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爆笑三姉妹〜陽翔・結音誕生から、燈真・灯乃、彩羽・悠翔誕生まで  作者: リンダ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/26

国際的詐欺宗教団体の被害に巻き込まれる

国際ニュース特集:美香&アキラ、欧州主要フェス出演決定


― ファイブピーチ★との再共演も正式発表 ―


配信日:2046年6月25日

発表元:MiraiTone Studio/Peach Entertainment



出演フェス(確定)

•モントルー・サマージャズ(スイス):7/19(Duo枠)

•ルツェルン・レイクサイド・ナイツ(スイス):7/22(室内編成+ゲスト弦楽)

•ブレーメン・ブラス・デイズ(ドイツ):7/27(ブラス×ラテン企画)

•エディンバラ・インターナショナル・セッション(英国):8/2(劇場型“音の対話”)


※各地で**ワークショップ(学生向けブラス/即興)**を同時開催



共同公演:ファイブピーチ★×美香&アキラ

•タイトル:“SMILE & HARMONY in Europe 2046”

•日程/会場

•7/21:モントルー・シアターK スペシャルナイト

•7/31:ブレーメン・コンツェルトハウス 共演回

•出演:ファイブピーチ★(光子・優子・奏太・小春)、美香(Tb/Pf)、アキラ(Tp/Sax/Pf)

•特別編成:現地弦楽四重奏+打楽器2名


予定セット(抜粋)

1.初日の出うんばぁ(Strings ver.)

2.うにゃマンボー(ブラス拡張版)

3.Hands of Harmony(欧州版Long Take)

4.Love Rally – 翼 vs 拓実 –(インスト拡張)

5.日だまりラプソディ(陽翔&結音のテーマ)— ピアノ×Tbデュオ導入

6.光とやさしさの交差点(英語字幕付き)



放送・配信

•NHK BS4K:特番「笑いと調和—SMILE & HARMONY 欧州公演記」9月放送

•配信:公式YouTubeでダイジェスト(多言語字幕:英/独/仏/乌)



コメント


美香


「“街の響き”をそのまま曲に持ち込みたい。湖の風も、路面電車のブレーキ音も、音楽の一部です。」


アキラ


「ブラスは“息の言語”。ヨーロッパの聴衆と“息合わせ”ができるのが楽しみ。」


光子(M&Y)


「笑いは万国共通の合図。うんばぁで客席のハートを起動します。」


優子(M&Y)


「“ぶはぁ”のタイミングは世界標準に合わせます(?)」



教育プログラム(各都市)

•Morning Breath Lab:ブレス&姿勢(美香)

•Two-Voice Brass:Tp/Saxで“息の会話”(アキラ)

•笑い×合奏クリニック:ファイブピーチ★流コミュニケーション導入

•公開リハーサル:本番前30分、子ども無料招待



特別コラボ

•モントルー回:現地児童合唱と「ありがとう、また明日。」合唱

•ブレーメン回:市民ブラス隊と「うにゃマンボー」マンボパレード

•エディンバラ回:俳優2名を迎え、朗読付き「光とやさしさの交差点」



ロジ&家族メモ

•陽翔&結音:博多で専属ベビーシッター(桐原このみ)と祖父母がサポート。

•公演間はリモート“おはようんばぁ”タイムを毎朝固定。

•赤嶺安三郎・静子はモントルー回に現地合流予定(客席から見守り)。



エンディング(ニュース原稿 30秒版)


「福岡から世界へ——音と笑いで結ばれた“家族ユニット”が、この夏ヨーロッパの主要フェスに登場します。独立した美香とアキラは演奏家として活動の幅を広げ、ファイブピーチ★との再共演で“SMILE & HARMONY”を体現。湖畔の風も、街のざわめきも、彼らの音楽に溶け込みます。以上、博多発・音の便りでした。」





新年の衝撃 ― ファイブピーチ★名義が詐欺宗教広告に


2047年1月3日 午前7時半/博多・小倉家リビング


テレビには穏やかな初日の出の映像。

笑い声とおせちの香りが漂う中、光子のスマホが震えた。

通知には「緊急:海外SNSで“ファイブピーチ★信仰運動”が拡散中」との見出し。


光子:「……ん? なんこれ?」

優子:「ん〜? またファンアートかなんかやろ?」


だが開いた瞬間、二人の顔が凍りついた。

画面には、宗教団体の広告動画が再生されていた。

中央に映るのは、ファイブピーチ★のライブ映像を勝手に切り貼りし、

「笑いと光の教義」「やさしさの導き」などの文言を重ねた偽映像。

さらに、**“M&Y公式推薦”**というロゴまで勝手に付けられていた。


光子:「……ちょ、ちょっと待って!これウチらの映像やん!」

優子:「やさしさの導き? そげな宗教、知らんっちゃ!」



1月3日 午前8時半/オンライン緊急ミーティング


急ぎ、ファイブピーチ★・はなまるツインズ・美香&アキラ夫妻、

Peach Entertainmentの全メンバーがオンラインで集結。


マネージャーの大森:「発信元は南米経由のサイト。アカウントは実在の団体を偽装しています。」

美香:「国際的な詐欺宗教……。演奏会の映像まで流用されてる。」

アキラ:「音楽が“信者勧誘のBGM”扱いされとる。絶対許せん。」


翼(光子の夫):「すぐに削除要請出そう。国際著作権窓口に連絡入れる。」

拓実(優子の夫):「SNS側にも報告。法務チームは拡散防止策を。」



午後1時:公式声明発表


【重要なお知らせ】


ファイブピーチ★、M&Y、はなまるツインズの名義・映像・音源が、

国際的な詐欺宗教団体によって無断で使用されている事実を確認しました。


当グループおよび関係者は、いかなる宗教団体・思想団体とも関係がありません。


現在、国際警察機構(Interpol)および日本のサイバー犯罪対策課と連携し、

事実関係を調査中です。


皆様におかれましては、虚偽の広告リンクや勧誘メッセージには

決してアクセスされませんようお願いいたします。


― ファイブピーチ★/M&Y/はなまるツインズ

(Peach Entertainment・MiraiTone Studio)



SNSの反応

•「悪質すぎる。ピーチたちは何も悪くない!」

•「光とやさしさを騙るなんて最低」

•「笑いで救う人たちを、騙しで利用するなんて……」


タグ #守ろうピーチたちの笑顔 が世界トレンド1位に。

NHK・BBC・CNNが速報を流す。



翌日(1月4日)記者会見@福岡市民文化ホール


照明の下、光子と優子が並んで登壇。

報道陣のフラッシュが止まる。


光子:「あけましておめでとうございます。……とは言いにくい幕開けになりました。」

優子:「うちらが信じとる“光”と“やさしさ”は、笑顔の力のことです。

 それを悪意で使われたのが、ほんと悔しかです。」


美香:「音楽も笑いも、人をつなぐためのもの。だますための道具じゃない。」

アキラ:「だからこそ、はっきり言います。――私たちは、何の宗教にも関係ありません。」


カメラのフラッシュが一斉に光る。

背後スクリーンには、M&Yの文字と共に、

“信じてくれる人のために、笑顔を止めない。”という字幕が浮かんだ。



その夜:光子と優子の会話(楽屋にて)


光子:「……正月早々、こんなことになるとはね」

優子:「ほんと。うちらの“光”が、勝手に宗教になっとるとは思わんかった」

光子:「でも、悪意に負けたくない。だから、笑って返そうや」

優子:「うん。“笑い返し”で世界守るっちゃ!」


二人は軽く拳を合わせる。

その音は小さくても、確かに“光とやさしさ”の再起の合図だった。








緊急事態:偽装サイト出現


2047年1月5日/博多・Peach Entertainment 戦略会議室


法務とCSIRT(インシデント対応チーム)が駆け込む。

モニターには、本物そっくりの偽ファイブピーチ★公式サイトと偽はなまるツインズ公式サイト。

ドメインは本家と一文字違い(O↔0、l↔I などのホモグラフ)。

しかも“被害を訴える声明”まで載せ、本物らしさを増す悪質フェイク。


優子「被害者のフリして信用を奪う作戦やね。タチ悪い。」

光子「でも、やることは変わらん。正しい情報を最速で、まっすぐ届ける。」



公式アクション(即日実施)


1) 全チャネル一斉告知(ピン留め・固定表示)


タイトル:「偽装サイトにご注意ください(公式ドメインのご案内)」


告知文テンプレ(公開可):


ファイブピーチ★/M&Y/はなまるツインズを装った偽装サイトの存在を確認しました。

当グループの公式ドメインは下記のみです。リンク以外にはアクセスしないでください。

•peach-ent.jp(Peach Entertainment)

•my-official.jp(M&Y)

•hanamaru-twins.jpはなまるツインズ

•miraitone.studio(美香&アキラ)

※上記以外は非公式です。

現在、関係機関と連携し、法的手続きを進めています。

皆さまの安全が最優先です。拡散と通報のご協力をお願いいたします。


(※作中用なのでドメインは物語上の設定例。以後この表記で統一。)


2) “公式の見分け方”チェックカード(画像1枚で拡散)

•鍵マーク+HTTPS

•ドメイン末尾を必ず確認(例:.jp, .studio)

•ヘッダー右上の公式バッジ(青桃ロゴ)

•ページ下部のPGP署名/ディジタル署名リンク

•SNS公式アカウントからの相互リンクがあるか


3) 法務・技術の同時対応

•該当ドメインへDMCA/商標権・著作権侵害の一括申立て

•レジストラ・ホスティングへ緊急凍結要請フィッシングカテゴリ

•証拠保全:全ページをHAR/スクショで保存、WHOIS/SSL証明書情報を取得

•メール認証強化:SPF/DKIM/DMARCを“reject”へ、HSTSプリロード申請

•検索エンジンへ偽サイト削除申請、広告ネットワークへ配信停止要請


4) ユーザー保護の具体手順(短文テンプレ)

•不審URLには触れず開かない/拡散しない

•うっかり開いた人:キャッシュ削除→パスワード変更→2段階認証ON

•個人情報入力・決済をした疑い:カード停止→警察/消費者ホットラインへ



記者会見(即日 19:00/福岡市役所プレスルーム)


光子「偽サイトは“本物そっくり”に作られており、私たちの“被害を訴える文章”まで模倣しています。公式は上記4ドメインのみです。必ずURLを確認してください。」

優子「私たちの“光とやさしさ”は、だます道具にさせません。ファンの皆さんの安全が最優先です。」


Q:被害の把握は?

法務「現時点で金銭被害の報告は少数ですが、拡大を防ぐための一斉テイクダウンを進めています。」


Q:再発防止は?

CSIRT「ブランドドメインの防衛(類似ドメインの事前取得)、コンテンツ署名、

SNS・Webに**“公式バッジ”UI**を常時表示します。」



公式サイトの“偽造不能”強化(作品内仕様)

•トップに“本日発行の署名スタンプ”(毎日更新のPGP署名文字列。SNSにも同一のハッシュを同時掲出)

•“ライブ信頼カナリア”:毎朝9時に「本日の合言葉(例:『うにゃの月曜日』)」を全公式で同時発信

•音源透かし:配布曲に“不可聴ウォーターマーク”を埋め込み、真正性をサーバー側で検証

•QRは常に動的:使い回し厳禁。1回限りのトークンで検証ページへ



SNS用・超短文テンプレ(即貼りOK)

•「【注意】偽サイトが出回っています。公式は peach-ent.jp 他、固定ツイ参照。URLを必ず確認!」

•「“被害を訴える文章”を装った偽ページにご注意。本日の合言葉:〈うにゃの月曜日〉が載っていないページは偽物です。」

•「不審リンク→開かない/入力しない。既に入力→カード停止・パス変更。拡散防止にご協力を」



物語ワンシーン(夜/小倉家)


(パソコン前で最終チェックを終えたあと)


優子「……正月から災難続きやけど、諦めへん。」

光子「うん。“正しい情報を、笑顔で、何度でも”。」

(二人はカメラに向かって、ゆっくり“うんばぁ”の手をひろげる)


ナレーション


「悪意は巧妙に姿を変える。

それでも――本物は、必ずまっすぐ届く。

光とやさしさは、偽物にならない。」








「真実の光」緊急記者会見 ― ファイブピーチ★名義悪用事件、拡大


日時:2047年1月14日 午後6時半


場所:東京・渋谷 国際メディアセンター(全国生中継)



1.被害拡大の報告


新年明けの騒動から一週間。

当初は“偽広告”のレベルだったが、

次第に「ファイブピーチ★推薦の慈善プロジェクト」「M&Y公認寄付キャンペーン」など、

巧妙に作られた詐欺ページに実際の投資や寄付金を送金してしまう被害が報告され始めた。


被害は日本国内のみならず、

台湾・オーストラリア・ウクライナ・カナダなど10カ国以上に拡大。

被害総額は判明分だけでも約4億円規模に上る。


さらに一部週刊誌や海外ニュースでは、

「ファイブピーチ★はその宗教団体と繋がっているのでは?」

という憶測記事まで出始め、SNS上では一時混乱状態となった。



2.緊急記者会見 ― 会場の空気


壇上には光子、優子、美香、アキラ、奏太、小春、

そしてマネジメント代表の大森氏が並ぶ。

背後のスクリーンにはシンプルな文字――

『真実は、ひとつ。』


報道陣のカメラシャッターが鳴り止まない。



3.光子の発言


「まず最初に、被害に遭われた皆さんへ心からお詫びを申し上げます。

私たちファイブピーチ★、M&Y、はなまるツインズは、

この宗教団体とも、その関連組織とも、一切の関係はありません。


私たちの名前や写真、動画が“信頼を利用する道具”にされたこと、

音楽や笑いを信じてくださった皆さんの思いが、

悪意に傷つけられたことが、悔しくてたまりません。」



4.優子の言葉


「“光”も“やさしさ”も、もともと宗教の言葉やなかとです。

うちらにとっては、“笑顔で生きよう”っていう、ただそれだけのメッセージやけん。


でも、それを悪意で使われたら、誰かが泣く。

それだけは許せんけん、徹底的に戦います。」



5.美香の補足説明


「この事件の中心にいるのは、“国際信仰再生協会”を名乗る団体です。

実体は、投資や寄付を装って資金を吸い上げるマルチ型詐欺宗教。


私たちは警察庁サイバー犯罪対策課とInterpolを通じ、

すでに法的措置を開始しています。

被害者支援のための特設窓口も、本日設置しました。」



記者からの質問


Q:この宗教団体とは、一切接触がなかったのですか?


光子:「はい。ライブのスポンサーや寄付依頼など、接点は一度もありません。」

優子:「うちらを“名義だけ利用”しとるんです。」


Q:宗教的なテーマの曲や映像を使っていたのが誤解を招いたのでは?


美香:「“光”“やさしさ”“希望”は普遍的な人間のテーマ。

宗教のものではなく、“人の生き方の象徴”として表現しています。」



6.公式対策発表

1.被害者救済基金設立(弁護士会・警察庁・企業スポンサー共同)

2.公式情報ポータルの統合強化

3.多言語での警告動画配信(日本語・英語・ウクライナ語・スペイン語)

4.AI画像検出技術による偽動画の自動通報システム導入

5.**“真実の光プロジェクト”**始動 ― 音楽と教育で詐欺被害を防ぐ国際啓発活動へ発展



7.会見終盤 ― 光子の言葉


「悪意は、見えない形で忍び寄ります。

けど、光は見せかけじゃ出せん。

本物の笑顔は、心からしか生まれんけん。


私たちは――“本物の光”を、これからも届けます。」


静寂のあと、記者席から自然と拍手が起こる。

画面の隅にはテロップ:

『笑顔の信頼、取り戻すために。』



8.余韻


会見後、SNSでは

#信じる力を取り戻せ #真実の光 がトレンド1位に。

海外のファンたちも連帯動画を投稿し、

「We stand with Peach!」「笑顔はウイルスより強い!」と声を上げる。





「信頼を取り戻せ」― ファイブピーチ★損害10億円、法的手続きへ


2047年1月20日 午前10時/福岡・Peach Entertainment本社


重たい沈黙の中、理事会議室の大型モニターには、

各スポンサー企業から届いたメール一覧が映し出されていた。


「ブランドイメージの毀損を懸念し、契約一時停止」

「イベント開催の安全性を確保できず、中止とさせていただきます」


赤く表示される「キャンセル」「一時凍結」の文字が並ぶたび、

光子の胸に、かすかな痛みが走った。


財務担当の報告


「確定分のキャンセル料と違約金を合わせて、10億3,000万円。

さらに予定していた公演収益を含めれば、実質損害は15億を超えます。」


優子は深呼吸をし、震える声で言った。


「……10億円。笑顔の代償が、こんな形で返ってくるなんて。」



顧問弁護士・佐藤真由美(国際法専門)の発言


「すでに証拠は十分です。

ドメイン偽装・肖像権侵害・名義悪用・著作権侵害・信用毀損罪。

さらに被害金の一部が宗教団体の海外口座に流れた形跡があります。

Interpolのサイバー犯罪課と協力し、国際捜査として正式立件の準備を進めています。」



サイバー犯罪専門捜査官・久留島亮の報告


「現在、犯行グループは少なくとも8カ国で連携して活動していたことが確認されています。

日本の警察庁からも特別捜査班が派遣され、

主要サーバーの所在を特定中です。

すでにウィーンとリスボンで複数の関連口座を凍結しました。」



光子のコメント(午後の会見で)


「私たちは、信頼を商売にしてきたんじゃありません。

信頼を“笑顔”で届けてきたんです。

その信頼を奪われた今こそ、笑いと音楽の力で取り戻します。

これは“ファイブピーチ★”だけの戦いじゃない。

世界中で、正直に生きる人たちの戦いです。」



優子のコメント


「10億円の損失も、うちらにとっては“信頼料”やと思っとる。

本物の笑いと光は、金では買えんけん。

だから、絶対に泣き寝入りせん。

正しいことは、正しいと言い続ける。

それが、うちらのやさしさやけん。」



美香のコメント


「私は音楽家として、“心の音”を信じてきました。

今、世の中には本物と偽物が混ざり合って、

何が真実かわからなくなってる。

でも、音は嘘をつけない。

この事件を機に、**“真実の音プロジェクト”**を立ち上げます。

世界中で、フェイクを見抜く教育と音楽を広めたい。」



夜のニュース速報(NHK WORLD・BBC同時報道)


「ファイブピーチ★・M&Y詐欺被害、損害10億円超」

国際的な詐欺宗教団体による偽装事件で、アーティストグループが被害届を提出。

顧問弁護士とサイバー捜査官が協力し、Interpolと連携して捜査を開始した。


代表メンバーは声明で「この件を通じて、真実と信頼の意味を世界に問いたい」と述べた。



終章:その夜のリビングにて


子どもたちの寝息が静かに響く中、

光子はワインを少しだけグラスに注ぎ、優子に笑いかけた。


光子:「……ここまで来たね。笑いが、こんなにも重いなんて思わんかった。」

優子:「でもな、笑いは軽いけん、運べるんよ。重い真実でも。」

光子:「……うん。明日も笑って戦おう。」


2人は静かにグラスを合わせた。

テレビからはニュースの余韻――

「ファイブピーチ★、信頼回復へ」

というテロップが、夜の博多の空に流れていた。





RE:BORN リリース記念ライブ in 福岡ドーム ―「本物は消えない夜」


福岡ドーム。

開演30分前なのに、客席はもう熱を帯びていた。


ペンライトの波はピンクだけじゃない。

白、青、黄色、虹色――「再生」を祈る色が、同じ方向を向いて揺れている。


大型ビジョンに映るのは、アルバムのロゴ。


RE:BORN

副題:「笑いは、何度でも生まれ変わる」


場内アナウンスが静かに告げる。

「本公演は、本人たちの希望により、冒頭の挨拶を“言葉”ではなく“音”で始めます。」


ざわっ、と空気が変わった。


照明が落ち、暗闇の中、ひとつだけ音が鳴る。

低く、まっすぐな――アキラのトランペット。


次に、テナーサックス。

美香のトロンボーンが重なり、会場の呼吸が揃っていく。


それは「帰ってきた」音じゃない。

**「嘘が壊れた後に残る、本物の音」**だった。


その頃――

ステージ脇のモニター裏では、小さな“観客”が二羽、静かに見守っていた。


せきちゃん閣下インコ:「……ピッ。これは国家級イベントである。」


せいちゃん姫:「ぴよ……ドーム、広すぎて飛びがいあるね。」


スタッフ:「飛ばんでください。」



◆ 1曲目:Fake Smile No More


イントロで爆発する歓声。

でも、ただの盛り上がりじゃない。


泣いてる人が、目立つ。


両手で口を押さえて、肩を震わせる人。

隣の知らない誰かと手を握り合う人。


ステージ中央に、ファイブピーチ★が並ぶ。

光子と優子が、ゆっくり前に出た。


光子は、笑おうとした。

でも一瞬だけ、喉が詰まったのが見えた。


優子が、先に口を開く。


優子:「……福岡ぁ! 帰ってきたばい!!」


その一言で、場内の張りつめてた糸が切れる。


歓声が、叫びが、すすり泣きが一気に混ざった。


光子:「みんな…来てくれて、ありがとね。

今日のうちらは、“作り笑い”じゃなか。……本物たい。」


拍手が、波じゃなく“壁”みたいに迫ってくる。


その時、ステージ袖。


せきちゃん閣下:「ピッ! 拍手の統率が素晴らしい。

これは完全に“国民的支持率”である。」


せいちゃん姫:「ぴよぴよ……閣下、拍手まねしたら羽が当たって痛い。」


せきちゃん閣下:「むむ……では“うなずき外交”に切り替える。」



◆ MC①:M&Yの「謝罪」じゃなく「宣言」


2曲目の後、息を整えるように、M&Yがセンターに立つ。


優子:「まず言う。心配かけた。怖かった人もおると思う。」


光子:「でもね、うちらは“黙って耐える”だけはしたくなかったっちゃん。

笑いはね、逃げじゃなか。…戦い方たい。」


優子:「“信じた方が損する世の中”にしたくなかろ?」


光子:「だから、うちらは“真実の音”で返す。

今日のライブは、その第一歩たい。」


観客が「うおおお!」ではなく、

**「うん……!」**って頷くみたいに揺れた。


モニター裏。


せいちゃん姫:「ぴよ……“真実の音プロジェクト”ってすごいね。」


せきちゃん閣下:「うむ。

インコ界でも“真実のさえずりプロジェクト”を検討する。」


せいちゃん姫:「でも閣下、寝言もさえずりですよ?」


せきちゃん閣下:「……それは機密事項である。」



◆ 3曲目:涙のあとに笑え(優子作詞)


照明が落ち、ステージに小さな灯りだけが残る。

スクリーンには、手書きのひらがなでこう映る。


「なみだのあとに、わらえ」


優子の声が、いつもの“ツッコミの刃”じゃない。

柔らかくて、でも折れない強さがある。


サビで、客席のあちこちからすすり泣きが広がった。


その時――


せいちゃん姫が、こっそりつぶやく。


「ぴよ……泣いとる人いっぱいおるね。」


せきちゃん閣下が、静かにうなずく。


「……ピッ。

本物の音楽は、羽より軽く心に降りる。」


スタッフ:「今いいこと言いましたね。」


せきちゃん閣下:「今のは記録しておくように。」



サプライズ:子どもたちからの手紙


映像の中。

小さな椅子に並んで座る春介と春海。

その横に、穂乃果と水湊もいる。


(以下、手紙シーンはそのまま進行)


……


最後に二人が、いつものギャグを小さくやる。


春介&春海:「春をふたつ、にこひとつ。安全運行でまいります!」

(ウィンク)

「ストップ! ぎゅー! ライト!」


会場が、泣きながら笑った。


その瞬間。


モニター裏で――


せきちゃん閣下:「ピッ!!

今のギャグ、国家レベルの破壊力。」


せいちゃん姫:「ぴよ……閣下、笑いすぎて羽ふくらんどる。」


せきちゃん閣下:「む、むう……

これは応援のための膨張である。」



ステージ上。

美香は顔を覆って泣いてる。

アキラは天井を見上げて、呼吸を整えている。


光子は、涙を拭かずにマイクを持った。


光子:「……ねえ優子。

今日のうちら、勝ったね。」


優子:「うん。

“敵に勝った”じゃなか。

“自分に負けんかった”。それが勝ちたい。」



◆ ラスト:RE:BORN(再生のテーマ)


最後の曲。全員合唱。

ドームの天井まで、声が上がっていく。


「偽物は消えても、本物の笑いは消えない」

その言葉が、今度は“キャッチコピー”じゃなく――

観客全員の実感になっていた。


曲が終わる直前、照明が一瞬落ち、

客席にだけ光が灯る。


ステージから見る“人の海”が、

まるで「信頼」そのものみたいに揺れていた。


光子:「福岡。

うちらを、もう一回…産んでくれて、ありがとう。」


優子:「次は、ここから“未来”たい。

笑いも音も、守っていくけんね!」



光子:「福岡。

うちらを、もう一回…産んでくれて、ありがとう。」


優子:「次は、ここから“未来”たい。

笑いも音も、守っていくけんね!」









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