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とって?

はなが着替えを済ませ寝室から、出てきた。可愛い部屋着だった。

「怜くん、とってください。」 「?何を?」

見ると、新品だから値札が付いていた。ハサミをキャビネの引出しから取り出して、値札を切った。ふと目に付いた、はなの服のサイズ…。?フリーサイズ?…はなの服を見る。少し大きいのか?大きいというか…ゆるっとしてんな…。

そういえば…はなは、身体は大人になりつつあるけど…子供なんだよな…。勉強とかもしてないし…。TVでアニメは、観ているけど…これじゃ…。白夜さん達に相談してみるか。休みは明後日まで。…山本が、火曜日予定あるから、明日、検査に来てと話してたな…。その後で…色々、予定を考えていると…

「怜くん、本読んでいいですか?」

はなの手には、俺の本。

「いいよ。」 「ありがとうございます。」

寝室に行き、布団の上に、座り読み始めるはな。…漢字…読めるかな?俺は、炬燵に入り、スマホを見ていた…。

TVも付けてないから…静かな部屋…。窓のレースカーテン越しから、入る陽射し…。…この穏やかな時間が、居心地よく感じた。前までは、寝に帰る生活だったけど…はなが来て…生活が変わった。大変だけど…楽しい。…仕事復帰したら、勤務形態、変えてもらおうかな…。最近、夜勤が酷い。日勤なら、まだなんとかなる…。夜勤は人数がいない。だから…大変。病休になる前の…この前の夜勤は、認知症患者による夜間せん妄が酷かった…。暴言、暴力…。

「怜くん。」

はなが俺に声をかけた…。

「?どうしたの?」

「これ…なんて読むの?」

…はなは、本の漢字を指さして…俺に見せた。

漢字の花…。

「はなだよ。」 「はな?」

はなは、居間の炬燵に入り…分からない漢字を俺に聞きながら、本を読んでいた。


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