名古屋支部設立。命の灯火
「笑っていいんだよ」―名古屋の空に響いた言葉
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1|名古屋支部、春の夕暮れ
爆笑通信・名古屋支部の本拠地、JR東海名古屋支社ホール。
イベントが終わった後、笑いの余韻が残る会場で、多治見家、西口家、西村家の面々は静かに空を見上げていた。
そこには、まだほんのりと“幸福遅延”の残り香――笑顔の余波が漂っている。
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2|“伸介の席”
最前列には、小さな椅子が一脚。
そこには“たじみしんすけ”と書かれた名札が置かれていた。
多治見紘一はその名札を見つめ、深く息を吐いた。
「……あいつも、笑ってたやろうな」
一華がそっと頷く。
「うん。今日の笑いは、絶対に届いてた」
西村澪が言った。
「私ね、あのときずっと自分を責めてた。
でも今、光子さんと優子さんを見てたら――“笑ってもいいんだ”って、素直に思えたの」
隣で、西口蓮も静かに微笑んだ。
「そうやな。俺も。
伸介が見てるなら、きっと“もう泣くな”って言うはずや」
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3|ファイブピーチ★の音色
その時、ホールの照明がふっと落ち、柔らかな音が響く。
青柳光子のチューバ、柳川優子のドラム、美香のトロンボーン――
そして春介・春海のリズムが重なる。
C–G–C の和音が、静かに名古屋の夜を包んだ。
光子がマイクを握り、言った。
「泣いてもよか。笑ってもよか。
でも――“笑う”って決めた時、人はもう、前を向いとるっちゃ」
優子が続けた。
「うちらも、いっぱい泣いてきたけん。
でも、今こうして笑っとるのは、“あの時の痛み”を忘れんため。
笑顔は、想い出を裏切らんけんね」
観客席には、もう嗚咽と笑いが混ざっていた。
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4|多治見・西口・西村、そして“空の仲間”へ
ステージが終わると、多治見紘一は小さく呟いた。
「……俺たちも、笑っていいんだよな」
西口浩平が笑いながら肩を叩いた。
「そうや。あいつも“やっと笑ったか!”って言うとるやろ」
西村俊明も、目を赤くしながら頷いた。
「笑いながら、空を見上げられる日が来るなんてな……。ありがとう、光子さん、優子さん。」
ホールの外、夜風がやさしく吹き抜けた。
空の向こうには、きっと伸介の笑顔。
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5|ラストナレーション
――悲しみの底にいた3つの家族が、
光とやさしさに包まれて、もう一度“笑う”ことを思い出した。
それは奇跡じゃなく、“人と人が繋がる力”だった。
そして名古屋の春風が運ぶ。
「俺たちも、笑っていいんだよな」
――その言葉が、街中に響き渡った。
#笑っていいんだよ
#ファイブピーチは希望の音
#伸介へ 届く笑顔
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【第1章】支部設立 ― “笑いの発電機”が名古屋に灯る
舞台:名古屋駅近く、JR東海社員会館の一室。
澪と蓮、西村家・西口家・多治見家が中心となり、
ファイブピーチ★の光子・優子立ち会いのもとで開設式が行われる。
光子:「ここは“笑っていい場所”として、今日から動き出します」
優子:「泣いてもいい。怒ってもいい。
でも最後は、“一緒に笑おう”って言える仲間がここにおるけんね」
壁には「笑顔は希望の電力源」と書かれたプレート。
その下には、小さく“伸介へ”の文字。
会場に静かな拍手が広がる。
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【第2章】澪と蓮の想い
二人は今も伸介くんを忘れていない。
あの日、彼を救えなかった痛みを胸に、
「だったら、もう誰も失わない場所を作ろう」と決意した。
澪:「あの時、私たちは沈黙しすぎた。
でも今度は“声に出す”。笑って、話して、つながる。」
蓮:「伸介がもし今ここにいたら、こう言うと思う。“お前ら、ええ顔になったな”って」
光子が涙をこらえながら微笑む。
「伸介くんの“笑顔の席”は、これからもずっと空けとこうね」
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【第3章】支部の理念 ― “笑いは再生力”
名古屋支部のモットーはひとつ。
『笑いは再生力。沈黙は終わりじゃなく、始まり。』
この言葉は、優子が伸介の机の上に残っていたメモから着想を得た。
彼が最後に書き残していた文字は、震えながらも優しい筆跡で「みんなで笑いたかったな」。
その想いを、今、支部が引き継ぐ。
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【第4章】発電所始動 ― “いじめゼロ週間キャンペーン”
名古屋支部の初イベントは、爆笑通信と連動した全国配信企画。
テーマは「笑ってる人は、誰も殴らん」。
•澪と蓮がMCを務め、鉄道あるあるコントで会場を爆笑の渦に。
•途中で、光子・優子・美鈴も登場し、“怒りより笑いのリレー”を呼びかける。
•最後は全員で、伸介くんの好きだった「世界に一つだけの花」を合唱。
→ 会場中が涙と笑顔に包まれる。
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【第5章】エピローグ ― “伸介が残した光”
夜。
イベント後の名古屋駅ホームで、澪と蓮が並んで電車を見送る。
澪:「あの光、まるで伸介みたい。静かで、でもちゃんと前に進んでる」
蓮:「そうやな。俺らも前に進まんとな。……笑いながら。」
二人のスマホには、光子から届いたメッセージ。
『発電所は、誰かの涙で動いてる。けど、止まらんように笑いを灯し続けようね』
名古屋の夜空に、電車のライトが流れる。
まるで、伸介の魂が“次の笑顔”へ走っていくようだった。
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名古屋支部・設立式
—「笑っていいんだよ」が灯る夜—
JR東海・名古屋支社の多目的ホール。
赤い椅子がきれいに並び、最後列には子ども用の小さな椅子が一脚。
白い名札に、手書きで「たじみ しんすけ」。
会場に入った人は、自然とそこへ視線を落として、そして静かにうなずいた。
ステージ袖。
青柳光子はチューバのバルブに指を置き、深呼吸をひとつ。
柳川優子はスティックを握ったまま、照明の角度を確認してから、わざとらしく小声で言う。
「……緊張したら“パー”やけんね」
光子が笑う。「うん、“パー”。」
客席が暗くなり、天井の小さなライトが星みたいに灯る。
三音のチャイム――C–G–C。
開設式は、音の合図で始まった。
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司会の澪(JR東海・車掌)がマイクに近づく。
今日は少しハスキーだが、それが不思議と温かい。
「本日は、爆笑発電所・名古屋支部の設立式にお越しいただき、ありがとうございます。
支部のモットーは――」
澪は一拍置いて、掲示ボードを示した。
白地に黒い文字。手書きの線が、どこか人の体温を残している。
笑いは再生力。沈黙は終わりじゃなく、始まり。
「この言葉は、ある“友達”への約束でもあります」
舞台袖から出てきたのは、放送担当の蓮(JR東海・車掌)。
胸ポケットに、小さく折り畳んだメモ。
皆には見えないけれど、本人にとってはお守りだ。
「……伸介。今日は、お前の席、ちゃんと空けてあるで」
会場の空気が、少しだけ震えた。
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最初のプログラムは、短い合奏。
トロンボーンは美香、チューバは光子、ドラムに優子。
春介と春海もリズムを添える。
ゆっくり、しなやかに、C–G–Cから「見上げてごらん夜の星を」へ。
終わると同時に、光子がマイクへ。
「ここは“笑っていい場所”です。泣いてもいい。怒ってもいい。
でも、最後は“またあした”って言える場所にしようと思います」
優子が続く。「うちら、真面目にふざけるけん。ふざけながら、真面目に守るけん」
客席の数人が、ふっと笑った。
笑い声が灯った瞬間、ホールが少しだけ明るく見えた。
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来賓挨拶。
最初は多治見紘一(運転士)。
制服の胸元が、きっちりとしていて、声は思ったより柔らかい。
「運転士は、信号で止まることがあります。
でも“停止”は、行き先が消えたって意味やない。
次の青が出るまで、ちゃんと待つ時間や。
――あの子が止まった場所に、今日、青を灯してくれて、ありがとう」
一瞬、言葉が引っかかる。
一華が最前列で、そっと拳を“パー”に開いた。
紘一は小さく笑って、“パー”を返す。
西口浩平(公務員)は短く。「名古屋支部が、ここにいる全員の“いていい場所”になりますように」
真梨(看護師)は続ける。「倒れた人がいたら起こせばいい。笑いながら起こせたら、なお良し」
会場から“そうだ”という息がもれる。
西村俊明(メーカー勤務)が笑う。「私は会社でプレゼンするとき、今日の言葉を使いますわ。“笑いは再生力”って」
由衣(保育士)が手を上げる。「保育現場でも、貼ります。子どもの目線の高さに」
拍手が重なる。
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プログラムの合間、澪と蓮の“名古屋あるある・鉄道コント”が入る。
披露目のタイトルは――「特急vs新快速、名古屋バチバチ線」。
会場が爆笑の波に揺れて、緊張の糸がちょうど良くゆるむ。
笑い声の上に、澪がさりげなくかぶせる。
「……笑える人は、呼吸が戻ってます。大丈夫、ここは安全です」
優子が親指を立てる。
光子がステージ端の小さな椅子に視線を送る。
名札の“しんすけ”が、照明に柔らかく照らされる。
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後半は「いじめゼロ週間」キックオフ。
支部の実務プランが、テンポよく発表される。
•駆け込み“パー”デスク:誰でも来ていい、ただ座ってお茶飲むだけの机。
•C–G–C呼吸法:鼻3秒・口6秒で整えて、チャイムで“またあした”。
•笑顔の連絡網:SNSでも匿名OK。“笑ってるふり禁止”。本音で頼る。
•学校連携:担任が気づいた“小さな異変”を、笑いと一緒に拾い上げる仕組み。
•保護者向けオンライン:「真面目にふざける子育て講座」—講師:美鈴園長&ファイブピーチ★
発表の合間に、優子がぽつり。
「“ふざける”って、逃げやないとよ。
ほんとは“つながる”ための合図やけん」
光子が頷く。「合図を出すのが下手な子には、先に“パー”で手を出せばいい」
客席のいくつかの肩が、目に見えて楽になる。
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そして、メイン。
“伸介への言葉”。
客席の照明が少し落ち、ステージ中央にスポットが落ちる。
小さな椅子の名札が、そこだけ静かに光る。
澪が先に歩み出て、マイクを持たずにしゃべった。
いつもの車掌アナウンスのトーン。けれど、ずっと柔らかい。
「のりばは、この場所です。
お出口は、右でも左でも、どっちでも――出たい方で大丈夫です。
この列車は、“笑っていいんだよ”行き。
まもなく発車します。……しんちゃん、聞こえとる?」
沈黙。
でも沈黙は、終わりじゃない。
蓮がポケットから小さなメモを取り出す。
ほつれた端を指でなぞって、やさしく読む。
「“みんなで笑いたかったな”――その字、震えとるけど、ちゃんとまっすぐや。
……なぁ、俺ら、今日から笑うで。
泣く日もあるけど、笑うで。
“またあした”って言うためにな」
光子がチューバを持ち上げる。
優子がスティックを掲げる。
二人の合図で、三音のチャイム――C–G–C。
会場のあちこちで、手のひらが“パー”に開く。
光子が言う。「合図、届いた?」
優子が笑う。「届いたに決まっとるやろ」
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閉会前の短いセッション。
客席の子どもたちが前に出て、自由に鳴る小さなカバサや鈴を鳴らす。
春介と春海がテンポをキープし、陽翔と結音が見本のウィンクを飛ばす。
燈真と灯乃は、今日も“むにゅ”と笑って、会場を溶かしていく。
美鈴が最後に一言だけ。
園長として、母として、先輩として。
「“小さな変化”を、笑って見つけて、笑って支える。
わたしたちは、今日、それをここに置いていきます。
必要な人が、いつでも取りに戻れるように」
誰かが鼻をすする音。
すぐ横で、くすっと笑う声。
涙と笑いが、同じ場所でちゃんと共存している。
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クロージング。
客電がゆっくり明るくなる。
澪がアナウンスの姿勢で、最後の放送をする。
「本日はご乗車、ありがとうございました。
この列車は、“またあした”行き。
遅延情報――“幸福遅延、三分”。
なお、安全運転に支障はありません。
笑顔の効能は、あります」
拍手。
立ち上がる人々の間を、やわらかな空気が通り抜ける。
会場出口で、蓮が小さな椅子を両手で包んだ。
名札をそっと撫でると、光子が肩を叩く。
「席、毎回ここに置こう。
うちらが進んだ分だけ、ここから見える景色が変わるけん」
優子が親指を上げる。「“定期券”つくっとく? 名前は“しんすけ”。区間:空—名古屋」
蓮が笑う。「それ、片道やなくて、往復な」
澪が頷く。「うん。いつでも、戻ってきていい場所やけん」
三音のチャイムが、もう一度、短く鳴った。
C–G–C。
手のひらが、もう一度“パー”に開く。
「――またあした」
名古屋の夜が、やさしくうなずいた。
舞台脚本(完全版)
爆笑発電所 名古屋支部 特別公演
『豊橋〜岐阜は愛の各駅停車♡』
構成・演出:爆笑発電所 名古屋支部
音楽監修:M&Y(青柳光子/柳川優子)
上演時間目安:25〜30分
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配役(再掲)
•東海道線(JR)……青柳 翼(主人公・不器用な熱血ポエム男子)
•名鉄名古屋本線……柳川 優子(ヒロイン・ツンデレ恋列車)
•ミュースカイ……柳川 拓実(空港特急の余裕イケメン)
•車掌アナウンス(ナレーション)……西村 澪
•信号機さん(赤/黄/青の三役)……西口 蓮
•構内放送の声(演出効果・客席巻き込み)……小倉 光子
•駅の売店店員/恋の解説者……赤嶺 美香
•終点・岐阜駅の声……小倉 美鈴
•*三音チャイム(C–G–C)と効果音……春介&春海(生演奏)
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舞台装置・小道具
•背景スクリーンに駅名を順次投影:「豊橋→蒲郡→金山→名古屋→清須・稲沢→岐阜」
•舞台床に二本のLEDライン:青=JR、赤=名鉄。並走時は同時点灯。
•舞台袖にMC卓(光子/優子)。小型ベル/ホイッスル/カバサ/鈴。
•センター上手に信号柱パネル(蓮が前に出て色札を差し替え)
•小道具:連絡改札の札/ハート型きっぷ(美香)/売店の小机(ペットボトル・きしめん風POP)
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音響・照明キュー
•OPE:三音チャイム(C–G–C)→発車ベル
•走行SE:軽やかな通過音、タイフォン短音
•ミュースカイ登場:ブルーのムービング+風切り音
•並走:青・赤フットライト同時点灯、客席側フェイスライトアップ
•終幕:到着ベル→C–G–C→温白色フェード
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本編
OPE
(SE:C–G–C/春介&春海、生演。場内が暗転し、青と赤のラインが点灯)
光子(構内放送・オフ)
「本日の公演は、真面目にふざけて運行いたします。安全運転にご協力ください。携帯の電源は“パーモード”で♪」
(客席笑)
澪(車掌アナウンス・オン)
「発車いたします。のりばは“笑っていい場所”。行き先は“またあした”。」
(発車ベル。青いライン側から**翼(JR)が颯爽と登場、赤いライン側から優子(名鉄)**がツン顔で登場)
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シーン0|豊橋駅(運命の出会い)
翼(JR)
「本日は恋の各駅停車へご乗車ありがとうございます。」
優子(名鉄・ツン)
「誰が乗ったんよ……べ、別にアンタの便やないし。」
(上手の袖から**美香(売店)**が小机をコロコロ出す)
美香(売店)
「は〜い、連絡改札のカップルさん、ハート型きっぷ二枚ね〜。」
優子
「誰がカップルやて!」
美香(即ツッコミ)
「否認の速度、ミュースカイ級〜。」
(SE:風切り音。**拓実**が横切る。ブルー照明)
拓実(爽やか)
「通りまーす。空港へ一直線。恋バナは上空でどうぞ。」
翼(対抗心)
「速いな……。でも心には各駅停車がいる。」
優子
「詩的やめい! 心のATS(防護装置)鳴るわ!」
(客席笑)
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シーン1|蒲郡(海が見える席)
(背景に海、青と赤のラインがゆっくり動く)
翼
「君が速いなら、僕は景色で粘る。上り坂も、君となら並走できる。」
優子(照れ)
「……並走とか言うな……。息、合うならええけど。」
蓮(信号:黄札を掲げて前進)
「注意信号。ときどき減速、でも気持ちは前進。」
澪
「ただいま恋の見通し“やや良好”。安全にドキドキしてください。」
(客席くすくす)
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シーン2|金山(乗り換えは人生)
(背景「金山」。人混みSE)
優子
「ここで別れる? 金山で。」
翼
「いや、ここは“金の山”。二人で山分けしよ。」
優子
「金運の話どこから来た! ロマン返して!」
翼(真顔で)
「見て。エスカレーター、上りばかりじゃなく下りもある。
上がる日も、下がる日も、並んでいこう。」
(短い間。客席「おぉ…」)
優子(耳まで真っ赤)
「……反則の人生論やめい。」
美香(店員)
「はい、**“並んでいこう”弁当、きしめん付き〜。二人前な。」
(客席笑)
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シーン3|名古屋(愛の終日運転)
(背景「名古屋」。ビル群のシルエット。袖の光子が小ベル「チリン」)
翼
「名駅、きれいやね。……君のほうが、きれいやけど。」
優子
「名駅のビル群に勝とうとするな!……(小声)でも、ありがと。」
翼
「改札前で“連結”しよ?」
優子
「物理的にダメ! 法令上もダメ!……(さらに小声)気持ちは、連結で。」
(SE:風切り音。**拓実**がすれ違う)
拓実
「ふたりとも安全確認ヨシ? じゃ、空港行ってくる。」
翼
「余裕イケメン……速いし青いし……。」
優子
「嫉妬かわい。録音回しとこ。」
翼
「回さんでよろしい!」
(客席笑)
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シーン4|清須〜稲沢(並走の告白)
(青赤ライン同時点灯。走行SE少し上げる。蓮が青札→赤札→青札とテンポ良く切替)
翼(息を合わせて)
「さっきから言えんかった。君の赤い行き先表示が好き。」
優子(間)
「アンタのオレンジ帯も……嫌いじゃない。」
(客席「おぉ〜」)
翼(決意)
「次の信号、青になったら……付き合ってください。」
(ライトが信号パネルへ。蓮が客席にウインクしてから、青札を掲げる=青)
澪
「ただいま信号、青。発車いたします。」
翼&優子(同時に)
「交際、発車します!」
(拍手)
光子(構内放送・茶化し)
「ただいま恋愛列車は幸福遅延三分で運行中〜♪」
(客席笑)
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シーン5|ハプニング:ミュースカイの割り込み(小コント)
(ブルーの光、拓実が再登場)
拓実
「通りまーす。恋の上空、空調よし。」
優子(即)
「空港特急、いまは回送で。」
拓実(肩すくめ)
「了解。……**優勝したら“ちゅ〜”**するって宣言、世界に行き渡ってるからね?」
(客席ざわ→笑)
翼(照れ)
「世界放送に乗せるなぁ!」
澪
「ただいま“ちゅ〜宣言”のため、幸福遅延さらに一分追加です。」
(客席爆笑)
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シーン6|岐阜(終点じゃなくて、始発)
(背景「岐阜」。到着ベル。照明が温白に)
翼
「着いたね、岐阜。」
優子
「“終点”って言うけど、うちらにとっては**“始発”**。」
翼
「明日も走ろ。行き先は“またあした”。」
優子
「本日の遅延は?」
翼
「“幸福遅延三分”。安全運転に支障なし。笑顔の効能、あり。」
(美香がハート型きっぷを客席最前列の子どもに手渡し、客席もほっこり)
蓮(信号:やさしい青)
「進行。前を向いて並走。」
澪(車掌アナウンス)
「ご乗車ありがとうございました。この列車、終点ではなく始発です。」
(袖から光子がMC卓前に出る。手で“パー”)
光子(MC)
「ここからはお客さまもご一緒に。お手て“パー”で!」
(客席、両手を開く“パー”。春介&春海がC–G–C)
美鈴(岐阜駅の声・柔らかく)
「本日は“笑っていい場所”をご利用いただき、ありがとうございました。
笑顔は最強の安全装置。またのご乗車を、お待ちしています。」
(全員、センターに集まる)
全員(コール&レスポンス)
「パー → C–G–C → またあした!」
(カーテンコール。音楽フェードアウト)
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アドリブ推奨ポイント(演出メモ)
1.金山シーンの人生論は、客席の反応に合わせてポーズ長めOK。
2.ミュースカイ割り込み:拓実がその日のスポーツニュースや“ちゅ〜”ネタを1本差し替え。
3.構内放送(光子):地域ネタ(きしめん、ひつまぶし、味噌カツ)を1本入れると爆笑率UP。
4.売店(美香):最前列の観客にハートきっぷを渡す演出で“巻き込み”完成。
5.信号機(蓮)×車掌(澪):目配せ→色札チェンジのコンビ芸でテンポを作る。
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〆の台本メモ
•物語の根底にある“名古屋支部の理念(笑いは再生力)”は、台詞トーンの温度で表現。
•ギャグ:感情=6:4くらいが黄金比。クライマックス(岐阜)は感情を一段上げる。
•ラストの「始発」という言葉は、名古屋支部の“前を向く”合図。毎公演、言い切りで。
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