表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/340

春告花

3月19日火曜日…。はなと寺に向かう…。雪解けが、かなり進んだ街中…。だけど、山に近いこの寺はまだ沢山雪が残っていた。駐車場の片隅に積み上げられた雪の山。まだまだ溶けそうも無かった。だけど、春になってきてると少しずつ感じる。所々に見える土からは、草の芽が…。寺の玄関の外に、日和光さんがいた。手には新聞を持っていた。俺たちに気付いて、声をかけた。

「おはよう。いらっしゃい。」

「おはようございます。日和光さん。」

「おはようございます。」

ちょっと早い時間だったのか?車の時計は、確か…10時半だった…。

「それ…何ですか?」 はなが日和光さんに聞いた。

「新聞だよ。」 「新聞?」

分からないはな。すると、日和光さんが

「読売とか…瓦版とかなら分かる?」

「はい。」 「それが、これ。」

「そうなんですか…。」

新聞を手にした日和光さんと中へと入る…。下駄箱の上にあった、盆栽が、花を咲かせていた。

「梅。ここ暖かいから、咲いたんだ。…春告花か。もう少ししたら、外の梅も咲く。」

日和光さん、嬉しそうだな…。

「春が来たんだな。」

振り返ると、光庵さんが、立っていた。

「はい、新聞。」 「ありがとう。」

日和光さんが、光庵さんに新聞を手渡した。

「…どうぞ中へ。…白夜が、お茶を点てていたから、ご一緒にいかがでしょうか?」

「…はい。頂きます。」 「…?」

茶をたてていたって…抹茶…だよな。緊張していたのが、バレたのか、日和光さんが、笑いながら俺に言った。

「んな緊張しなくて大丈夫だよ。普通に飲むから。…光庵さんが茶を点てたなんて話すから、小野寺さん、緊張してるよ(笑)」

「はは…。すまない。」

…(汗)…。何時もの和室に通され、白夜さんがお茶を出してくれた。抹茶だった。高そうな茶碗…。なんか、砂糖菓子まで付いていた。

「和三盆の落雁か。梅だね。後、桜か。」

日和光さんが、梅の落雁を口に運ぶ。その後に、抹茶を飲んだ。日和光さんと同じようにって…なはは、抹茶を先に飲んで…

「苦い…(汗)」

それを見た、白夜さんと光庵さんが、笑っていた。

「はなちゃんには、ホットミルクの方が良かったかしら(笑)」

「…そうだね(笑)」

…初めての味に戸惑うはな。それから、はなは、抹茶が苦手になった。ふと思ったけど…白夜さん達、普通に横文字も話せるんだな…。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ