33/33
natuno・夏乃
壮平は私が作った仮想の男子だ。
これまで1年間、頭の中でできた話や音楽や趣味に影響されてできた話をインターネット上でアウトプットしてきた。
私はアウトプットした作品の主人公すべてが好きだ。
小説家になりたかった。
頭の中でできた話をみんなに見せたかった。
なりたくてもなりきれないまま、1年が経ってしまった。
これからもこういうアウトプットは続くだろう。
4月から環境が変わっても。
人はどこかで、必ずつながっている。
友達の友達が昔の恋のライバルだと後から知ったように、大ファンのアーティストが知り合いの同級生であるように。
私はいつかこの小説の中の主人公たちになりたいと夢を見る。
終




