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焼きおにぎり

風呂から戻り居間で、俺も別の部屋着に着替えて、炬燵にいるススに…

「ちょっと待ってな。」 と声をかけ、台所へ向かう俺…。確か…。冷蔵庫を開けて、夜勤の時に貰った、パックのりんごジュース。それを手にし、炬燵へと戻る。ストローをさして、ススに渡した。…?… 飲み方が分からない…(汗)…仕方なく、台所に行き、戸棚から、マグカップを取り出して、炬燵へと戻った。りんごジュースをススの手から、離させて、マグカップに注いだ。それを飲ませる…。すると…

「!?…??」 初めてのジュースに驚いていた。ふと、ススの手をよく見ると…アカギレだけでは無い…?…これは、かぶれ??…。

…夢中でりんごジュースを飲むスス。と…

「~ぐぅぅ~♪」 腹の音…?あ、メシ食ってないのか(汗)…恥ずかしいのか、赤くなって顔を伏せたスス。なんか食わせないと…。買い置き食ったしな。…あ、なら…。

俺は、またススの元を離れ、冷蔵庫に向かい、今度は、冷凍室を開けた。中から、冷凍の焼きおにぎりを取り出し、レンジへ…。その間、ジッと、こっちを見ているスス…。その間に思っていた。なんで”スス”なんだ?スズの間違いじゃないのか?…後…チン♪…1度、レンジを開けて、触ってみる。…もう少し?…もう一度、レンチンした。湯気がたち、醤油の香ばしいにおい…。皿に乗せて、炬燵に居る、ススに持っていく。…食える?か?

なんて思いながら、皿をススの前に置く…。

不思議な食いもんかな? すると…

「おにぎり…」 と…呟いた。チラッと俺をみた。

「食べていいよ。」 声をかけた…。すると…

何も言わず、手に持ったスス…。焼きおにぎりを口に運んだ…。

「…!?!…」 驚いた顔をしたスス。マズイのか?!…心配した俺!…あ…?!

ハグハグといきよいよく、食べ始めた。

…美味くて驚いたのか…(汗)

ホッ…胸を撫でおろした。…小さい焼きおにぎりだから、3つチンした。

「ゆっくり食べてな。」 りんごジュースも飲み干していた。また、パックからりんごジュースをマグカップへと注いだ。

夢中で焼きおにぎりを、食べているススを横目に、俺はキャビネから、軟膏を取り出した。アカギレとかぶれに効く、亜鉛華軟膏…。シモヤケにも効く。食べ終わると、ススは、俺を見て…頭を下げた…そして…

「きの…どくな…兄さま…」

…なんで気の毒な??…。でも、ススは頭を下げて…スマホで…調べたら、北陸地方の方言で…ありがとう。だった。…

「ありがとう。だね。あ、ススちゃん、手をだして?」

…?…やっぱり…分からないか(汗)

ススの手をそっと触り、軟膏を塗る。この軟膏はしみないから良かった。ススは、不思議そうに見ていた。



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