!】
この項目は別に読む必要はほとんどありません。
特に初見の方は見なかったことにして本編に進んじゃってください。
本編を読んでいる途中で
「は? これってどういう仕組みなの?」
とか
「イマイチよく分かんねーんだけど、なにこれ」
って時にだけチラッと読む程度にして頂ければ幸いです。
[あ行]
【加速】
点火で集めた精神エネルギーを任意の神経・筋肉または精神武装に流し込むことによって、驚異的な瞬発力を得る異常技能。
これによって肉体的負荷を無視した驚異的な高速移動が可能となる。
主な使い手は剣 亞璃紗、一之瀬 莉子など。
【異常技能】
精神異能者のみが行使できる特殊な技能の総称。
代表的なものは、剣 亜璃紗が得意とする加速、精神修復などがある。
これらの根源は点火にあるため、点火からすぐ精神武装を習得した者は知らないまたは未習得の場合が多い。(例:西山 拓也)
基本的に訓練によって習得できるが、得手不得手や相性の問題もある。
たとえば亞璃紗の場合、加速が最も得意な異常技能であり、精神修復はかろうじて使える程度、他の技能はほとんど使えない。
【点火】
精神異能者の最もオーソドックスな力。
身体の一部に青白い精神エネルギーでできた炎を纏わせる。
この点火から精神武装へ昇華させるのが一般的な精神異能者の成長だが、点火で精神的亢進を重ねることによって精神治療や加速などの異常技能が習得できる。
ちなみに点火した部位は、最も原始的な精神武装としても用いることができるが、やはり本格的な精神武装と比較すると攻撃面でも防御面でも脆弱な部分が多く、歴戦の精神異能者が扱う精神武装相手に点火で挑むのは自殺行為に等しい。
[か行]
【精神的断片】
精神エネルギーの破片の総称。
精神武装同士の衝突や、洗脳によって流し込まれる場合に発生する。
洗脳に用いられた場合、微量であれば時間経過によって自然消滅するが、稀に相性の問題でそのまま癒着してしまう場合がある。
もし完全に癒着してしまうと、深層心理に多大な影響を与え、人格そのものが変異してしまう危険性がある。
【県立白川高校】
白川町にある共学制の公立高校。
莉子と雪が通っているごくありふれた高校。
ちなみに、莉子はこの高校に入学するにあたって『一生分勉強した』らしい。
【県立岩田工業高校】
岩田市にある公立の男子高校。通称岩工。
卯太郎が通っているごくありふれていない不良高校。
簡単に喩えるなら北斗の拳とビー・バップ・ハイスクールを足して2で割った感じの高校。
自分の名前が漢字で書ければ誰でも入学できる。
【騎兵隊】
岩田工業高校に所属する特殊部隊。
バイクの操縦技術と喧嘩の強さに長けた者を選抜して鍛え抜かれたいわば岩工のエリート集団。
もちろん無免許だけど気にしない。盗んだバイクで走り出す。
学力はかろうじてかけ算九九が出来るか出来ないか程度。
[さ行]
【精神異能者】
精神的不可解エネルギーを行使する超能力者の総称。
覚醒する要因は諸説あり、精神的抑圧から生じる重いストレスによって脳が刺激されて発症する一種の精神病とする説から、脳から発する微細な電気信号が他者へ影響を及ぼして覚醒する第六の力だと唱える説、はたまた大陸プレート同士の摩擦によって歪んだ電磁波の影響だと言うものまである。
ただひとつ分かっていることがあるとすれば、この能力に目覚めるのは未成年の少年少女であることのみである。
【砕虎覇師】
不良たちの間で知れ渡っている精神異能者の別解釈。
頭の悪い彼らには、精神異能者の仕組みや危険性がよく理解できないため、「なんかよく分からないスーパーパワーを持った超強い喧嘩師」と卯太郎が独自に解釈して広めた。
その強そうな名前に、不良たちは無条件に恐れおののく。
【射撃】
点火で集めた精神エネルギーを矢や弾丸として練成することによって、遠距離攻撃を可能とする異常技能。
これによって射程距離において有利に立つことが出来るが、近接戦闘とは違い、常に矢弾の再装てんに気を配る必要がある。
主な使い手は更科 辰子など。
【処刑隊】
岩田工業高校に所属する特殊部隊。
校内では風紀委員のような役割を果たしており、不良としての掟に反した者や主君に背いた者を問答無用で連行し、すりおろしこんにゃくを塗りつけるという残虐な刑罰を執行する。
全身黒ずくめ黒頭巾によって顔がほとんど見えないが、素顔を隠すことによって残虐な刑も平気で執行できるのだ。
ちなみに、刑罰によって使われるこんにゃくいもの栽培、加工も彼らの仕事のひとつであり、使用されたこんにゃくは彼らによって美味しい味噌田楽にされて一般生徒に振舞われる。
【洗脳】
精神武装によって精神的損傷を受けた部位に、他者の精神エネルギーを強制的に流し込むことによって相手の精神を汚染し、洗脳することができる。
使用方法は人格改造から記憶の改ざんまで多岐に渡る。
洗脳は未覚醒者、精神異能者問わず有効だが、洗脳する側にもリスクが伴う。
・洗脳には大量の精神力を要するが、洗脳自体は精神修復によって容易に解除することができるので、エネルギー効率が非常に悪い。
(例外として、相性のいい者同士の精神エネルギーが癒着する場合がある。※拓也と莉子のケース)
・洗脳は精神異能者の間でもタブー視されており、身勝手な理由でいたずらに行使する者は唾棄され、激しく弾圧される。
[た行]
【剣財閥】
戦前より続く大財閥。
その力は日本国内に留まらず、世界各国の政治・経済に強い影響力を有している。
『サインペンから戦闘機までなんでも手がける剣財閥』がキャッチフレーズ。
【剣流剣術】
戦国時代より伝わる実践的剣術。
荒事や揉め事、刃傷沙汰が常に付きまとう剣家の人間にとっては剣術は必要不可欠だったらしく、その活躍の場は戦場に留まらず、暗殺、謀殺、商売敵の排除など様々な場面で猛威を振るった。
法整備が進んだ現代ではなりを潜めてはいるが、それでも護身用という名目で剣家のなかでひっそりと受け継がれている。
[な行]
【ナワバリ】
精神異能者達の間にあるナワバリ意識の総称。テリトリーともいう。
力のある精神異能者ほどナワバリの範囲が広く、影響力も強い。
ナワバリの管理が行き届いていないと、悪質な精神異能者達の溜り場と化したり、周囲の治安が悪くなったりする。
故に、精神異能者は自らの生活圏を守護する名目でナワバリを設け、他の精神異能者を積極的に排除しようとする。
[は行]
【バナナ】
バショウ科バショウ属の熱帯性植物の果実。
とっても美味しい。
精神異能者は精神を酷使するため、精神を司る脳のエネルギー源であるブドウ糖を手軽に、しかも素早く摂取できるバナナは重要な果物である。
しかも果糖、ショ糖、ビタミン、カリウム、クエン酸などの運動をするうえで欠かせない栄養素も多く含んでいるため、『バナナは武闘派精神異能者のマストアイテム』と位置付けられている。
ちなみに、亞璃紗の好物でもある。
【P】
岩田工業高校でのみで使える架空通貨。
いっぱい貯めると岩工生徒にとって憧れのマストアイテムと交換することが出来る。
ポイントではない。
【強化】
点火で集めた精神エネルギーを任意の体組織や精神武装に流し込むことによって、驚異的な破壊力とそれに耐えうる耐久力を得る異常技能。
これによって常人離れした強靭な肉体と化け物じみたパワーを得ることが出来る。
主な使い手は更科 八郎など。
[ま行]
【精神武装】
点火の発展形態であり、使用者の精神エネルギーが武装として形を成したもの。
未覚醒者の目には見えないが、人体を攻撃すれば精神ダメージを負わせることができ、物体を攻撃すればそのまま破壊できる。
また、精神武装を破壊されることは精神エネルギーを喪失することを意味する。
従って、精神異能者同士の戦いにおいては自分の身の安全はもとより、精神武装の損害にも気を配る必要がある。
カメラや鏡、一般人の視覚では見ることが出来ず、これを視認するには精神異能者として覚醒していることが必要である。
[や行]
[ら行]
【精神修復】
異常技能のひとつ。
点火状態で精神の損傷箇所に触れ、精神エネルギーをシンクロさせてから流し込むことによってダメージ箇所を修復する。
基本的に精神武装によって受けたダメージや洗脳などを取り除くための異常技能であるが、完璧に治療できるレベルの精神修復使いは少ない。
その為、強力な精神修復使いは精神異能者の間でも特に重宝がられる。
【新参者】
精神異能者として覚醒してから、まだ日の浅い者達の総称。
どこからどこまでを新参者と称するのかは個人によって異なるが、大抵の場合は精神武装を展開出来るか出来ないかで判断される。
他の精神異能者にとっては格好のカモであり、なかには新参者ばかりを狙って襲撃する心無い精神異能者も少なくないため、危険な新参者期間をどう凌ぐかが精神異能者として最初の難関といえる。
【精神的亢進】
精神的鍛錬を積むことの総称。
主に強い精神異能者との戦い、精神的苦痛や精神的ストレス、それらからの解放などが強い精神的亢進効果があるとされる。
精神的亢進の為に名のある精神異能者に戦いを挑もうとする血気盛んな輩も多い。