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第一話 #日常#

この日は、残暑にしては冷たい風が吹いていました…

「行ってきます」

 私は小野 明梨(あかり)。中学2年生。

「明梨~お早うっ!」

 この子は…幼馴染(おさななじみ)の木下 静音(しずね)

「あ、静音。お早う」

「ね~、明梨。昨日出た数学の宿題出来た?」

「当たり前でしょ、数学は私の得意分野だし。それに、苦手分野だろうとしっかりこなしてるわ。静音も知ってるでしょ?」

「ん~…まあね。さっすが明梨。すごいね~」

 そういうと、静音はスクールバックから何かを取り出す。

…数学のノートを。

「ね~じゃあ、此処(ここ)の問題、分かった?」

 静音が指差す先にある問題。方程式。

「…X=10。これは結構簡単なやつじゃない?」

「む~…あたしが方程式系苦手なの、知ってるでしょ?」

 そうだった。静音は人間関係の方程式は得意だから忘れてた。

「そういえばそうだったわね。ごめんなさい」

 一応謝っておく。

「あ~!二人ともおはよう!」

 後ろから静音に抱き着く影。

「阿久津君!」

「祐樹!」

 静音に抱き着いてきた影の名は、阿久津(あくつ) 祐樹君(ゆうき)。静音と私の幼馴染。

「も~…明梨。いい加減その「阿久津君」てのを止めてほしいな…何年連れ添ってるのさ。静音みたく「祐樹」って呼んでほしいな~」

「しょ…しょうがないじゃない!癖になっちゃってるんだもの…」

 それに、恥かしいし…

「ま~明梨はツンデレだから~ってゆうか、祐樹!早くあたしから離れてくれないかな?」

 にっこり笑ったままで静音が阿久津君の腹部に肘を深々と打ち込む。

「ぐふ…ヒドイ!…なんか気持ち悪くなってきた…」

「そんな訳ないでしょ。ちゃ~んと手加減したよ?」

 静音の笑顔が怖い。

「さすが静音ね。ちゃんと授業を受けられるように…」

 そんな会話を交わしている間に教室に入る。

「って、静音?静音は隣の教室だよね?」

「あ。やっちゃった~…去年まで二人と同じだったからさ~」

「危なかったわね。もう少しで違反だったわよ?」

「ギリギリか~」

「そ~ね~…じゃ、ここで。」

 静音は阿久津君にはキツイ視線を、私に微笑みを残して去って行った。

「んじゃ。厄介なことになる前に…」

 そういう阿久津君の首根っこを誰かが掴む。

「あ~く~つ~!おまえな~」

 あ。この人は知ってる。谷口 幸樹君。

「た、谷口…お前が何を聞きたいのかは、痛いほどに伝わってくる…だが、とりあえず、場所を変えないか?」

 少し苦しそうに顔を(ゆが)めた阿久津君が言う。

―― …厄介なことって、谷口君のことかしら。

「…本当なら今すぐ事情徴収といきたいが…仕方ない」

 そういうと、谷口君は阿久津君を引きずるように…というか、引きずって何処(どこ)かへ連れて行った。

「…なんなのかしら」

 とりあえず自分の席に着き、荷物を下ろす。

「ねえ!小野さん!」

 顔を上げると、何人かの女子が私の机の前にいた。

「…なんですか?」

 早く用を済ませてほしい。

「あのさ…えと…ここじゃちょ~っと話(にく)い…カナ?」

「じゃあ、次の休み時間にして頂けないかしら」

 私がそういうなり、本鈴が鳴る。

助かった…あの子たちとは、互いに苦手と感じているもの。

無理に付き合いたくない。

ほとんどのかたが初めましてですね!

真辺鈴華(まなべレイカ)といいます♪

これからよろしくお願いします!

なんか中途半端な感じですネ…

まだ、3人の関係は動いていませんが、次話くらいでチラつくと思います。

主人公はちょっと性格きつめになっちゃいましたが…

ツンデレにちゃんとできるといいなあ…

あ、ちなみに完全フィクションですよ。

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