はな?
ススの手をひいて、居間へ向かう。ススは山内を見た途端、俺の後ろに隠れた。山内の身長は、ススや俺より高い178センチ。体型は普通…。だけどススには、巨人に見えたらしい…。
「ススちゃん、大丈夫だよ…。」
「だいじょうぶ?」 また、俺の真似をしたスス。
「…言葉、分かんのか?」 山内が俺に聞いた。
「解ってない。ただ、俺の真似をしてるようだよ。」
1度、振り返り、ススに話してみた。
「俺の友達。山内 はじめ君。」
「…山内です…。よろしくね?」
…ジッと俺たちを見ている。
「はじ…め…くん…?」 俺を見て…あ、俺じゃない。
「俺は、怜。小野寺 怜。」
「…れ…い…?」 たどたどしいく名前を呼ぶ、スス。
すると、山内が…
「君の名前は?」ススに名前を聞いた…。
「…スス…。」 やっぱり、ススか。しばらく、山内がススをジッと見ていた。すると…
「怜くん、ススちゃんが身につけていたもの、ある?」 「あるよ。」 「見せてくれ。」 「分かった。」
ススの身に付けていたのは、薄手の着物、これだけだった。山内に手渡した。着物を見る山内。
「LINEもらって、クローゼットから出てきたんだよな?クローゼットの中、見たか?」
「そういや、見てないな。」「開けていいか?」
「あぁ。」 俺たちのやり取りをジッと見ている、スス。怯えてる様にも見えた…。
「大丈夫だよ。怖くないよ。」
声をかけながら、山内を目で追う…。ガサガサ…と…
「これ、怜くんのか?」
山内が手にしていたのは、古い紐が付いた…?…後…棒??
「あ!」 突然、声を上げるスス!驚いた俺たち!
「どうした?!」
「どうしたの?!ススちゃん!」
俺の側を離れた、ススは山内に近寄ると、山内の手に持っていた、紐の付いたヤツと…棒を手にしていたのをほしがった。山内がススに手渡した。すると…
その紐が付いた切れ端を首から下げ…その、棒を口に咥える。そして、長い髪をクルクルとまとめあげ、その棒で止めた…。
「…髪留めだったのか…。」 「見たいだな。」
紐が付いた布キレ…?中から、何かを取り出した、スス。俺ら見せた。手に取り触って…紙だった。いや…触った感じからして、和紙か?広げてみる。山内も一緒に見ていた。
”父 権蔵 母 いね…。高畑 時の沢 名 はな”と…書いてあった。これ…一体??山内が…
「これ…もしかしたら、この子の住所なんじゃないか?後…ススじゃなくて…はな?って名前じゃ?」山内が…ススじゃなくて…この名前で呼んだ。
「…はなちゃん?」 すると…
「…はい…。」
すんなりと、返事をした。




