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成長痛

山本が、俺たちを見た…。

「10年?くらいか?」 「…多分?」

「…新型インフルエンザが、出た時期から、約10年か…。インフルエンザウイルス自体は、常に進化はして、その中で毒性が強いウイルスが、出て蔓延、流行する。今までの薬が効かないヤツがね。……そろそろなのかもな。ウイルス自体それこそが…最強最悪のヤツになってくる。まぁ現に感染症と言うのは、何年かに1度、大流行し猛威を振るう…。そして、それに合わせた対応、治療をして…その後に、医薬品が作られたりする…。」

「確かに…言われて見ればそうだな。」

「…もし、その新型コロナウイルスが本当に出てきたら、大変な事になる。だけど、この話しを俺らが医師会や保健所、政府に話しても、データーが無い以上は、信じてくれない。」

「確かに。」

「まあ、ありきたりだが、手指衛生、環境整備の強化や面会時間の制限をかけたりするしか無いな…。」

「…そうだな。」 「うん。」

「備えておけば、焦る必要無い。」

山本って意外と冷静なんだな。今日の山本は、普段と違った。山本は、俺たちを見て…

「怜くんは、俺の元に居るから、大丈夫だけど、山内くんだな。心配なのは。」

「…訪看だからな。まっ、気を付けるよ…。」

「あぁ。」


…はな?さっきから、大人しいな。はなを見た…。炬燵を出たはな。?…

「…足が痛い…(汗)」

ふくらはぎをさすっていた。

「足?」 「うん…(汗)」

はなの足、ふくらはぎを見てみる。…細い足…。

「特に何も無い…。」 見終わると、またふくらはぎをさすっていたはな。

「…足の中が痛い…(汗)」 足の中…あ、もしかして。

「はなちゃん、足を冷やして見ようか?後、マッサージしてあげる。」

「マッサージ?」 山内が俺に聞いた。

「多分、成長痛…。」 「あぁ、成長痛な。」

「なるほど。」

はなにうつ伏せに寝てもらい、ふくらはぎをさする。緊張していたはな…。優しくさする。すると…

「気持ちいい…。」

と呟くように言ったはな。…俺もはなくらいの歳に成長痛が酷くて、湿布を貼ったり冷やしたり、さすったりしていた。

俺とはなの光景を目にした山本が…

「いいな。俺もマッサージしてもらいたい。」

羨ましそうに俺とはなを見ていた。



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