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声・雪乃


佳菜が学校にこなくなってから2週間が経った。

何があったかはわからない。

気になるけど、無理して知ろうとも思わない。


毎日お昼の時間に、佳菜とよく話をした。

佳菜は恋人のことを話していて、私は趣味のことばかり話していた。

たぶん、お互いちゃんと話を聞いてはいなかったと思う。

けれど、退屈でもない 楽しい時間だったように思う。


ここ2週間で、私はいろいろあった。佳菜に話したくても話せないのがもどかしい。

それは、今までしていた趣味のことではなく、久しぶりにちゃんとした恋をしたからだった。


クラスは男子のほうが多いけれど、好きになれるような男子はいなかった。

趣味では親くらい、もしくはもっと年上の人ばかりで好きとか嫌いという感情になることもない毎日をすごしていた。


けれど、ふとしたきっかけから、出会ってしまったのだった。

趣味でできた友人が紹介してくれた人だった。

年上ではあるけど 私も、周りからも付き合える範囲内の年の差だった。


月に1度くらいで会えたが、会うたびに緊張してしまい挨拶しかできなかった。

ここからどうすればいいのかわからないまま、もうすぐ卒業を迎えるのだった。


このことを佳菜に相談したかった。けど、できない。


頭の中は佳菜と話した声より、好きな人の声のが残っていた。


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