見かけない
はなは、日和光さんたちがしている、日中は、フリースクールに通うとして…後は…夜だな…。夜勤もあるから…。さすがに夜勤に連れて行く訳にもいかないし、こっちは…
「そういえば…小野寺さん、家族は?」
日和光さんが俺に聞いた。…家族…。
「…居ます。ですが、疎遠…です。」
「…仲が悪いの?」
…家族とは…疎遠…。
「はい。」
それ以上家族の事は、話したくなかった…。
それ以上、何も言わない、白夜さん。…と…光庵さんが
「小野寺さん…夜間のお仕事の時、はなちゃんをお預かりしますよ。望になれば1人で留守番させても大丈夫です。それ迄には、教育や経験をさせて上げましょう…。」
「ありがとうございます…。」…助かった…。これなら何とかなる…。
白夜さんが、はなが紙に書いた、字を見ながら、俺に聞いた。
「はなちゃんの名字が、分かりましたね…」
「はい。はなちゃんの名字は、たけはたです。」
「たけはた はなちゃん…。時の沢…?」
「…竹畑?あれ…もしかして、筍?」
日和光さんが、白夜さんに聞いた。
「筍…みたいね…。」
「…たけのこ?」
はなが白夜さん達に聞いた。
「竹畑 健蔵さん。近くの愛菜館で、よく筍とかを売ってるんだ。70代位のじいさん。うちの檀家なんだ…。独り暮らしなんだ。」
…檀家…。70代の男性が独り暮らし…。
「あのじいさん、最近見かけないけど…大丈夫かな?」
日和光さんが、心配そうに、光庵さんを見た。
「…何が大丈夫…何ですか?」
気になり、日和光さんに聞いた俺…。
「あのじいさん、確か…持病持ちだったはずだよ?」
…なんか…嫌な予感がした…。




