跡形もなく…
この前とは違う部屋…。和室は和室なんだけど…。沢山の木が花瓶にさしてある…。…この木は確か…と、光庵さんが俺に声をかけた…。
「小野寺さん…着物を見せてください…。後、その紙も…。」「はい…。」
袋から、はなの着物と紙を取り出して、光庵さんに、渡す…。着物を広げた…。着物を見た日和光さんが
「?…この着物…洗って、乾燥機で乾かした?」
「…はい…。」 「やっぱり…」
呆れた口調で話す、日和光さん…。こればかりは、仕方なかった…。光庵さんが着物を見ていた…。見終わると、今度は、あの紙を広げ、見ていた…。白夜さんも一緒に見ている…。
「…はなちゃん…。かなり酷かったんだね…」
「…よく耐えていたわね…」
…何か…分かるのか? 着物とあの紙を見終えた、光庵さんと白夜さん…。はなを見て…
「…はなちゃん、よく耐えましたね…。」
はなに優しく声をかけた…。その間も、俺にピッタリとくっついていた…。
月光さんも日和光さんも着物を手にして見ていた…。
「…なんて事を…」 「…。」
…一体…何を…
「小野寺さん…。はなちゃんの過去を知りたいですか?」 光庵さんが俺に尋ねた…。
はなの過去…。
「…はい…。」
「…私がはなちゃんの過去を見せます…。白夜…」
「分かりました…。こちらでも…」 「頼む…。」
「小野寺さん、はなちゃんを白夜に…。」
「はなちゃん、ちょっと、待っててね?」
はなに声をかけ、白夜さんに託した…。
「では、向かいますよ…私についてきて下さい…。」 「?…はい…」 光庵さんに言われた通り、着いていく…。
この部屋から、出る。本堂から、玄関に繋がる、廊下に向かい、玄関を通り過ぎて、奥の廊下に進んで行く。光庵さんが、歩みを止めた…。
「小野寺さん…目を閉じてもらえますか?」
「…はい…」
その場に立ったまま、目を閉じる…。…?…なんか…寒い?
「目をあけて…。」 光庵さんが俺に、声をかけた。…ここは?…
「きゃ!?」 あ…この声…はな?
「…全く、こんなのものを買ってしまうとは…。このままにしておくから、死んだら、海へと捨ててこい。この寒さだ…すぐに死ぬ…。食事もやるな。」「はい…」
「…安く買ったが…。全く使い物にならん…」
な…なんだ…これ…。
暗くて…よく見えないが…男2人で、はなを暗い…物置…いや…これ…もしかして、蔵か??…閉じ込めていた…しばらく…その様子をじっと見ていた…。…あれ?
蔵の外にさっきの?男?…閂を…開けている? かなり重たそうな閂を開け、蔵の壁に立て掛けていた…。
「使いもんにならねぇなら、手ぇ出しても…?!な…なんだ!揺れ…!!」バランスを崩し、転ぶ男!じ…地震! 蔵が、揺れてあの壁に立て掛けていた、閂の棒が、男目掛けて、倒れてきた!思わず、視線を逸らした! 「ぎゃぁぁぁ!!」 …断末魔が聞こえた!
!はなは!…あ!はなが蔵から飛び出し?!あれ?はなが居なくなった?!
…その後…あの男も巻き込んで…蔵は、跡形もなく崩れ落ちた…。




