マネ?
朝メシを炬燵に持っていく。焼鮭と味噌汁。後は味付け海苔。一人暮らしでも、夜勤明け以外は、それなりに作る様にしていた。ススは…焼鮭に??だった様だ。とりあえず、2人で食べる。子供?が居るからか?
「いただきます。」 自然と出た。すると…
「?いただきます…。」 また俺の真似をする、スス…。メシを食べ始める。ススを見た。…箸は使えていた。鮭を1口食べたスス…。
「!?」 不味かったか?…
「……」 夢中で食べ始めた。
「美味しい?ススちゃん?」 「…美味しい?」
やっぱり、俺の言ったコトが解ってる…?いや、真似してるのか…?白飯を口にするスス…。すると…
「美味しい…」 あ、今…ススが自分で…。味噌汁を飲むスス…。
「…美味しい…」 …。だけど、豆腐を口にした途端!
「あち」 …熱かったらしい…(汗)
俺もメシを食う。メシを食い終えると、しばらく食休みをして、食った食器を片付け、食器を洗う…。洗い物を済ませた俺。振り向くと…
ススは、炬燵から出て、カーテンに近寄り、ジッと見ていた。台所から離れ、ススに近寄り、カーテンを開けてあげた。レースカーテン…。窓から見えた景色にススは…
「?うみ?」???「海?ここは、田んぼだよ?」
「たんぼ…。」
しばらく窓から外を眺めた…。すると…
「おっとぅ…おっかぁ…。」
何かを思い出したのか…。急に…?あれ?今の訛り方…。この辺りの訛り方。東北訛りがにわかに感じられた…。ふと、俺はススに年齢を聞いた。
「ススちゃん、今何歳?」 「なんさい??」
?が浮かんでいる…(汗)…。なら…
「幾つ?」 すると
「9つ…」
…9つ??あ、待てよ?もし、ススが本当に、昔の子なら、数え年だよな?…なら…
「8つかな?」「??」分からないか。と…~♪~玄関のチャイムがなった。
誰だ?こんな朝早い時間に…?ススを炬燵に座らせ、玄関に向かう。鍵をあけ、ドアを開けると…山内が立っていた。
「おはよう。何度かスマホに連絡したけど、出ないから、直接きた。」
「…悪い、スマホ寝室で充電してた…(汗)早くないか?まだ…」
「急に午後から出勤になったんだ。」
「…そうか。まあ、上がって。あ、その前に、ビビらすなよ?」
「解ってる。お邪魔します。あ、洗面所借りるよ。」 「あぁ。」
山内が洗面所にいる間に居間へと戻る。あれ?ススが居ない?
…寝室の扉が微かに開いていた。そっと寝室を覗く。本棚を見ていた。「……」
「お待たせ。」 居間にきた山内。職業柄、手指衛生には気を使っているらしく、外から来たら、手を洗うようにしているんだとか。俺と同じ様に、寝室を覗く。
「あの子か?」 「あぁ。」 「…へ~…。」
「本棚見てる…。」 「怜、ここに…」 「ん。」
寝室の扉をそっと開けて、ススに声をかけた。
「ススちゃん、俺の友達が来たから、ご挨拶しようね。」
…?…。…分からないか…(汗)…。